ぬるい気持ちで、ええんちゃう

頑張ってもどうにもならんこともある。
”しゃーないやん!!”ってぬるい気持ちのときもあるよ。

下の廊下、総評。

2014-10-31 16:12:24 | お山

早いもので先週の今頃は快晴で暖かかった室堂を観光気分でうろうろしてたはず。もうかれこれ何度も室堂には足を踏み入れているはずやのに、行ったことない場所がこってりあったのを思い知ったりしたな。たとえば「立山自然保護センター」とか。室堂ターミナル内にあって雷鳥の生態やとかを映画とかジオラマとかで詳しく案内してくれたりする。これが意外と楽しかったりしたので、たまにはゆっくりと観光気分もいいものかなと思ったりもした。
黒部ダムも翌日にダムからの出口の調査にとうろうろとさせていただいたし、おまけに出口を聞くのにたまたま目に付くところに駅長室があったので、こういう場合は聞くのが一番と聞きにいって出口までご案内までしていただいたりしたし。まさかこんな関西電力のダムやし無いよなぁーとは思ったけど、一応聞くのはただやしと「あのぉー、黒部ダムって“ダムカード”ありますのん??」と聞いてみた。すると「いやぁー、実はありますよ。でも特に案内はしてないので聞いてきてくれた方にはアンケートを書くのを条件にお渡ししてます。」とおっしゃる。別に自転車でダムを目的地に走って来ているわけでもないし、大変レアなカードかどうかも分からんのでどうしても欲しいわけでもなかったけど、なんとなく嬉しくなって「アンケート書きます、書きます」と即答してしまった。
ご同行の皆さんもダムにきてこんなカードをいただけることをご存じなかったので、皆さんもそれぞれアンケートを書いてダムカードをもらっていただいた。「へぇ~、こんなカードがもらえんねやー。」とか意外と喜んではったりしたけども、それからダムがあるごとに「ここでもカードもらえるかなぁー、管理事務所どこやろ?」と阿曽原温泉まで行く途中の仙人ダムの蒸し暑いトンネルの中でも言い出す始末。普段見かけんカードやし、やっぱりものめずらしいのかな。おっちゃんは最近ちょっとご無沙汰になってしまってるけど。自転車でダムを目指すことも最近はまったくないもんで。

と楽しい思い出ばかりではあるが、忘れんうちに思いついたことだけ列挙しておきたい。

・ヘルメットはいるかいらんか。
ネットでの事前情報ではヘルメットはあった方がいいよという方が多かったけど、ヘルメット持参では行ったし黒部ダムから十字峡まで一応ヘルメットを着用して歩いた。がしかし、正直なところ天気のよさもあったとは思うけど頭が暑い暑い。歩いててヘルメットから汗が滴り落ちるくらいやったし。
結論から言うと、次回行くことがあればヘルメットはいらんな。
特にガレ場を歩くこともないし、このルートで落石があるなら日本中何処の山に登るのにもヘルメットが要りますよと言わざるを得んはず。落ちたときにヘルメットしてると頭を守ってくれて助かる確率も上がるというヘルメットの効果もあるけども、このルートで落ちたらヘルメットをかぶってようがかぶってなかろうが目くそ鼻くそと思われる。おちたら高確率で“死”が待ってるはずなので。
しいてかぶっててよかったと思うようなことがあるとすれば、岩をくりぬいて道にしているところは当然道の上に岩がオーバーハングしているので、頭をぶつけて怪我をすることがあると思われる。その際にヘルメットがあれば多少ぶつけても怪我をすることも無いかなぁーって感じくらい。

・日程的に最低限2泊必要か。
この問題はなかなかに難しい選択かと思う。特に仕事をしている者にとっては2泊となるとどうしても平日1日のお休みが必要となるので。
9月および10月がこのルートの通行可能期間なので、それぞれの連休を使っていく方法もあるかと思うが、おそらく阿曽原小屋にしろテン場にしろとんでもない混みようが予想される。小屋の定員も50名のところを200名の宿泊者も当たり前という話やし、テン場もそれほどに広くないし。お勧めとしてはやっぱり平日を有効に使うことかな。今回はほぼ土曜日の行程で黒部ダムから向かう人たちがほとんどやったのですれ違いは数度だけしか経験せず。連休の中日なら両方向から来る登山者が多いはずなんですれ違いにごっつい気をつかうはず。出来れば壁側にへばりついておきたいもの。
で、肝心の1泊で可能かどうかという事に関しては、扇沢からの1番のバスで来れば可能やと思う。今回は道中ゆっくりしすぎた感もあるので、本来ならばもう1時間は早く歩けそう。でも歩きながら景色を眺めるのは危険なので、ついつい後から来る方にパスしてもらって景色を眺めたり写真を撮ったりする際に止まる。なのでどうしても時間はかかるかな。
途中十字峡あたりで結構当日朝に扇沢からでた若い人たちのグループに抜かれたので、おそらく2時間くらい早いのかなぁ。たぶん1番のバスで扇沢から上がると黒部ダムに7時46分着。なので8時にはスタートできるので、普通に歩けばいけると思う。今回は特に急ぐ必要もなかったし朝が早出したのもあってこれくらいの時間となったので。

・歩く時期
今回はあえて“紅葉”をメインで歩くのが目的やったし、丁度タイミング的に10月の末しかなかったのもあるけど、渓谷の景色とエキサイティングなところを歩くだけの目的なら9月のほうが空いてていいのかもしれんなと思う。それなら1泊でも可能かと思うし。
 
・移動手段
くろよんロッジのテン場でも阿曽原温泉のテン場でも丁度隣にテントはってたおにいちゃんは、おいらたちと同じく黒部ダムから阿曽原温泉まで来て1泊、翌日の日曜日は同じルートを黒部ダムまで歩いて扇沢にデポした車で帰るようにおっしゃってた。 
このように問題はどの手段でスタート地点まで来るかが問題かなぁ。おいらたちはそんな問題もあって初日は最終戻ってくる宇奈月に車をデポし電車でスタート地点の立山まできたけども、どうしても片道移動になってしまうのが困ったところやと思う。電車かバスで移動がやっぱりいいのかなぁ。扇沢まで電車かバスで来て宇奈月から電車で帰るとか。
お金にものを言わせて立山から宇奈月まで11,000円で車を回送してくれたるもするらしいけど、なんとももったいないしなぁ。。。

