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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

輪るピングドラム 第15話「世界を救う者」感想

2011-10-22 16:21:16 | 輪るピングドラム(2011秋-2012冬)

 今回はゆりの過去話。ゆりの過去だけでなく、生前の桃果がどんな子だったのかも分かる大事な1話になっていました。苹果、本当に桃果に似過ぎ~。そして運命の乗り換えとは一体…?


 今回からOPが新しくなりましたー。「少年よ我に帰れ」となんだか90年代を思い出すような…。冠葉と陽鞠フラグが…?新OPを見るかぎり、これ以上新キャラは増えなさそうで残念ですが、冠葉と晶馬が更に何かに巻き込まれていきそうな感じで、また2クール目が楽しみになりました。


 ゆりが実は百合だったと明らかになった前回。こうして書くとギャグのような…。そしてゆりにとっても桃果は大切な存在でした。で、ゆりが苹果を旅館に連れ込み、襲いかかったところで終わった前回…。あの後一体どうなってしまったんでしょうか。
 で、その頃晶馬は同じ旅館にいました~。まさか晶馬がここにいるとは…!これはありえないと思って、予想していなかったです…。ぐらぐら危機一髪ナウって~。どうやら晶馬も苹果に対してどうしていいか分からず悩んでいたようです。それでたまたま福引で温泉旅行が当たったクラスメイトの友人に傷心旅行のような形でここまで連れてきてもらったとか。友人がずっと後ろ姿しか描かない辺り徹底しています。
 そんな中、晶馬の携帯に苹果から着信が…。あの後目覚めた苹果はやけになり、ゆりを受け入れようとしていたらしいです。そしてなんだかんだあった後、晶馬は苹果が隣の部屋にいることに気づき、乗り込むことに!必死な晶馬が面白かったです~。一気にコミカル展開になってきましたー。
 そしてそこには縛られた苹果とゆりが。ゆりは余裕の態度で苹果を頂くと宣言。そんなゆりを止めようとする晶馬ですが、なんとビンにつまづいて転んでしまいます~。なんというオチ…。ある意味晶馬らしいです。

 そんな晶馬の勇気を見て、過去のことを思い出すゆり。ノミの音を聞きながら、自分の家の前にあるダビデ像っぽいタワーに対して嫌気を感じるゆり…。ゆりの父親はいくつもの賞をとっている有名な彫刻家でした。ですがその芸術家としての情熱がいきすぎ、妻には家を出ていかれてしまい…。情熱がありすぎても問題のようです。ノミの音がまたその狂気を感じさせます。
 そして次に父親はゆりの体にノミを刻み、芸術しようとします――。愛という言葉を使って。親にこう言われたら従うしかなく…。汚いです。父親は芸術だと思っていても、これは虐待ですね…。前回の時点ではゆりが男という可能性もありましたが、前回ゆりが気にしていたのは、その時ノミによって身体に刻まれた無数の傷に対してのようです。
 今思うとこの作品、どのキャラも親に不幸にされているキャラが多いですね。これは偶然なんでしょうか、それとも意図的に設定したものなんでしょうか。

 そうしてゆりは父親の愛を得るために、身体にノミを打たれることにも耐えていきますが、体は次第に傷だらけに…。日に日に包帯の量も増えていきます。自分のことを醜いと蔑むゆり。精神的にも徐々に限界に…。
 学校に通うゆり。そんなゆりに親切にしてきれたのが桃果でした。こうして桃果がようやく登場!桃果は本当に苹果の色違いバージョンという感じで、苹果そっくりでした。髪がピンクだけ。そして声は豊崎さん。やっぱり重要キャラであることは間違いないようです。
 自分に対して綺麗と言ってくれる桃果に、ゆりは徐々に心を許していきます――。ですが父親に「ではその子を信じちゃダメだ」、信じるのは家族だけと言われ、またまたふりだしに…。そしてその晩もノミ打ちが…。父親がゆりの幸せを奪っている感じがしました。

