今回はルルーシュとシュナイゼルの世界をかけた戦いが始まります。どちらが勝利するのか気になるところ。また前回ナナリーに敵宣言されたルルーシュは立ち直ることができるのでしょうか。今回はその辺のスザク・C.C.とのやり取りにも注目です。特にC.C.との会話が良い感じがして好きです。
あれからちょっと後半追記しました。でも追記したのが扇のことばっかりで、する意味があったのかは正直分からなかったり…。
始めはジェレミアは咲世子の会話から。咲世子はあのくの一の衣装を着て命がけで、ルルーシュのしようとすることを知った上でここまで駆けつけた様子。そしてルルーシュへの取次ぎをお願いします。
そこでジェレミアは咲世子から帝都ペンドラゴンが消失したという報告を受けますが、力尽きた咲世子はその場に倒れてしまいます。咲世子は何か知っているようですが…。
それから前回生きていることが判明したナナリーとルルーシュとの会話。ナナリーはシュナイゼルのおかげで助かったと話し、またシュナイゼルからルルーシュがゼロだということ、ルルーシュとスザクが今まで何をしていたのか教えてもらったと話します。まあこれは予想通り。
その後ルルーシュはナナリーへ、シュナイゼルのしようとしていることが分かっているのかと問いますが、これにナナリーは、
「はい。帝都ペンドラゴンにフレイア弾頭を撃ち込んだ」
「それが分かっていて何故?」
「では、ギアスの方が正しいというのですか?
お兄様もスザクさんも、ずっと私に嘘をついていたのですね。
本当のことをずっと黙って…。
でも、私は知りました。お兄様がゼロだったのですね。
どうして…それは私のためですか!?もしそうなら私は――」
正直、このナナリーの言葉はないな~と感じました。今までルルーシュと過ごしてきたナナリーなら、これがルルーシュの本心のすべてではないと読めるんじゃないかと思っていたんですが…。これまでの兄妹の絆は偽りだったのかと思ってしまいます。これが直接顔を合わせて、ナナリーが手を握ればまた話は違っていたのかもしれません。何にしろ、また話中で2人が再会する時を期待したいと思います。これじゃあナナリーが身勝手に思えます。
が、ルルーシュはそのナナリーの言葉に動揺しつつも、もう戻ることはできず。ルルーシュはここでも仮面を被り、ナナリーを裏切るような言葉を口にします。
「お前のため?我が妹ながら図々しいことだ。
人からお恵みを頂くことが当たり前だと考えているのか、
自らは手を汚さず他人の行動だけを責める、
お前は俺が否定した古い貴族そのものだな。
誰のためでもない、俺は俺自身のために世界を手に入れる…
お前がシュナイゼルと手を組み、
我が覇道の前に立ちはだかるというのなら容赦はしない。
叩き潰すだけだ!」
「お兄様!」
そう言い切り、ルルーシュは通信を切ります。ですが、このやり取り中、ルルーシュの手は震えていました…。今までナナリーの為にと行動を起こし続けていたルルーシュには、このナナリーの反発は相当堪えていたようです。皇帝になったルルーシュですが、ナナリーを大事に思う心は変わっていませんでした。ここはルルーシュよく頑張ったのかも。
あの後ナナリーもショックを受けていたようですが、ここでのナナリーを気づかう言葉・ペンドラゴンの人々を事前に避難させたというシュナイゼルの言葉、どうも本心と思えません…。
そんな中、ナナリーはルルーシュの言葉を受けてある決意をします。それは――
「シュナイゼル兄様…私にフレイヤの発射スイッチを頂けませんか?」
「ん?」
「私は戦うことも、守ることもできません。
…だからせめて、罪だけは背負いたいんです」
フレイヤのスイッチを持つということ。これもシュナイゼルの思惑通りなんでしょうか。コーネリアはそんなナナリーを見て、シュナイゼルの本心を聞き出そうとします。
それからルルーシュはナナリーのことを思うあまり、C.C.に当り散らしてしまいます。と、そこでスザクがルルーシュを立ち直らせるため、胸元を掴み、厳しい言葉を投げかけます。
「ルルーシュ、戦略目的は変わらない。
ナナリーが生きていたからと言って、立ち止まることはできない…!
