森川博之 「私的な遊戯」

私的に色々綴って行きます。
曲↓http://www.myspace.com/morikawahiroyuki

アイアンマン3から藁の盾まで、9月の私的な映画振り返り

2013-10-02 09:18:17 | 映画ランキング
こんにちは、スーパーフライがベストを出し、椎名林檎もベストを出すこのご時世、
思わず発狂したくなる日々が続いている男、まあ仕方無いですねとも。

私の目下の生きがいは、最早黒木渚の新譜を待つ事のみ。

邦楽駄話は負の引力に引き込まれるので、さっさと9月の観賞振り返りでも。

ベスト3

1位 アイアンマン3      100点

2位 キャビン          85点
 
3位 グッドナイト&グッドラック 80点



もうワーストも書いときます。

1位 ムーンオブザデッド 10点

2位 バーク&ヘア    25点
 
3位 藁の盾       30点




画像はアイアンマン3。

前に結構書いてしまったので、端的に。


何といってもトニー・スターク、もといロバートダウニーJr 、その人間味を最大限描いた、
それだけで私的には既に大満足。

加えてシリーズ物、1,2、そしてアベンジャーズからの流れ、要素を確実に踏襲し、
お話としても最高のまとまり、精度を完結篇で魅せてくれた。

住所を全国ネットでぶちまけたり、「少し悪いと思っている」と僅かな成長?をみせたり、
ウサチャンで揉めたり、笑いどころは数知れず。

私的には「42号」の使用法が最高に面白かった。不憫でしたがね。

画的な見せ場もスカイダイブレスキューを中心に、これまた惜しみなく、しかし雑ではない仕事。

延々書きそうなので、もうまとめます。

兎角、トニー・スタークが最高に格好良く好きでした。で、1,2、アベンジャーズ、そして3、
ここまで私を追っかけ人間にさせてくれたこの作品、トータルで100点。愛してます。




2位「キャビン」

ホラーの王道を逆手に取る。
この発想自体は結構前からあって、そういう作品も多々観てきたつもりです。

そしてその殆どは、見事に撃沈。なんとも半端、若しくは整合性が取れていない、突き抜けない
作品が圧倒的に数を占めていました。

で、このキャビン。

王道を「監視」する。この発想で先ず勝ち。
更には「監視側」にお馬鹿が居る。ここで二勝目。
そしてプロットと演出が実に上手く、上記の発想を最大限上手く運び、笑いにも繋げている。三勝目。
そのプロットで大切な王道をきちんと踏まえる、これも愛と情熱と手腕でクリア。四連勝。

兎に角頭からオチまで、ジェットコースターな展開なのですが、その起伏が実に気持ち良い。

序盤は笑って、中盤はどうなるのとワクワクし、終盤はホラーの祭典具合にやっぱり気持ち良く笑う。

「テキーラーッ!」で爆笑し、エレベーターの「チーン」が鳴る度にニヤニヤする。

オチも好きですね、私的には。唯一、この画だけがもう少し圧倒的だったら・・と贅沢をノタマイマス。

ともあれ、ホラー好きじゃなくてもお話の精度、その水準はクリアしている作品だと思います。お勧めです。

もう少しホラーに詳しくなった暁には、もう一度観賞したいと思います。





3位「グッドナイト&グッドラック」

本格的なジャズから入る今作品、完全に大人の映画です。

白黒で登場人物は皆渋い。この映画は”アダルトさ”を徹底していて気持ち良い鑑賞でした。

実話ベースで「圧力に屈しない報道」が核なのですが、そこの抜かりなさは勿論、枝葉の部分、
人間を描くディテールは、好きな監督さんでしたので、流石!と唸りました。

あんまり余計な事をしない。ある種淡々とし過ぎる、と捉えられるきらいもありますが、私的には
煽られるのはあまり好きではないので、好みの部分が強いのは否めません。

煽らなくても、この映画の登場人物達の「真実を公平に伝える」という気概は、丁寧な脚本と
演者の巧みさで十分伝わります。

白黒ですが画面は相当綺麗です。アンカーーマン男前過ぎます。音楽はかなり上質。

兎角、品に溢れる逸品。大人同士でゆったりとどうぞ。



良いペース。次ワースト。



3位「藁の盾」。

画像は「イイネ!」と思った終盤のハイライト。
ここは映画「セブン」を彷彿させましたし、この後の場面、藤原さんの「スゲエ・・」も
絶品でした。

以上が、良かった所。

で、基本アクション映画の私的なスタンスは「多少粗があってもエエじゃないか」というものです。
気持ちよかったり、圧倒されれば、それが脚本の粗を上回るのなら、まあいいかと。