写真や話的にかなり危険なところのように思えるけど、ちゃんと道も整備されてるし手すり代わりに番線もちゃんと張ってあるので決して危険なことは無いと思う。確かに谷底を見下ろすと吸い込まれそうなくらいに高いけど、ちゃんと意識して歩けばぜんぜん問題はないはず。

また行ってみたいか?と聞かれれば、やっぱりもう一度歩いてみたいなと思う。でも日程的なことから考えると他にも行きたいところもあるもし悩ましいかな。
でも一度はゼヒ歩いて欲しいところであるのは間違いないと思う。 


下の廊下最終日。水平歩道を歩く。

2014-10-30 16:09:20 | お山

いよいよ今回の山行最終日となる。行程は阿曽原温泉から水平歩道を歩き欅平まで約10キロほどを歩く。コースタイムげ4時間半から5時間かかる模様。

小屋の方からは、明日はとにかく早出して遅くとも11時45分のトロッコに乗る段取りで動いてくださいと重々にご忠告をいただいた。間違いなく宇奈月温泉から欅平までのトロッコ電車は紅葉シーズンで超ピークシーズンの日曜日やし、立山駅や室堂でもそうやったけど、大阪の心斎橋のようにここは日本か?ってくらいに外国の言葉が飛び交うくらいくらいに日本の方と同じような顔をされた外国の方が大挙して押し寄せてるはず。なので日帰りの方の帰りに重なる午後の欅平発は混み合うのは間違いない。なので午前中の便に乗るようにしないと夕方まで帰れませんよとのことやった。十分に頷けるお話やったのでおいらたちも早出を計画し、前日同様に3時半起床とし、出発準備が出来次第テン場を出ることにした。

予定通りに3時30分に起床。
シッコ行ったり歯を磨いたり、テント撤収したりパッキングしたりして出発準備。朝食はというと、どうせ欅平には9時ごろには着く予定にしているので、到着後に蕎麦でもいいやんてことになる。なので行動食として持ってたクリームパンをみんなで分け合って食べ、後はおやつで凌ぐことにしておいた。
そんな具合でテン場を4時半に出発。当然真っ暗なのでヘッ電つけて進むことになる。
テン場からすぐ水平歩道のピークまでが登り。けっこうきつい登りやったと思うけど、なんせ真っ暗なもんで上を見ても何も見えず足元しか見えんので、意外ときつさを感じんかった。決して楽な登りではなかったとは思うけど。
30分ほど急登をやり過ごし何とか水平な道になったけど、まだ回りは真っ暗状況。なので写真を撮ることも無くひたすら足元を見て歩くだけ。
5時半ごろになってやっと回りの山の稜線が薄明るくなってきたくらい。
1時間半ほど歩いた6時ごろに1回目の休憩を入れる。この時間でやっと明るくなってきた。
 休憩の際に撮った本日1枚目の写真がこれ。やっぱりかなり高いところを歩いていた模様やけど、暗いのと比較的道も広く、普通に何処にでもあるような登山道くらいの道幅もあったので歩きやい。なのでぜんぜん怖さも何も感じずにここまで来る。

1回目の休憩からは明るくなったので周りの景色を楽しみながら歩く。
谷を回りこみながら歩くので、これから歩く対岸の道もはっきりと見える。ほんまに水平な道が続いているのが分かると思う。
道幅が比較的広いとはいえ道の右側はやっぱり断崖絶壁。でも比較的木も生えてたりするので、前日のように木も生えてないスパッと切り落ちたような崖ではないので全然恐怖感も無い。それに前日でかなり気持ちが麻痺している模様で、ここなら走れるなって感じもするくらい。

7時20分に志合谷着。
ここは谷を回りこむ一番奥に沿ってトンネルを掘って通してくれているところ。
遠景からみるとこんな場所。
これから進む方向の左に入り口があって、中でカーブして右側の水が流れているところあたりに出口がある感じ。おそらくここはガレてるんで落石も多く、トンネルを掘って進むのが一番安全と考えはったんやろな。それにしても素掘りのトンネルやったけど、おそらく大正から昭和にかけての事業やったと思うので相当なご苦労があったんやろと想像できる。誠に感服しまくるではないか。
 
このトンネルは当然ながら照明も何も無く、おまけにトンネル内がカーブしているもんで一切明かりが届いてこない。事前情報でライトがいるのがわかっていたので、ポケットに入れていたヘッドライトを装備してすすむ。しかしトンネル内が水浸しでジャポジャポとちょっと深い水溜りの中を歩く感じで進む必要あり。

この志合谷までで阿曽原温泉から6.8キロで、欅平までが4,8キロ。何とか半分以上歩いてこれた。
いくつかの谷を回りこんで歩かないとならないので、同じような景色の繰り返し。正直なところ、さほど緊張して歩くようなことも無いので見える景色も飽きてきた。なので帰ってきてみるとあんまり写真を撮ってないな。時間記録の為にポイントごとには写真をとってるけど、核心部でたいがい景色は堪能してるので「うわぁ~」とか「うぉ~」とかうならせていただくような景色に思えんようになってしまってた模様。
それでもちょっとくらいは景色も撮ってるので掲載しておく。
まぁ、こんな感じ。紅葉の色づきも前日に歩いた核心部の色合いに比べるともうひとつインパクトも少ないように感じたけど、違うかな。

8時15分に蜆谷に到着。
おそらくここで本日の行程の三分の二くらいかな。おそらく後3キロちょっとやと思う。

9時過ぎくらいに水平歩道の水平部分終了地点である丁度鉄塔が立ってるところに到着。ここから明らかに下りに入るのが分かるので少し休憩でもしましょうかとなったけど、団体さんが2グループほど休憩されてたのでそのまま一気に下ることにする。
最終的に欅平駅には9時25分ごろに到着。
まずはトロッコの切符を買いにいくとちょうど9時37分発があったので、別に欅平で観光することも無いし時間を明けずに宇奈月温泉まで移動することにした。
とりあえずビイルを買い、少し記念に写真を撮ったりする。たぶん意味無く無事帰着の記念にと思うけど全員の靴を並べて写真を撮っておいた。
怪我も無く全員無事に下山できたので、これもまた儀式としてはいいのかもしれんな。お疲れ様でした。