何の為のゼロレクイエムだ!?約束を思い出せ!」
スザクはナナリーが生きていて敵に回ったとしても、立ち止まることはできないのだと言い放ち、部屋を出て行きます。そのスザクのキツい言葉に、C.C.はスザクを責めようとしますが、スザクはC.C.にもあることを頼みます。それは、
「僕は彼の剣だ…彼の敵も弱さも、僕が排除する。
だからC.C.。君は盾になってくれ。守るのは君の役目だ」
「勝手な言い分だな」
「ルルーシュは、君の共犯者なんだろ?」
「共犯者、か…」
と、C.C.にもまたルルーシュの力になるようにと言います。それにC.C.は複雑そうな様子。今回はスザク強しという印象がありました。スザクの言っていることは今は正しいのかよく分かりませんが、戦いが迫っている今のこの状況で、こういう風に言う人は必要だったのかなと思いました。
あとやっぱり協力関係になっているルルーシュとスザクの関係は良いな~と思ったり。この2人が揃えば出来ないことはないように思えます。
またその頃ニーナはフレイヤがもたらした被害状況を見て、愕然とするばかり…。シュナイゼルはフレイヤのリミッターを外し、帝都へ投下していていました…。シュナイゼルの冷酷さが見えてきました。
一方ダモクレスでのシュナイゼルとコーネリア。コーネリアは本当に帝都にいる人の避難誘導をしていたのかと、シュナイゼルに問います。ですが、シュナイゼルはそれがどうしたと言うかのように、
「それが何か?」
「ではペンドラゴンの住民は…?」
「消えてもらったよ?その方が幸せだったんじゃないのかな。
ルルーシュに忠誠を誓う人生よりは」
と、平然と帝都にいた人を見殺しにしたとコーネリアへ言います。ここにシュナイゼルの本性が出ていたような気がします。やっぱり人のことを人と見ていません。1期のOPを見た時から感じていたことですが、シュナイゼルは冷酷だと思います。
またシュナイゼルもまたナナリーを上手く利用するために、
「しかしナナリーには…」
「嘘も方便だよ。
ナナリーがルルーシュに立ち向かうよう決意してもらうには、
余計な情報は入れない方がいいだろう」
と、「嘘」をついていました。この嘘が後のナナリーの行動に関わってくるんじゃないかと思ったり。ナナリーは手を触れば嘘を見抜くこともできるようですし。結構ギアスは嘘にこだわりがあるような気がします。
その事実にコーネリアは騙されたと思ったのか、シュナイゼルに問いを投げかけます。その問いにシュナイゼルは人々は分かり合えない。なら心・主義主張はいらないシステム・力で平和を実現させるべきではと答えます。そしてそのために、10日後世界で戦争を行うすべての国にフレイヤ弾頭を打ち込むと言います――。シュナイゼルもやはりとんでもないことを考えていました…。
これにコーネリアは反発しますが、シュナイゼルは耳をかしません。
「待って下さい!ルルーシュを撃つためだったのではなかったのですか!?
これでは世界中が…恐怖で人を従えようというのですか!?」
「平和というのは幻想だよ。戦うことが人の歴史。
幻想を現実にするためには躾が必要では?」
「人類を教育するつもりですか?