が・・・この作品は余りに粗が多すぎた。大穴がポコポコ空いてました。

穴ポイント説明の為、以下は多少ネタバレします。


・清丸サイトは常にチェックしなさい

・7号車とバレた後、ヤーさんが乗り込んで 来るまで何も騒動無し。有り得ない

・電車から車に移動手段変更。 奪った車の相手が「偶然」清丸が殺した少女の
 父親。ナイナイ。 せめて伏線位は落としておいて欲しかった。

・岩場で刑事とSPが口喧嘩。 その間清丸ホッタラカシ。ナイナイ。
 そう、結構な頻度で10億男が放置されるので、
 緊張感が伝わってこない。

・松島SP、成績トップのエリート設定なのに、 漫画みたいな凡ミス2回。無いわ。
 しかも防弾チョッキ着てない。着なさい、流石に。 大沢君は着てるのに、何故着てない?
 ほら・・死んだ。
 殺す為の着せない設定?それなら着せた上で、頭をぶち抜いて欲しかった。

・車内のラジオ。清丸母の遺書を全文情感込めて読む
 アナウンサー。リアリティが無さ過ぎる。

・ラストの3人が集う場面。また清丸ホッタラカシ。
 皆さん、10億がそこに転がってますよ。
 そういうお話なんだから、最後までその狂気は 保って欲しかった。この設定は序盤だけしか
 活きてない。


と、私のミクシィレビューからの転載ですが、「これは・・アカン・・」と直ぐに思った箇所、
それだけでも既に七つ。

流石に厳しい内容でした。

ハイライトと萎えるポイントの比率に開きがありすぎました。

「金と命」、それを実に明確且つ興味をそそる条件で突き詰めるお話。
なので、余計にこの穴はその説得力を皆無にしていた様に感じます。

残念。原作が面白いらしいので、読んでみます。





2位「バーク&ヘア」

ブラックコメディ。死体売りのお話。実話ベース。

画像は数少ない笑った部分。

終始ギャグが面白くない。勿論これはコメディとして致命傷。

ベタでも良いんですが、間とか使い所がどうにも宜しくない。

主演の一人が「ショーンオブザデッド」などのお馬鹿コンビの一人でしたので、大丈夫だろう!と
たかをくくって観賞した私が悪かった。

死体売りの話なのに、内容は軽く、ギャグもありきたり、死を笑いに変換できてない。
やるならガッツリ黒い笑いに持っていって欲しかった。

更にはお話自体も捻りも上手さも無く、ペラペラと進みます。
ので、ラストの実は・・的な展開も全くこみ上げてきませんでした。

中世の欧州、その雰囲気だけは良かったです。

私的には残念な一本。


ラスト、1位の「ムーンオブザデッド」

うん、酷い。

先ず序盤の新婚旅行のくだりが長すぎる。全く不必要。

全編画面が暗い。「スミマセン・・何が起こっているのか・・分からないです・・」状態が
かなりの時間帯続く。

未だゾンビ?の存在が明らかになっていない状態で、人を轢いた挙句、主役が先ず取った
行動が「車をぬかるみから出す」。

・・なあ、先ず轢いた人物の安否を確かめようよ・・

しかもそこで夫婦喧嘩始まるし、馬鹿です。お馬鹿ではなく、馬鹿。

トドメにゾンビじゃなくて「全身白塗りの変態」がワラワラ登場。

車のワンシーンが象徴する様にプロットが凄まじく酷かったので、もう既にギブアップ、
笑えない。白い変態でも、笑えない。

結局ラストまで魅せ場無し。ラストもふんわりとしたほんわかエンド。嗚呼、何という・・
ラストまで観た私こそが馬鹿だった。

こんな白塗り変態より、邦画の「ブタカリ」の変態観て爆笑したほうが未だマシでした。

まあ、「ブタカリ」も相当な映画ですが、話の種にはなるので、超絶お暇な方はどうぞ。


うーん、振り幅が凄まじい一ヶ月でした。

やはり長くなった。もう反省はしない。嘘ですしてます。

寝よう。ブタカリ観て寝よう。

おやすみなさい。















最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (n)
2013-10-03 10:42:03
つい2~3日前にアイアンマン3を観る為にアベンジャーズ観た!


藁の盾ダメなんだー
観ようと思ってたんだけどなー
返信する
藁の盾 (本人です)
2013-10-03 12:40:16
うーん、あくまで私的な感想ですが、
藁の盾は好意的に観ても・・
苦しいですね 笑

「いやいやいや・・」と萎えてしまうポイントが
多すぎて、厳しかったです。

ただ、大沢たかおさんの演技は素晴らしかった!

観るならば、そこに集中してみては如何でしょうか?笑

コメント有難う御座います!

返信する

コメントを投稿