時間も無いので買い込んだビイルをトロッコの車内で乾杯しておく。

宇奈月温泉に到着後「とちの湯」という温泉で身体を流し、後は一路大阪へ。
途中同行のねえさん方を寝屋川で下ろし、我が家まで送ってもらって今回の山行が完結。我が家に到着は18時半ごろやったので比較的早く帰れたな。

今回の山行で一番のポイントはやっぱり3日間ともにすばらしい快晴に恵まれてこと。おそらくこの時期にしてはかなり暖かくて、行動中ずっと汗が流れるくらいの陽気。でも影に入ると清々しい感じなので暑さを感じることはぜんぜんない。夜も外で食事が出来るくらいの気温やったので寝るのもぜんぜん寒くないし。逆に阿曽原温泉では暑いくらいで、上半身をシュラフから出して寝てたくらい。
いろいろと思いつくことは数々あり勉強にもなった山行なので、また忘れないうちに書き留めておきたいと思う。

今回も気持ち的に完全燃焼。楽しかったな。
 


下の廊下を歩く。2日目核心部。

2014-10-29 18:28:46 | お山

いよいよ2日目、今回の山行の核心部を歩く。
コースの三分の二が絶壁をくりぬいて作ったような道で、平均的な道幅としては1メートルほど。場所によっては30センチあるかどうかのところもあったりする。
渓谷の左岸を歩くことになるけども、当然ながら体の右側はスパッと切れ落ちた断崖。落ちたらきっと2時間ドラマで崖から落ちる場面のようにぐちゃぐちゃになってしまうんやろなと思いながら歩くことになる。股間もスースーしっぱなしだわ。
でもとにかく見上げれば紅葉で、お山は燃えるようやしお空は雲ひとつ無い真っ青やしで、なんともえも言えんくらいの美しさ。なもんで写真を撮りまくったこともり載せたい写真が山ほどある。でも都合もあるので少なくしたつもりやけど、それでもかなりな量。きっと本日の内容は長くなるな。


朝3時30分に起床。
ごそごそとテントを這い出しても当然まだ真っ暗。特に焦って出発するつもりも無かったけど、なんせ今日の予定歩行距離は18キロほどあるはずなんで、早く出るに越したことは無いはず。なので早めにとテントを畳んで朝食の準備も行う。

朝のご飯は雑炊。サトウのご飯を放り込んでちょっとぞうすいの素で味付け。それに卵を入れて完成。朝ごはんには丁度いい感じ。
サクサクと朝食を済ませ出発の準備をして5時過ぎにテン場を出る。
黒部ダムまでの道も当然真っ暗。ダムに近づくにしたがってうっすら青っぽく空の色が変わってくる。
6時前にダム到着。当然ながら観光客がいるはずも無く、歩いているのはロッジに泊まった方とテント泊の人たちだけのほんの数人のみ。

 
間違いなくこの時間にダムを見れることはないよなと、しばし薄暗いダムからの景色を楽しんでしまった。

前日に下見をしてあったので迷うことなくダムの外までいける。丁度雄山がモルゲンロートに染まるところで、これまた言葉を失うくらいに綺麗ではないか。
出口のところにダムのトイレと水道があるので、ここで最後の排便排尿を行い水を補給し6時15分に出発する。


ダムの外に出て川まで下る。そこからダムを下から見上げるという景色を眺める。
下から見上げるとやっぱりでかいな、黒四ダム。

写真を撮って川を横断する。
 
ここを渡ると今後は仙人ダムの手前までこの川を渡ることなく左岸を下ることになる。事前に分かっていたことなのでザックの外に出してあるテントのポールやコップなどはすべてザックの左側に装備し、ザックの右には何も出っ張るものがないようにしておいた。結果的にはこのちょっとしたことでも行動中はずいぶん気が楽やった。
情報でも分かっていたけども、内蔵助谷まではさほど厳しい道でもなく普通の登山道みたいな感じを進む。
 
内蔵助谷には7時15分に到着。
ここまでは全然気を使うことも無く普通に歩けるが、まだ日が差し込まない谷の中なのでちょっと薄暗い感じで景色を楽しめる雰囲気ではない。
ここで休憩することも無く、少しだけ水分補給をしてすぐに出発。これから徐々に高度感が出てくる雰囲気がぼちぼちと感じてくる。
さらに1時間ちょっと歩くと、噂に聞く高巻の木の梯子が現れる。しかし前日にこのあたりの整備もされている室堂山荘のご主人から「もう雪も解けてるし高巻しなくても通れるよ」とお伺いしてたので、もともと付いてた道を少し偵察に行く。全然雪も無く普通に通れるではないか。
 
雪が残ってる頃にはたぶん通れなかったと思うけど、もうこのコースを通れるシーズンも終盤なので残雪もまったく無く普通に通れた。ここを高巻くほうが危ないなとご主人がおっしゃってたけど、確かに。普通に通った方が安全やと思う。まもなく解体するとはおっしゃってたけど、もう通れる日数も後わずかやし。

新越沢合流点に8時45分に到着。ここまで2時間半でダムから6.8キロ歩いた模様。まだ半分も来てないけど。
ここまででもたいがい足元スカスカするような道やったけど、まだまだ序の口。
こんな丸太で作った道もどんどこ出てくるし。
しかしまぁ、毎年こんな道を整備されてるとは、ほんまにご苦労様と感謝したい。正直命がけで補強したり橋を付け替えたりしてはるのが現場にいくとよくわかる。たぶんザイルにぶら下がりながら作業してはるんやろな。 
たいがい高度感にも慣れてきて、右の足元を見ると真下のはるか彼方に川が見えるのにさほど恐怖感もなくなってきた。みんな同じようで、ちょっとふざけて写真を撮って遊んだりする。

