禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

秘仏

2014年10月27日 | 小さな法話
秘仏の御開帳をされているところがあります。
秘仏とは、厨子の中などに秘蔵して外から見えないようにした仏像をいいます。
なぜ、秘仏となっているのでしょうか。
人を錯覚させるほど仏像の霊験が強すぎるため、あるいは人から誤解されやすい異様な姿のため、または仏像が失われたり、損傷が著しいなどが考えられます。
代わりに、お前立を拝んだりする場合もあります。

絶対秘仏のところもありますが、お寺によっては、毎年、あるいは数年にまたは数十年毎に御開帳されているところがあります。中には、出開帳という場合もあるようです。
御開帳のときにお参りできるとよいのですが、時期が会うとは限りません。
秘仏のときのお参りになることもあります。

私たちは、木や石、土、金属、漆などでつくられた仏像を拝んでいます。
でも、本当はそこにおられる「ほとけさま」を拝んでいるのです。

大輪は花を咲かせると、うつむくのが多いのですが、少しこぶりな「インフィニティ」は、花が上を向いています。