そのようなことは神でなければ許されない!!」
「だったら、神になろう。人々が平和を私に望むのならば――」
ここの会話でのシュナイゼルの様子を見て思ったのは「やっぱりな~」ということでしょうか。絶対神に成り代わるとか言うんだろうなと予想していたので。しかしシュナイゼルにとって人はやっぱり駒でしかないようですね…。
と、そこにカノンと、シュナイゼルのカオスに惹かれ狂信者になったディートハルトが現れます。黒の騎士団もルルーシュを撃つために協力する様子。これもシュナイゼルの目論み通りでした。
コーネリアはシュナイゼルの言うことに反発しようとしますが、シュナイゼルはここでなんとコーネリアに銃を向け、殺してしまいます――。そしてその時のシュナイゼルの表情は平然としたまま。シュナイゼルはどこまでも冷徹のようです…。今回どこまでもその仮面を被り続けるシュナイゼルが恐ろしく感じました。
こうしてコーネリアは撃たれてしまったわけですが、まだ生きているような気もします。でないと2期出ていた意味があんまりないと感じるので…。とりあえず死の確定は次回見るまでお預けにしておこうと思います。
一方ベッドに横たわる咲世子から事情を聞くジェレミア。
「フレイヤで消失したのは、囮の方か」
「ナナリー様を利用して…ルルーシュ様を操ろうなんて…」
「君は日本人だろう?何故黒の騎士団ではなく、ルルーシュ様に?」
「…?」
「騎士道に殉じるか、君も…」
「そうかもしれませんね」
咲世子はすべてを知った上でルルーシュの元へ帰ってきました。咲世子の行動に疑問を感じるジェレミアでしたが、咲世子の忠誠心を見たジェレミアはそれで納得をした様子。この2人のルルーシュへの忠誠心は本物のようですね。
ショックを受けたルルーシュ。そんなルルーシュの部屋にC.C.が入り、ルルーシュをなぐさめようとします。
「よく仮面をかぶり続けたな。ナナリーの前で」
「いくつルートを探っても、答えは同じだったがな。
あの時の結論に、間違いはないと…」
C.C.の前でのルルーシュは本来のルルーシュっぽくて良かったです。それからもC.C.はルルーシュを気づかいますが、ルルーシュの心は決まっていました。ここで崩れない辺り、ルルーシュも成長したんだなーと感じました。
「ルルーシュ…もう充分じゃないのか?お前はよくやった」
「俺が悪を成さねばならない理由は、分かっているだろう。
それにダモクレスによる支配は人を記号とするものだ」
「しかしダモクレスにはナナリーもいる。
お前は今までナナリーの為に…」
「もう特別扱いはできない…!
消えていった数多の命の為にも、俺達は止まるわけにはいかないんだ!
そうだ… C.C.」
「ああ、そうだな…ルルーシュ」
このルルーシュの言葉にC.C.は笑みを浮かべ、ルルーシュの背中に寄りかかり、自分の手をルルーシュの手に重ねます。ルルーシュにとって大事な人達がいなくなりつつあるものの、まだルルーシュにはC.C.がいます。ここの2人の会話シーンは表情もしっかり描かれていて良かったです。荒々しい展開が続く中での癒しになりました。あと黒石さんの歌がまた良い感じでした。
ここからは戦いの前のルルーシュ達と、黒の騎士団の面々の戦う前の様子が描かれていきます。時間がないと言わんばかりに…。ここで驚いたのが藤堂と千葉のやり取り。千葉が頬を赤くしているということは、藤堂はOKしたのでしょうか。でも千葉が戦死しそうで怖いような…。あとニーナのホットドックの味は…。
あとジノもどうやらシュナイゼル側…というかカレンに着いていくことを決めたようです。ここでのジノとカレンのやり取りは2人らしくて良かったです。
「いいの?一緒に戦うなんて。ブリタニアを敵に回すことになるけど」
「今ならさ、君の気持ちも、少しは分かる気がする」
「え…?……えーっと、どういたしまして」
「なんだそりゃ」
ジノはあれから心を決めたようですね。そこの過程がないことがちょっと残念でしたが。こうして戦いは始まります。アーニャもルルーシュと敵対する気のようです。
そうして始まったルルーシュ対シュナイゼル・黒の騎士団の戦い。戦い前のルルーシュが掲げた剣に思わず笑いが~。真面目なのが更に笑えます。ルルーシュのセンスは一体…。
皇帝になったからルルーシュも強くなったのかと思いきゃ、やっぱりシュナイゼルは切れ者。ルルーシュの仕掛けた誘いにも乗らず、黒の騎士団の面々に指示を出し、着実にルルーシュの軍を蹴散らし、追い詰めていきます。