だんだん余裕も出てきて足元ばかりや無くお空を見上げる余裕も。見上げると真っ青な青空が清々しい気分にさせてくれる。

9時40分、黒部別山沢に到着。黒部ダムから8.4キロ地点。
 
ここは沢が流れているので少し渡渉が必要。この水も飲んでみたけどおいしいことこの上ない。3時間半ほど歩いたので15分ほどの中休憩を取ることにする。しかしまだまだ先は長いなぁ。
休憩後2メートルほどの崖をよじ登る必要あり。鉄の足場が設置してあるが両手両足を駆使して登らないとならず、当然水が染み出してたりしているので両手はドロドロになる。でもそんなもん、かまってる場合でもない。
ここからもまだまだエキサイティングな道はつづく。


足元見たらスカスカやん。間違いなく落ちたら助からん。

この写真、わざわざギリギリまで行ったわけでもなく普通にこんなところを歩いていくのである。まさに命がけで歩かなければならんのよ。
でも最低限道の左側の岩の壁にはずーっと手の位置に番線が這わしてあるので、ほとんどその番線に手をかけながら歩く。そうでもしないとやっぱり怖いもの。


10時25分、白竜峡着。ここまででダムから9.3キロらしい。

たぶんここで今日の行程の半分くらいかな。まだまだ先は長いやん。
しかし日か上のほうから射すようになったので、さらに紅葉が青空と一緒に輝くように写るようになってきた。

天気がいいのでほんまに最高の景色を堪能できた。歩きながら見るのは危険なので、必ず止まってみるようには心がけたけど。

11時5分。ここもネットで見て知ってた水をかぶりながら歩くところに到着。
カッパ着て歩かれるようなことが書いてあったけど、面倒やし晴れてるし暖かいので、多少濡れてもいいわいなとそのままで通過。当然左腕はずぶぬれになってしまったけど。
これもまた楽しいぜ。

11時30分に十字峡に到着。黒部ダムから11.8キロらしい。

上に少し広い広場みたいなところがあったのでそこで中休憩。
この広場から少し下ったところにもう少しはっきりと十字に水が合流するところが見えるらしいけど、面倒なんで上からそれらしいところを写真に撮っておいた。まぁ、これでいいのだ。

十字峡で初めてまともなつり橋を渡る。
これがまぁ揺れる揺れる。注意書きには1名ずつ渡ってくださいと書いてあったけど、頷けるな。

観光放水が終わると川の水がさらに透き通ると書いてあったけど、まさしくその通りだわ。

ほぼ終盤にかかってるはずやのに、まだまだエキサイティングな道は続く。

足元はやっぱりこんな感じ。


12時15分、S字峡に到着。ダムから14.3キロらしい。

流れる川を見るとその名のごとく“S”の字やった。

S字峡から15分ほど歩いて黒四発電所から出てくる高圧電線のトンネルが見えてきた。

そういえば発電所って地下にあるんやったよな。黒部ダムばかりが注目されているけども、地下にある発電所って言うのも珍しいのと違うかな。ダムの発電所ってそんなもんかな?良く知らんけど。
しかしなんとなくサンダーバード2号が出てきそうな雰囲気やと思ってしまった。

この電線が見えたあたりから一気に川に向かって下り、川まで降りてまたつり橋を渡り初めてこの川の右岸に出る。ここまで来ると林道になって仙人ダムまで歩くことになる。
13時20分、仙人ダムに到着。

ダムを渡って施設内のトンネルを通らせていただく。
これがその入り口。

中のトンネルは熱気が充満しているではないか。これぞまさしく高熱隋道やん。カメラも湿気で曇ってしまうし。

途中、たぶん発電所まで続いているであろうトロッコの線路を横断する。
一度乗って発電所まで行ってみたいもんだわ。

施設内を通過して外に出る出口。というが、逆から来たら入り口か。
熊が入るんで、必ず締めてくださいと注意書きがされてあった。

この仙人ダム近辺は人の気配がムンムンしてて、今までのなのエキサイティングな道とはまったくかけ離れた雰囲気。ほんの30分前は落ちたら死ぬなというところを歩いてきたのにな。
おそらく発電所で働く方の寮になってる模様で、窓には洗濯物が干してあったりして生活感もけっこうある。

仙人ダムからさらに30分ほど登り返しあり。これがまぁ、しんどいことしんどいこと。歩いてきたのが平坦なところがほとんどとは言え、かなり緊張しながらの長距離歩行やったので、ここにきて足にエネルギーが回ってこない状況。そんな中での登りやったので正直堪えた。それに当然登ったら下るので、最後の阿曽原温泉小屋までの下りがさらに堪えたのは言うまでもない。
でも何とか14時30分に小屋に到着。
もうヘロヘロである。

手続きを終え自動販売機のビイルを買ってから、少し下にあるテン場へ移動。
かろうじて何とかテントが張れるスペースはあったけど、後30分遅ければやばかったかも。そんな状況。結局4時前にはまったく張るスペースは無くなった。おまけに小屋の主人の話では、今夜は定員50名のところを130名の宿泊とな。間違いなく布団1枚に3人やな。それでもまだ少し少ないらしい。混むときは180人とか200人とかもある模様。やっぱりしんどくてもテント担いできてよかったな。

テントを設営し、温泉が1時間ごとに男女入れ替えなんで男子は15時半から。なのでビイルを飲んでくつろぐ。同行のアネキたちは3時ごろに入りに行かれた。
3時半ごろになると続々とおっちゃんやにいちゃんが温泉に行かれるので、ちょっと時間差で4時から温泉に行くことにした。テン場から5分ほど下ったところにある露天風呂に着いたら、もう芋の子を洗うような状況。
でも丁度入れ替わりになるようやったので、おいらが裸になった頃には半分くらいの人数になり、ぼちぼちと減っていったのでゆっくりと浸からせていただいた。極楽極楽。
なんとも野手溢れる温泉で、なかなかええお湯やった。

向こうに見えるブルーシートはトンネルになってて、ここから高熱隋道を掘って行ったらしい。実際このトンネルは現在サウナとして使ってる模様。すさまじい湯煙やったし、当時トンネルを掘ってた方の苦労は並み大抵や無かったやろな。

