なかなかにうれしい日並びではない今年のゴールデンウィークではあるが、気分を高めるためにまずはお山登りからスタートすることに。
今回は自分の体調的なこともあったりしたのか、猛反省の連続であったのが少し悲しかった。そして最後の最後に気力もなくなり文句ばかりが口をついてしまう山行になってしまったのも情けない限り。まったっくもって同行いただいたアニキ達には申し訳ないことをしたなぁと改めて本日も猛省やるかたない時間を過ごしている次第。でも楽しかったし美しいお山を眺められた幸せに変わりはなく、毎度のことながら感動する場面も数限り無くあったので、やっぱり行ってよかったな。お山はやっぱりすばらしい。
そんなことでこの週末は八ヶ岳にある天狗岳を目指すお山登りに行ってきた。
左に見えるのが東天狗岳で右の少し丸みのあるお山が西天狗岳。今回は時間の都合もあり東天狗岳のみを登頂。
今回の登頂記を一気にいってしまいたいところではあるが、冒頭で書いたように反省せねばならんことが数々あり、また比較的冬季テント泊に役立てたいこととして記録しておきたいことも多いので、まずは行動記録のみを記しておきたい。
土曜日の未明、朝3時半に我が家を出発しご同行いただくアニキ達をそれぞれピックアップし、吹田のインターチェンジより一路諏訪を目指す。
おいらが運転するペースではほとんど休憩を取らずに走ってしまうので、結局諏訪インターチェンジまでに休憩を入れたのが八日市あたりと最終諏訪のサービスエリアのみ。
サービスエリアを出て1時間足らずで今回登山のベースとなる渋の湯に9時過ぎに到着。駐車料金が1日1,000円で2日間で2,000円を管理されてる旅館で支払い駐車場に泊めさせていただけたけども、おいら達が最後の1台やった模様。その後に到着される方々はどうされるのかなぁ。
とにかく仕度をさくさくと済ませて出発。
川を渡る橋の手前で遭対協の方が待ち受けられており登山計画書を提出。いよいよお山のなかへ進む。
橋を渡ったところからいきなり雪登場。
こんな道をずんずん登り2時間ちょっとでベースキャンプとなる黒百合平に到着。
道中どうも足の具合が思わしくなくてしゃきしゃきと足が前にでやん。当然ながら雪上での1泊予定なのでそれなりな装備を担いでいるもんで重量もかなり体に負担をかけているけども、それにしてもじわじわとダメージがきそうな部位がいつもと違うような感じ。なんとかだましだましゆっくりと登ったけど、久々に体力的にしんどい登りやったと思う。
キャンプ地にある黒百合ヒュッテ。通年営業の小屋やからかそれとも八ヶ岳と言う地域柄なのかわからんが、なんとなくおしゃれな感じ。販売されてる食事関係もシチューやら何やらとおしゃれっぽいなと思った。
まずは目的の天狗岳に登頂する前にテント場の申し込みをしテントを張る前にこの小屋で昼食をいただくことに。
カレーうどんといっといた。
2,000メートルを超える山小屋にしてはなかなかに美味なカレーうどんやと思う。
昼食後にテントを設営。
雪上にテントを張るのが初めてやったけど、特に特殊な作業が伴うわけでもなく普通に設営。唯一ペグ代わりにお箸に麻ひもを巻きつけてテントのラインに接続したのが普段と違う作業くらい。この日は風も無かったのでまったく手間無く作業完了。
さていよいよ核心の天狗岳に登頂を開始。
サブザックにハードシェルと水を入れ、地図やその他は今回初めて導入してみたウェストバッグに。今回ずっとウェストバッグを使って登ったけど、なかなか使い勝手がよくて今後も利用したいと思えた。
少し林の中を進み中山峠と言うところから縦走路に合流し天狗岳の取り付きへ。ここからいきなりの急登が始まる。ある程度登って振り返った印象ではまだスキーで滑れるなと思えたのでおそらく30度から35度位ではないかと思ったけどどうかな。なのでこの斜面ではあまり恐怖を感じたりすることはなかったけど、やっぱり結構な急斜面ではあった。
一応今回導入した新兵器も活躍。
使う前はどれほど登る際に活躍するのかなと思ったけど、自分の感覚では登りについてはおいらレベルが登る斜面ではちょっとした支え程度かと思う。それよりも斜面をトラバースする際に山側に手がかりとして打ち込めるので非常に安心感があると思った。平たく言えば手すり代わりになる感じ。急斜面を横切る際にこれがないとかなり不安を覚えるかな。急斜面の上りはアイゼンで十分に安心して登れると思えたし。
14時45分に今回目的地であった天狗岳に登頂。
テント場からここまではサブザックとはいえほぼ空身に近いのでさほどしんどくは無かった。
本来ならばここから少し山を下り、向かいに見えている西天狗岳も登頂したかったけど、いったん下って登って登頂し、さらにまた下山して東天狗岳に登り返しをしなければならないので、気分的にも時間的にも無理と判断し断念。
遠くから見ると西天狗岳のほうが低いのかと思ったけど、実際東天狗岳より見ると明らかに西天狗岳のほうが高いのがわかる。それになんとなくやさしく見えたものの、実際は西天狗岳のほうが岩場はないものの登り斜面の斜度は明らかにきつい模様。途中斜めにトラバースしながら高度を稼いで行くようなルートも見て取れたんで、それほどに斜度がきついんやろな。
風もほぼ無かったので寒くも無く、適当にのんびりと周りの山々を鑑賞してから下山。南方面に見える赤岳に感動し、いつか登りたいと言う欲望も湧いた。
テント場に戻り夕食を食べてから就寝。
夜中に寒さで何度も目覚める。後で聞くところでは夜中はマイナス7度だった模様。以前にもマイナス5度とかは体験済みではあるけども、なんとも寒さが今回特別に厳しく感じた。寒い時期のテント泊に際しての反省点が多数あるので、また詳しくは別途に記したいと思う。
結局寝たり起きたりを繰り返し5時前にシッコが我慢できずテントの外へでて小屋まで。
その後撤収までに少し時間もあったので景色を眺めに近所をうろうろと散策し、9時前にテント場を後にして下山開始。
最終的に渋の湯に下山完了したのが11時半ごろ。
荷物を積み込んだ後諏訪インターチェンジに向かう途中にある公共温泉に400円で汗を流させていただき、帰路大阪へ。
帰りもほぼ途中でシッコだけの休憩をし大阪に帰着後アニキ達をお送りし我が家に到着したのが19時前。なんとか大事なく無事に帰阪し今回の山行が終結した。
とにかく楽しさあり反省点多数の春の八ヶ岳やった。