その2人の戦いはチェスを想起させます。しかし特番・他のブログさんが結構言っているのを見て思ったんですが、皇帝の時といい、本当壮大な親子・兄弟喧嘩ですね…。スケールが大きすぎます。
皮肉にもルルーシュは見限った黒の騎士団に苦戦を強いられることに。そんな中扇も、
『ゼロ…皆の力をあわせれば君を倒せる!』
と強気。でもそれがどこまで続くんでしょうか。シンクーもやっぱり天子が絡むと強いですね。こうして見ると黒の騎士団の戦力もなかなかのものだったんだなと感じました。ちょっとここでそろそろ団員達は倒されていくのではないかと見ていたので驚きました。
また今回扇の回想で扇・ヴィレッタの間に子供ができたことが明らかにされました。いつの間に…。それで扇はヴィレッタに子供の為に蓬莱島に残るようにお願い。これにヴィレッタも了承します。これでヴィレッタが生き延びる確率が高くなりました。最終回辺り、この子供が生まれるとかありそうな気がします。
苦戦を強いられていくルルーシュ。ですがルルーシュにはまだ秘策が残っている様子。そこでスザクの合図を受け、
「流石だな、この策を使わせるとは」
と、ゼロレクイエムの為に、ルルーシュはその作戦を実行に移すことにします。それは富士山に仕掛けたサクラダイトを誘爆させるというもの。これにより両部隊は深刻なダメージを受けることに…これにより、扇が乗っていた艦は壊滅状態に…。ここの扇の表情がすごかったです。
死んだかと思った扇ですが、どうやら玉城とカレンがブリッジを庇ってくれたおかげで助かっていたようです。ここの玉城の、
「へへ、ブリッジぐらいしか守れなかったけどよ。
まっ、後は自力で何とかしてくれ。
行くぞ、カレン!!」
「何よ、偉そうに!!」
には、初めて玉城がちょっとカッコよく見えました。でも死亡フラグが立った気がして、ちょっと怖いです…。扇は良い仲間に恵まれていたのかも。
それでもルルーシュが苦戦を強いられている状況は変わらず。シュナイゼルはここでナナリーに指示を出し、ルルーシュへ向けてフレイヤを発動させます…。その最中ルルーシュはニーナへ望みを託そうとしますが…
『――ニーナを頼りにするしかないが、当てにできるか…?
俺を憎んでいるはずだ、ユフィの仇、ゼロであった俺を…。
しかし、シュナイゼルを倒すためには…』
とあてにできるかは疑問です。正直ニーナが何故普通にルルーシュに協力しているのかも謎ですが…。ルルーシュがニーナにギアスをかけないことも。次回以降この辺は明らかになるんでしょうか。
今回最後はシュナイゼルがルルーシュへこう呟いて終わり。シュナイゼルもやっぱり一筋縄ではいかないようです…。
「ルルーシュ、もし私を倒そうと考えているのなら、君はそこまでだよ。
仮面を使いこなせない人間に勝利はない」
このシュナイゼルの言葉の真意は一体どんなものでしょうか。戦いはまだまだ続きます。
次回は「ダモクレス の 空」ルルーシュとシュナイゼルの戦いはまだ続きます。果たしてこの戦いを制するのは、どちらになるんでしょうか。2人の力を合わせてもフレイヤには敵わないと聞くと、何だかルルーシュ側が苦戦している気がしますが…。あとゼロレクイエムのことも気になるところ。そろそろその辺の説明もお願いしたいです。
最終回まで残りあと2話。次回は戦死者が出てきそうな予感がするので、色々構えた方がよさそうです。この状況、誰が死んでもおかしくありません…。
ではまた次回に!
いつも読ませて戴いております。
理解力の乏しい私には、大変な助けになっております。 本編見て、コレ見て、録画見る的な感じで。
しかし、今回は、双方ともエグいことしますねぇw
どっちも悪者でいいのでしょうか?
次回はさらに死人が出そうだし、怖いです。
あと2回、いい終わり方だといいなぁ・・・
でも、それじゃ普通すぎかなぁ・・・
ギアスも後半に入ってきてから、更に話が難しくなってきましたよね。
私も毎回見終わった後は、どう感想を書けばいいのかと悩みながら書いています。
お役に立てれば幸いです。
今回はルルーシュ、シュナイゼルとも随分ヒドいことをしていましたね~。
流石は兄弟です。どちらも悪者に見えてきます…。
ただルルーシュはまだ何か動いているようなので、
ゼロレクイエムのことが分かれば違ってくるのかもと思います。
次回は見るのが怖いですね…。特に黒の騎士団周りが不安です。
私も何かあるにしろ、救いがある終わり方になってほしいと感じます。
ルルーシュの願い的にも。
では今後ともよろしくお願いします~。