お風呂から上がり2日目の夕食はソーセージと卵を焼いてお酒の肴にし、〆に野菜たっぷりラーメン鍋をいただいて終了。
そんな感じで今回のメインにである旧日電歩道を歩かせていただいた。完全燃焼だぜ。

翌日は最終日。小屋の主人に聞くとダムからここまでの道に比べたら、道幅も広いし同じく水平なんで歩きやすいよとのこと。まぁ山男の言うことも自転車乗りと一緒であまり信用はできんけど。

ということでいよいよ最終日となる。

つづく。


 


下の廊下 初日は観光三昧で。

2014-10-28 14:50:11 | お山

下の廊下を歩くにあたっての日程を立てるにあたって、どうしても歩く距離が長いので当然コースタイムも長くなる。標準のコースタイムが8時間とか9時間とか聞くし。
そうなると当日にスタートして阿曽原温泉まで行くとなると、扇沢からの始発のバスで黒部ダムまで行ってスタートしかなさそう。それでも黒部ダムが8時半とか9時ごろの出発となるし、一番の問題は車で来た場合に終着地点の宇奈月温泉からどうやって扇沢まで戻るのかが問題。
車を回送してもらうにしても早朝にそんな手続きができるのかどうか。それよりも18,000円ほどかかるようなんで金額的にかなり痛い。
なので仕事的にちょっと無理をして金曜日にお休みし、黒部ダムの近くのテン場で前泊して朝早く、できれば暗いうちに黒部ダムをスタートするような計画を立てていただいた。
商売上なかなか休めんけど、調べると初日の移動の宇奈月温泉から立山駅まで移動して室堂から黒四ダムまで、それにテン場までもが携帯が通じるようなので、重いけど必殺タブレット持参で行けば何とかなるかと算段して参加することにした次第。

木曜日の夜11時ににわざわざご同行のアニキに我が家までお迎えに来ていただき、寝屋川でご同行のアネキお二人をピックアップしてスタート。いつものように京滋バイパスから名神・北陸道をひた走って黒部インターまで。
途中のコンビニで道中の行動食を仕入れたりして宇奈月温泉に4時半過ぎに到着。駐車場で6時まで少し仮眠。
起きてからさてどうしましょと相談し、ここにいても特に何もすることも無いので、ならば6時50分発の電車で移動が出来るようなので、サクサクと支度して富山地方鉄道の宇奈月駅まで徒歩移動。 
6時50分発の急行に間に合ったので、それに乗れば途中寺田とか言う駅で乗り換えればスムーズに立山駅まで移動が出来る模様。始発駅なので当然がらがらで発車。
鉄男でも無いのになぜかごっつい興味があった富山地方鉄道。不思議とワクワクしてしまうではないか。冷静に考えれば、特別興味がわくようなものでもないけども、これも旅の楽しみというものやと思うので、車内でワクワク・キョロキョロとしてしまった。乗ってて楽しい。
当然平日なもんで途中の駅から高校生がドンドコ乗ってくる。意外と会社勤めの人が少ないように思ったけど。
途中上市って駅やったかで電車がスイッチバックといわれる進行方向と逆に走り出すのに初めて体験。おもろい。で、この写真が乗換駅の寺田駅。この駅で立山駅行きの電車に乗り換えて立山駅まで。

立山駅には9時8分に到着。
ここで朝食をとも思ったけど、まだ朝も早くて食べるところがない。なので室堂で蕎麦でも食べましょと9時30分発のケーブルで上がることにする。やっぱり平日という事もあるのか、団体のグループが何組かいらしたけど、個人のお客さんがまだ少なく優先的に前に生かせていただけるのでスムーズにケーブルカーもバスも乗せていただき室堂まで移動ができた。今回は共同装備なので、おいらの持分としては4人用のテントのポールと銀マット、それに2日目の夕食の食材一式、それにガスのセットを分担することに。美女平でバスに乗る際荷物を計ったら16.5キロある。特に今回は余計なものを持ってないのにこの重さか。ソロならこれにさらにテント一式とコッヘルに水が追加なので20キロ弱になってしまうのかな。
とりあえずは10時30分過ぎに室堂に到着。
室堂でいつもいただく立山と名前の入ったかまぼこが浮いたそばを750円でいただく。それとなくおにぎりの持込いけますか?とおばちゃんに聞くと、うれしことに「いいですよ」とお返事いただいた。朝にコンビニだ買ったおにぎりを一緒にいただけて朝食らしくなったではなか。何でも言うてみるものやな。
その後はトンネルを走るトロリーバスと大観峰からのケーブル、それに黒部平からの地下ケーブルカーに乗るだけやし、今日は雲ひとつ無い天気なので普段はわき目も振らずに通り過ぎるみくりが池でも一周しましょうかと、室堂に来て初めて観光モードで歩くことに。

先週まで雪で真っ白やったところも本日お昼前の室堂でたぶん10度くらいやったと思う。日がさして暑いくらいやったし。
それにしても何時見てもいいお山やなぁ、立山は。
みくりが池を一周して、ついでなので9月の末に剱岳登った帰りにも寄せていただいた室堂山荘のご主人にもご挨拶で立ち寄る。ついこの間来たところやのにとびっくりしておられた。でもバイトしてた山ガールボスの顔見ると喜んだはったけど。
ビイルを飲めとお勧めいただいたけど、まだしばらく移動もあるので泣く泣く丁重にお断りした。というか山ガールボスから許しが出んかった。
それから室堂のターミナルまで戻ってきて、ほったらかしにしておいたザックをピックアップし13時15分発のトロリーバスで大観峰に移動。ケーブルに乗り換え、黒部平でさらにケーブに乗って13時50分ごろに黒部ダムに到着。
昨年の夏に来たときも天気が良かったはずやのに、やっぱり秋のほうがなんとも綺麗に見えるな。観光放水はやってないけども、それでもやっぱり秋に来るのがお勧めかと思う。かなり紅葉も綺麗に見えたので。
で、明日歩く「日電歩道」に思いをはせる。来る際の道中の車内でこの映画を見たのでさらにテンションが上がっているのである。ぜんぜん必要は無いけども、明日は石原裕次郎の気持ちになって歩きたい。

