横風着陸
2011-01-05 | 着陸
DKさんのリクエストにお答えして。
横風着陸の方法は大きく分けて3種類あります。
一つはクラブ方式です。翼は水平のまま機首は風上に向けて、機軸をずらしてドリフトアングルのみで横風に対処します。主としてエンジンをこすりやすい4発機に適しています。ボーイングで777などの横風テストに使っているのもこの方式です。ボーイングでは滑走路面が濡れているときはこのまま接地しても問題ないとしている機種が多いようです。
http://www.youtube.com/watch?v=ljOxo0s33sI
ただし小型機でこの方法を使うと接地後滑走路の外に飛び出そうになる時があり得ます。
2番目がウィングロー方式です。
これは機軸は滑走路と平行のまま、風上側の翼が下がった状態で進入します。エルロンを右に切ったら左にラダーを踏むことが必要です。スポイラーが立つこととクロスコントロールによる失速速度の増加に気をつける必要があります。
3番目が両者のコンバインの方式です。機軸も少しずれている、翼も少し傾いているという方式です。
どの方式が良いかは機種により、また気象状態により、パイロットにより変わります。747のように4発機ではエンジンをこすらないためにクラブ方式をこのむパイロットが多いようです。また767では機軸が滑走路とあっていないと接地時の衝撃が大きくなります。2エンジン機では相当傾いてもエンジンをこすらないためにウィングローを好むパイロットが多いようです。
またどれか一つのままということはありません。クラブ方式でも最後はラダーを踏んで軸線を少し戻します。
個人的に好きなのは、クラブ方式のままスレッショールドを通過し、フレアー後に半分だけクラブを戻すようにラダーを踏みながらそれで流されないように少しだけウィングローにするというやり方です。ただしこのやり方では絶対にラダーを踏みすぎてはいけません。機軸が風下に向いてしまうとあっというまに風下に流されます。
全てが条件により変わります。機種、滑走路の滑りやすさ、横風の強さ、風の息・・・
絶対にこの方法が正しいという一つの方法はありません。ある条件の時には正しい方法が、条件が少し変われば間違った方法になり得ます。
もう一つ重要なのが、風の強さは高度によって変わるということです。横風が弱くなれば今まで適正だったクラブは大きすぎます。アプローチするときは、いつ風が変わるかどのように変わるかに最大限の注意を払います。
今の飛行機は上空でその場の風が表示されますので、その風とタワーが報じる風の差から変化を予想して待ち構えています。
風が変化しだしたらすかさずそれに対処します。
横風着陸の方法は大きく分けて3種類あります。
一つはクラブ方式です。翼は水平のまま機首は風上に向けて、機軸をずらしてドリフトアングルのみで横風に対処します。主としてエンジンをこすりやすい4発機に適しています。ボーイングで777などの横風テストに使っているのもこの方式です。ボーイングでは滑走路面が濡れているときはこのまま接地しても問題ないとしている機種が多いようです。
http://www.youtube.com/watch?v=ljOxo0s33sI
ただし小型機でこの方法を使うと接地後滑走路の外に飛び出そうになる時があり得ます。
2番目がウィングロー方式です。
これは機軸は滑走路と平行のまま、風上側の翼が下がった状態で進入します。エルロンを右に切ったら左にラダーを踏むことが必要です。スポイラーが立つこととクロスコントロールによる失速速度の増加に気をつける必要があります。
3番目が両者のコンバインの方式です。機軸も少しずれている、翼も少し傾いているという方式です。
どの方式が良いかは機種により、また気象状態により、パイロットにより変わります。747のように4発機ではエンジンをこすらないためにクラブ方式をこのむパイロットが多いようです。また767では機軸が滑走路とあっていないと接地時の衝撃が大きくなります。2エンジン機では相当傾いてもエンジンをこすらないためにウィングローを好むパイロットが多いようです。
またどれか一つのままということはありません。クラブ方式でも最後はラダーを踏んで軸線を少し戻します。
個人的に好きなのは、クラブ方式のままスレッショールドを通過し、フレアー後に半分だけクラブを戻すようにラダーを踏みながらそれで流されないように少しだけウィングローにするというやり方です。ただしこのやり方では絶対にラダーを踏みすぎてはいけません。機軸が風下に向いてしまうとあっというまに風下に流されます。
全てが条件により変わります。機種、滑走路の滑りやすさ、横風の強さ、風の息・・・
絶対にこの方法が正しいという一つの方法はありません。ある条件の時には正しい方法が、条件が少し変われば間違った方法になり得ます。
もう一つ重要なのが、風の強さは高度によって変わるということです。横風が弱くなれば今まで適正だったクラブは大きすぎます。アプローチするときは、いつ風が変わるかどのように変わるかに最大限の注意を払います。
今の飛行機は上空でその場の風が表示されますので、その風とタワーが報じる風の差から変化を予想して待ち構えています。
風が変化しだしたらすかさずそれに対処します。
新年明けましておめでとうございます!
今年も去年以上に素晴らしいお年となりますように!私のブログへのコメント、ありがとうございます!実は、去年の12月16日から一昨日までカルパチア山脈奥地(主人の実家)に3週間滞在しておりました。パソコンが使用できない環境でしたので、ブログのアップはしませんでした。また、長旅へ出かける前には、あえてブログや誰にも知らせずに(せいぜい親くらいでしょうか。笑)行きます。なぜなら、その情報を知った人が空き巣狙いとして犯行に及ぶ可能性もあり、大変に申し訳ないですが、人間に対する性悪説的な考えも私は持っております。(笑!)したがって、必ず個人の予定は載せない様にしております。何か心配をおかけしてしまったようで(ブログでのコメント)申し訳ございませんでした。お詫び申し上げます。坂井さまの以前のブログはどこへいってしまいましたでしょうか?私も将来、飛行機を操縦してみたいので(笑!)このパイロット講座を楽しみにしています。(飛行機のシュミレーション操縦!笑!!)
とても参考になりました。
早速、実践します。