 そして次の日。ゆりは父親の言いつけを守り桃果を無視しようとしますが、桃果はやはり諦めず。桃果はゆりに自分の秘密を教えたら信じてくれる?と、あの日記帳をゆりに見せます――。そして自分は運命の乗り換えができると語る桃果。桃果はそれを1回して、うさぎを延命させたようです。気になるのが運命を乗り換えた代償。どこまで本当かは不明ですが、桃果は運命を乗り越えるには代償はつきものだと考えているようです。
 で、桃果は傷だらけのゆりの体をみて、ゆりはそのうち死んでしまうだろうと気づき、そしてゆりの運命の乗り換えをしようとします……。信じないゆりですが、桃果はタワーを消したら信じてくれるとやる気に。そしてその晩、最後のノミ打ちがはじまろうとしていました――。


 ダブルH出演のTV番組を観る陽鞠。その日ダブルHはあの陽鞠のマフラーを巻いて出演…!しかも大切な友達がくれたと、陽鞠のことを今は悪く思っていない様子。これに驚く陽鞠。どうやら眞悧がこっそり送っていたようです。
 そして喜びながら眞悧のところに行き、お礼を。眞悧の好感度がどんどん上がって行きます…。たまたま薬の話でそこにいた冠葉。なんだか面白くなさそうです。
 でもそのことに気付けなかった負い目か、冠葉は眞悧にお礼を。眞悧はなんでも知っているようで。そして家族の呪いに関して語る眞悧。子供は家族を選べない…そのことは不幸なんでしょうか、それとも…?


 旅館で過去について振り返り、早く目的を果たそうと決意するゆり。と、そこに仲居に変装した夏芽が乗り込んできて、ゆりが持っている日記の半分を奪おうとします――。そしてその流れでゆりと夏芽の卓球バトル展開に!タオルと水着と無駄にサービス!ここはあまりにシュールすぎて笑うしか~。堀江さんの夏芽、やっぱりいいです。
 そしてゆりの隙をつき、日記帳をゲッツした夏芽は海に飛び出し逃走!今回も最初から最後まで妙に輝いていた夏芽でしたー。

 その後、目覚めた晶馬は苹果の心配をしますが、苹果はぐっすり眠っていました。結局ゆりからは何もされないまま終わったようです。そしてその後ゆりは本物の日記を晶馬に見せます。どうやらゆりは本物の日記を金庫に隠していたようです。さすがゆり。晶馬もこれでゆりが日記の片割れを盗んだ犯人だと気づきます。

 そしてゆりの過去話の続き。桃果の運命の乗り換えの効果なのか、あれから父親と巨大ダビデ像が街から姿を消し、代わりに東京タワーが立っていて…!ですがその代わり桃果の体は燃え、病院に運び込まれることに。これが乗り換えの代償のようです。それでも桃果は後悔していませんでした。そしてゆりのことを綺麗だと言い、ゆりを励ます桃果。これでゆりにとって桃果はかけがえのない存在に…。やはり乗り換えの力は本物なのでしょうか。
 ですがその後、桃果はあの地下鉄の事件で消えてしまい…。ゆりはそうなった理由について運命の乗り換えをしたからだと考えていました。桃果は地下鉄の事件でただ死んだわけではなさそうです。そして今度は自分が運命の乗り換えをして、桃果を取り戻すのだと決意するのですが…?

 今回はゆりの過去が明らかになり、そして桃果のことについても分かって来ました。1クールの頃はまさか桃果の存在がここまで重要になるとは思わず、始まった頃は苹果・桃果の話は1クールで終わりで、2クール目から違う話になるかと思っていました。それがまさか物語全体の話だったとは思わなかったです…。こうなると最後までこの話になりそうな予感が。
 桃果のいう「運命の乗り換え」がピングドラムっぽい気がしてきました。今後その辺がどう話に絡んでくるのか気になります。こうなるとやっぱりピングドラム=桃果の日記帳なんでしょうか…?謎が明かされたと思ったら、また謎が増えた今回のピングドラムでしたー。


 次回は予告的に夏芽の話になるんでしょうか。どうやら夏芽が眞悧を始末しようと動き出すようです。でも眞悧がやられる気がまったくしません~。返り討ちにされて終わりそうな気が…。
 でも2クール目に入った影響か、キャラ単位で伏線が回収され出している感じはします。1クールの伏線が2クール目で回収されるというのは、謎が解けていく感じがして面白いです。伏線張りの話が長すぎたのはあれでしたが…。
 今回も生存戦略がなくて寂しかったです…。やっぱりあのシーンがないと物足りません~。

 ではまた次回に!