この黒部ダムでも観光客になりきる。
地下のケーブルからダムに出たトンネル出口で荷物をデポ。どうせテン場に行くにはここに戻ってトンネルをまたくぐらないとならないので。
りダムをわたりながら写真を撮って観光三昧に徹する。これまた普段せんので楽しいではないか。4人でわぁわぁいいながら楽しむ。
ついでなので、明日の朝にダムから川に下りるところをチェックしにいく。途中に駅長室があったので道を聞きにいくと、親切にもわざわざ案内していただいた。誠に関西電力すばらしいではないか。


















早朝にダムから出てこれるルートが限られるのでチェックしておかないとたぶん分からんかったと思う。知らんかったらぜったにたどりつけんかったかも。
で、このトンネルから出てこれるというわけ。すぐ前にこの旧日電歩道を歩くための注意書きもあり。

一通り楽しんだ後、またもと来た道を戻りトンネル入り口でザックをピックアップしてからくろよんロッジ横にあるテン場に移動。
ダムから20分ほどでテン場に到着。
テン場に15時30分ごろ到着し、すぐにテントを設営。道中に何度か携帯でメールをチェックしてたので持参したタブレットと電話で仕事を何件かこなす。なんかこんな場所で電話で打ち合わせとかタブレットをチョコチョコ操作したりしてどうも違和感溢れまくった。でもこれも覚悟の上の金曜日発やったし、それ以上の楽しみはあったのでいいのだ。
この頃からぼちぼちと寒くなり始める。周りが山なので日がくれるのも早いし。
とりあえずテント設営も終わり夕食の準備の前にこれからの道中の安全を祈願して乾杯しておいた。
夕暮れも迫ってきているし、特にすることも無いので早めに夕食開始。
今回は山ガールボスにご用意をいただいたお酒の肴数々に味噌鍋の夕食をおいしくいただく。

さすがに手馴れていらっしゃって、事前に鳥を焼くために陶板までご用意し担いで持ってきていただいたりした。それで軟骨やせせりやズッキーニとえびにとろけるチーズをかけて焼いていただいたりと、誠に酒飲みの気持ちを分かりすぎるではないか。というか、この姉さんがかなりの酒飲みなので分かって当然といえば当然やけど。
最後に味噌鍋食べ、残りにうどんを入れてたいそうおいしくいただいた。お酒も今回はワインを紙パックで1.8リットル、それに焼酎を500ccさらに各自でビイルを適当にという感じで全員で8本。さらにさらにでバーボンもポケットビン2本を持参。これだけあれば明日の夜も間違いなく行けるかなという量。まぁ今回は登りがほぼ無いというのを想定しているのでちょっと多めになったのかもしれんけど。初日の晩に半分はなくなるという計算もあったので。


夕食も食べ終わって7時には全員就寝。途中10時くらいに目が覚めてシッコ行ったくらい。
こんな感じで初日が終了。
明日は3時半起床でテン場出発が5時を予定。
いよいよ核心の場所へ。

まだつづく。



 



 


秘境、黒部渓谷下の廊下を歩く(序章)

2014-10-27 13:30:47 | お山

今朝ほどは下半身が筋肉痛の上、おまけにこの季節にしてなんでこれほどに暑いねんと思わせる蒸し暑さで、自転車で会社までの間にかなり汗を掻いてしまった。先週の金曜日より大阪よりは涼しいと思われるところに遠征に行っていたので大阪の週末の状況はわからんが、今朝と同様に暑かったのかな。遠征先でも想像以上に暑かったけど。

今回いつもお山につれてっていただく山ガールのボスにお誘いをいただき、行きたいけど自分には行くチャンスは無いかもしれないと思ってた黒部渓谷の下の廊下を歩いてきた。

テレビでも“秘湯”案内の番組なんかで紹介される阿曽原温泉に途中で1泊テント泊をし、黒部ダムからトロッコ電車で有名な欅平まで約25キロを走破。
雪が解けずに毎年9月から10月にかけての2ヶ月ほどしか通れない登山道。それも今回は10月の最終週に設定をいただいたので紅葉も最高潮になり、渓谷中の山々が燃え盛っていて、右見ても左見ても何処をみても感動せずにはおれない山行であった。

緊張して歩く場面は多数あったけど、この紅葉と終日好天の青空とのコントラストで、なんとも言えんすばらしい景色を堪能させていただいた。

とにかく距離は長くて上り下りはさほど無くても、景色といい緊張感といい飽きることなく歩けたと思う。
記録として残しておきたいことばかりなので、ゆっくりと記憶にとどめておけるように書いておきたい。

つづく。 


おおよそ2ヶ月間。

2014-10-23 15:32:05 | お山

仕事的にはさほど厳しくはなくなってきたしなんとかやりくりすれば1日くらいは平日に休めそうだったのと、ご同行いただける方がいたので秘境といわれるところへ明日から行くことになった。
自分でもいつかきっと行ってみたいとひそかに思ってたところなんで、なんともワクワクしてしまう。
おいらが小学生やったとき、学校の行事で映画館までつれてっていただき映画を見たのを鮮明に覚えているが、それが「黒部の太陽」やった。なんとも映画を見てて子供心に怖いと思ったり最後のほうはなぜか感動したりした記憶が残ってる。公開したのが1968年というから今から46年も前のことやのにな。
大人になってから本でも読んでみるようになって読んだ「高熱隋道」。文章読んで想像を膨らませると映画以上に迫力あった。それも映画を見てるという下地もあっての想像とは思うけど。


で、この現場をじかに見れる場所を歩いてみたいと思って黒部ダムから欅平まで1泊2日間、実際には黒部ダムを早朝に出発するので金曜日の夜は黒部ダムのテント場で前泊してからのスタートとなる「下の廊下」約30キロを走破する予定。
断崖絶壁をくりぬいた道を歩いていくらしいけど、十分に幅はあるとはいえ落ちたら最後らしいし常に股間がスースーしながら歩くのかな。ちょっと想像ができんけど、とにかくこのチャンス、行くしかないやろと思い明日休むための段取りを必死でやっているところ。
でもたぶん、明日は荷物になるのを承知でタブレットは持ち歩きメールのチェックは怠れないな。場合によってはその場でタブレット使って仕事もありうるし。まぁ、覚悟の上やけど。幸いながら今回金曜日に移動する場所までは間違いなく携帯の電波も届くので、何とかなるはずと思ってる。そのための準備として先日この携帯電話の充電器も導入したのやし。

気を抜いて躓いたら最後らしいし、ドキドキするではないか。でも逆に言えば紅葉も真っ盛りのはずやし、1年に2ヶ月しか全線通過が出来ない道らしいので、大人のワンダーランドのように楽しければいいなと思う。
何より道中無事に歩くのが前提。安全第一で歩きたい。 


インターナショナル

2014-10-22 18:20:59 | 雑感

今朝は何とか雨にもあわずに自転車で会社までこれた。ひょっとして帰宅は電車かなと思いながらも、その時は会社において帰ればいいかと我が家を出る際に30分は雨が降るまいと思った時点で自転車通勤を決定するのがおいらの慣わしとなっている。本日も同様に。
がしかし、丁度午後に少し難波まで外出する用事があったので自転車でと思って我が社の入っているビルの出口まで行くと雨。それも傘を差しても濡れるほどの雨模様やったので、素直に徒歩で難波まで行くことに。
たまに徒歩で我が社より難波まで行くことがあるが、たいがい人ごみの中を歩くことが苦手なおっちゃんなもんで、アーケードの設置された両側にお店の並んだ通りを歩くことはほぼ無い。横に平行して走ってる御堂筋の歩道を歩くほうが断然清々しくて気分もいいのでそちらを歩くことにしている。でも本日は雨模様で傘も差さねばならず、当然足元も濡れるはずなんで我慢してアーケードの心斎橋筋を歩くことにした。
久々にこのアーケードを歩いたように思うけど、一体全体ここはどこやねんとつくづく思った次第。難波までのほとんどでそこいらじゅう外国語が飛び交っているではないか。


わざとぼやかして撮ったけど(ウソ)、水曜日という週の半ばでありながらものごっつい混んでるんやなと思ったら、半分以上が中国や台湾やの方々やったみたい。言葉がすべて中国語やったもんで。

長堀通りに止まってる観光バスの数が昔に比べるとかなり増えてるんで、間違いなく以前より外国の方が増えてるはずとは思ったけど、実際これほどとはちょっと驚いた。
なんとなく日本人のほうが少ないように思えたけど、そう思うのはおいらだけやろか。
昔から心斎橋あたりのお店は水曜日が定休日のところが多かったはず。しかし今や外国の人が大勢来るので年中無休になってしまってるのかな。
まぁ最近日本の方はお金をあまり使わないと聞くので、外国の方にでもお金を落としていただくのは大いに結構なことやと思う。

しかしほんまに外国の方の多いのに驚いた日やった。 


今年の丹波篠山産黒豆を食す。

2014-10-21 13:07:43 | 雑感

先週に城崎まで行く途中に立ち寄った丹波篠山の黒豆祭り。そこで買ってきた今年の黒豆がやっと我が家の食卓に出てきた。

ここ数年は毎年このエリアの黒豆を食べてはいるけども、去年と比べてどうとかおととしのほうが良かったとかはぜんぜん思わん。というか、わからん。
なので毎年喜んでいただいてる。今年も全然不満無し。家主さんとしては粒の大きさがどうのこうのとおっしゃってたけども、ひょっとすると生産者の畑や作り方によって違うのかな。今回はブランドの付いた川北エリアの集積場で買い求めたけども、生産者ごとにカウンターに名前がはってあり、ほぼ多数の生産者の方の枝豆は完売。残ってたのは2軒だけやったし、そのうちでも我が家が買ったのは後数株で完売のようやった。もう1軒のほうはまだけっこう残ってたけど、これがひょっとして粒のおおきさとかいろいろと違ったりするのかなとその時に思ったりした。でもだからといって翌日の朝一番に出直すつもりも予定もまったく無いので、残ってるものでええやんとなった次第。それでも十分に満足やったし、もし一番人気のところで買ったとしても、今回買ったものに比べて思いっきり感動を与えてくれるとは思えんし。 なので十分おいしいから比較することもないかなと。

それよりも福知山を越えたあたりの山道で買った京都産の“紫ずきん”のほうが味が濃くてちょっとおいしかったような気もする。さすがにあまり味の分かってないおいらでも思ったくらいなので、道中で買った紫ずきんはきっと丹波篠山の黒豆よりおいしかったのではないかな。
来年は紫ずきんも視野に入れて黒豆を楽しみたいと思う。 


違和感あり。

2014-10-17 19:15:36 | 雑感

小渕さん、あまり意識してみたこと無かったけど、見ようによってはなかなか美人ではないか。昔はどうも色気も無くてまったく興味を引くほどの方でもなかったけど、昨日あたりから民主党のおばちゃんの攻撃を受けてる場面が頻繁にテレビに出てくるのでそう思った次第。

しかし話の一部分しか映像としてみてないのでなんともいえんけど、地元の後援会の主催で日帰りの観劇ツアーの収支でちょっとややこしいとされてるけど、どうなのかな。
一概に言えんけど、少なからず旅行に多少でもまつわることなので攻撃されてる内容に少し違和感を感じたりした。
決して自民党びいきでもないし、ましてやちょっと色気が出てきた小渕さんに肩入れするわけでもないけども、明治座を貸切にして後援会の会員たちから会費を集め、バスで日帰りのツアーを催しされたのよね。それが支払よりも会費の収入が少ないし、差額を補填したのなら寄付になってあかんとな。
おいらの商売から言わせていただくと、貸切ってことは買取と同じと考える。つまり飛行機を一機チャーターすると1,000万で沖縄まで往復しますと航空会社と契約すると500席の飛行機なら1席20,000円で買い取りとなる。つまりは500人乗りに10人しか集められんかっても航空会社には1,000万円はらわんとあかん。
2万円の席を3万で売ろうが5万で売ろうが自由。その代わり500席を埋めきらないと1席に付き2万円赤字となるわけ。なのでチャーターは旅行業界では博打みたいなものなのよ。後10席売らんとあかんとなると、場合によっては20万の赤字より10万の赤字で押さえようと1席1万円で投売りじゃってことも良くあった。
なので今回も明治座を貸しきったのに会員さんが集まらん買ったので赤字出しましたでつじつまは普通にあうし、なんらつつかれるところはないと思う。なんとも質問している民主党のおばちゃんの嫌がらせのように映ってしまうな、おいらには。

そんなことで赤字を出すのもどうかと思うけど、会員さんを集めてから指定の日に予約を入れたらいいねんという意見もあるけど、予約が取れんかったらどうする?それこそ先生といわれる方が恥をかくのよね。それはあかんでしょ。
なので段取りしてから人集めをするんで何人集まるかわからんし、一体全体赤字なのか黒字なのかスタートではまったく分からんというのが政治家の後援会旅行なのである。
おいらも何度か市会議員の後援会旅行とかやったけど、出発の1週間前でも人数確定せんもの。旅行会社と後援会事務所との間では最低人数で確約もらうので、それ以下の人数になっても最低人数のお金はもらいます。なので後援会事務所は赤字になるはず。それを寄付といわれるならたぶん後援会で旅行なんかを主催するのは無理になるけどなぁ。
まぁおいらの後援会旅行の取り扱い経験は30年ほど前のことなので、最近はどんな風にしてるのかしらんけど。 

ちょっとテレビ見てそう思った。


今年も黒豆をいただく。

2014-10-16 18:03:17 | 雑感

ここ数年、毎年この季節に開催される丹波篠山の黒豆まつりにお邪魔している。そのシーズンに収穫された黒豆の販売解禁で売ってる枝のついた黒枝豆を買って食べているのである。今年もそのシーズン到来ではないか。
というのをこの連休のお休みで家主さん企画の旅行に行く前にふと思い出し、企画の行き先が城崎温泉と聞いたもんで、ならば篠山に立ち寄れるではないかと早速ネットでチェック。思ったとおり10月の連休が解禁日であった。
本来は11日が黒豆祭りの開催初日で、お邪魔できるのが12日と一日遅れはとるけども、それほど変わらんし台風が来てて天気も悪いので逆に空いているのではないかとちょっと期待も出来たりするのでいいのかなと思ったり。
ということで、本来ならば昼ごろに出発すればいいかと思ってたのを朝から我が家を出発し、まずは丹波篠山を目指すことに。
ところがさほど天気も悪くないしちょっとまずいなと思いながら中国道を走ってると、案の定丹南篠山インターの出口ですでに2キロも混んでいると表示が出ているではないか。
たかが2キロなんでたぶん並んでもさほどのことでもないとは思うけど、なんせ並ぶと分かってるのに並ばされるのがごっつい嫌いなおっちゃん。なのでひとつ手前の三田西のインターで降りて下道を走ることにする。まぁこのあたりはちょくちょくゴルフの際に走るのでおおよその土地勘もあるし、まず絶対に混むことが無いはずと思ってるので気が楽なのよ。

結局11時ごろに到着。以前に自転車とお山友達のアニキに教えていただいたフランドもんの枝豆を売っている販売所にいって購入。特に並ぶことは無かったけど、生産者ごとに販売されてるので残ったところで買うしかない状態。まぁ味の分からんおいらが食べるので、どちらの方が作られててもさして味は変わらんとしか思えんからいいのよ、別に。

特に街の中をうろうろするつもりも無かったけど、まぁせっかく来たんやしご飯でもと街の近くの駐車場に行こうとするが、ぜんぜん駐車場にに空きもなく列をなして車が並んでるではないか。交通整理をしているおっちゃんに聞くと、郊外の原っぱに車置いてバスでこいとおっしゃる。そうですか、そんならやめときますわーと言うて街中から立ち去った。買うものも買ったので街中に何の用事もないもんで。
で、お昼ご飯をどうするかと家主さんと相談してて、10キロほど走ったところでなんちゃら味祭りってなイベントをやってると道中の幟の旗にかいてあるし、ついでやし行ってみることにする。
ほんまに10キロか?ってくらいに走らされて到着。

正直、地元にお住まいの方々のバザーのような雰囲気。我が家の近くにあるちっこい神社のお祭りのほうが屋台が多いですよってくらい。
その中でも何とかなりそうなものでおなかをごまかすことにする。

なんか訳の分からんクレープのソース味みたいなものと枝豆をいただいておいた。クレープもどきはソースなんでなんとかなった。枝豆はこのあたりの産やろし全然問題なし。ビイルが飲みたいくらいだわ。

なんか分からんがどこかから呼んでこられたらしいジャズバンドが演奏してて、スイングジャズなんかをやってると、ちょっと青空も覗きだしたりしてて、それなりにいい雰囲気ではないか。
でも数曲演奏された後、なにやらソーラン節みたいな曲に変わる。なぜかハッピを着た地元の子供たちやおばちゃんたちが踊りだした。一気に気分が丹波地方の田舎にいる現実に引き戻されたのでさっさと撤収して近所のコンビニを探すことにする。おにぎりくらいは食べたいので。

そんな風にして城崎温泉をめざしたのであるが、まぁそれはそれで後で思うと面白いではないか。そう思っておきたい。
で、肝心の枝豆のことやけど、城崎温泉から帰ってきていっこうに枝豆が我が家の食卓に並ばないではないか。早々に食べたいと思ったので我が家に帰ってきた日に枝からもいでおいたのにな。


家主さんにお尋ねすると、実は帰ってきた日に枝豆は我が家の食卓に出てきてビイルと一緒に飲んだはず。でもそれは篠山より城崎を目指す道中で福知山を越えた山の中の道の駅に売ってた京都産の紫ずきんという品種のものですやん。昨晩に肝心の丹波産のは?と聞くと、そんなもんすでに茹でて冷凍したとおっしゃる。ならば出してよとちょっとむっとして言うと、逆にむっとして「解凍がすぐにできんやろ?そわからんか?」とご指導いただいた。幸いにして最後に“アホ”と付くことが無かったのは幸いやったけど。

今日あたりには食卓に並ぶかなぁ。。。