森川博之 「私的な遊戯」

私的に色々綴って行きます。
曲↓http://www.myspace.com/morikawahiroyuki

カバー馬鹿売れ!クリス・ハートさんからの現状の業界考察

2013-06-26 04:50:35 | 音楽
お早う御座います、今日9mmのアルバム購入しました。

歌謡ロックが戻った印象で、私的には満足なお買い物でした。
ここ何年か迷走している様に見えたので、嬉しい限りですね。


さて、今回は「最近のカバーアルバム」について少し私的な印象を。


結論から言うと、いよいよ日本の売り上げ的なトップシーンは終焉を迎える様です。
売り上げが良い作品は、その国の音楽の象徴です。

イコール、日本のポップスは完全に自滅に向かっている、と思う。


散々書き殴ってますが、現状日本の音楽3巨頭は「エグザイル、ジャニーズ、AKB」、
この3つで、1つ倒れれば、雪崩式に業界は転げ落ちるであろう。

だから、2の矢、第2勢力の底上げと音楽的クオリティの高さ、これが
ある意味目下の業界再編?の可能性、チェンジの必須条件だと。


第2勢力、完全にカバーアルバムです。

クリスブラウンさん、確かに上手い。
だがどうだろう?「日本人より日本の心を歌う」、この謳い文句、どうだろう。

先ずは広告担当者、ラモスに謝って欲しい。

正直歌い手を非難する気はサラサラ無い。
やはり落胆すべき対象は日本の音楽業界だろう。


歌い手は業界からみれば「商品」で、今回のクリスさんの場合も予め音源を出す事を決めていて、
番組で知名度を上げて、過去の名曲を歌わせて、はいプレス!はい流通!ハイ売れた!
この予定調和。


これも何度も書いてるが、業界が苦しいのは理解できる。
末端に居た身分なので、現状の歌い手の志やクオリティの低下も知っている。

頑張ってる人と残念な楽観者の比率は確実に以前よりも中央寄りに向かっている。

上から下まで悪い方向にズンズン進んでいる現状の音楽業界。

トップシーンは流行のサイクル、その回転を止めて、過去の名曲を継承ではなく磨耗させているだけだ。

一昔前、「夏祭り」というジッタリンジンの曲をホワイトベリーという女子バンドがカバーした。
このカバーは好きだった。

バンド形式で、原曲への敬意も感じられ、結果オリジナルと思っている人間が居る程だ。

最近とある歌手のカバーアルバムで「夏祭り」が収録されていた。

余りに稚拙で、安易で、意思を感じないやっつけな仕上がりに、思わず仕事中「何だこれ」と言い、
怒りを通り越して呆れ返ってしまった。

「夏祭り」なのに、全く祭りの情景が浮かばない。屋台の匂いが蘇らない。
誰がチョイスしたのか知らないが、最悪だ。スッカスカで愛が無い。


この1曲だけでも、現状のカバーブームの危うさが見て取れる。


少し前にはこれもとある歌手が「一人でカラオケに行って2~3時間で曲を決めた」という
カバーアルバムを、その恥ずかしいエピソード付きで販売し、そこそこ売れた。


ここ10年、後世に残る名曲はこの日本で一体何曲生まれたのだろう?
名曲は、作り手、売り手、そして買い手が確立していくものだと思う。

なので現状の惨状を全て売り手に擦り付ける気は全く無い。
だが、常にイニシアチブを握っているのは、やはり「売り手」なのである。


握手だ何だと批判の的が集中しているが、その影に隠れて、過去の遺産を活かすのではなく
「食いつぶして、すり減らして」いる事実にも、買い手はそれこそ目と耳をしっかりと向けるべきだと思う。

蓄えたなら、21世紀の作り手を発見したなら、是非勝負して頂きたい。
お願いします、偉い人。
Jポップ、ロックが好きなんです。




もういいや、画像はビーズの稲葉さん。

観ました、過去のPV集。

私的なハイライトは画像の「LADY NAVIGATION」のPV。


もうね、カオスで満ちたPVです。夜中に大爆笑しました。
ただし、愛のある爆笑だという事は理解して頂きたい。
いや、正直笑った瞬間は、愛があったか怪しかった。


これは後々PVレビューでも書こうと思います。

あ、ベスト乱発も主流ですな。


金無いんだなあ、どの事務所も。

しかししかし、それならば未だ体力があるうちに、新しい金脈を探して下さい。
食い潰すよりも、切り開く選択を切望します。
もうこの際、カバー出しつつでも良いから!比率を変えよう!

あ、明るくなってきた、寝よう。

右肩が痛い。







サッカーブラジル代表のパーフェクトトラップ!イタリア戦は・・

2013-06-22 03:01:35 | Weblog
こんばんは、台風回避した地域に生息する駄目人間です。

今月は新作のDVDに地雷が埋まりまくりで、既に観賞心は破裂寸前です。





そんな中、救ってくれた1本「パーフェクト・トラップ」、ツタヤ限定ですな。

この作品「ワナオトコ」という秀作の続編なのですが、私的には前作の方が評価は上、
しかし世界観と予算を広げて良くなった部分が多々あったので、満足しました。

続編は得てして「残念」な出来になりがちですが、今作は十分水準をクリアしておりました。

画像は最も爆笑したシーン。
バーン!と扉を開けて、犬2匹引き連れて颯爽とワナオトコ参上。

ちょっと変態仮面連想させるドヤポーズ、完全に笑わせにきてました。

グロが大丈夫な方、是非是非!

しかし、ツタヤ”だけ”も考えもので、相変わらず地雷は多いです。
昨日観た「クロール」、酷すぎて眩暈と眠気が交互に襲ってまいりました。

何が「ノーカントリーに匹敵」だよ!ノーカントリーに土下座しろ!5回位!
オススメはしません。

というか、偉い方々はちゃんと選ばないとその内「ツタヤだけは地雷祭り!」という風潮が
定着しますぞ。

現にそういう流れは既にある。

まあいいや、ネタにはなるし。


日本代表、コンフェデ戦ってますね。
先ずは何より戦っている皆様お疲れ様です。


いやいやブラジル戦、天晴れでした。

確かに「あの」ブラジルのホームでブラジルと戦えば、勝てるのは世界でも1,2各国でしょう。

ただ・・内容が余りに絶望的で、あそこまで褒めどころが無い試合も中々御座いません。

前半立ち上がり、後半立ち上がり、そして終了間際に失点、実にお手本の様な負けっぷり。

ひねくれた見方をすれば、「ここで点を取りにいこう」とブラジルが考えた時間帯に、完璧に、
成すすべなくヤラレタという事です。

良い所が無さ過ぎて、正直特に言及する場面も無い。
性質が悪いのは「日本が結構いつも通り」だった事。

それであの負け方、いよいよ光を見失いかけました。


で、イタリア戦。

足りなかった「気迫」が休養も重なって、序盤は素晴らしい戦い方でした。

「おお、イタリアは最悪だけど、それでも凄いなあ」と感服しつつ2得点を眺める。

まあ・・その後ですよね、問題は。

前半30分付近でイタリア相手に2点リード。

ここで選手や監督が明確な「意思と言う名の戦術」を示せないのが、歴史と地力の差。

前半、セットプレーで油断した瞬間失点。これで1点差。

後半はまた立ち上がりにヤラレテあれよと2失点。

何も学んでいない、守備の面では。


殆どがミスからで、防げた失点。
ハーフタイム、選手や監督やスタッフは一体どんな戦い方を決めて後半に臨んだんでしょう?

結果論ですが、ハーフタイムの活かし方はイタリアの方が数十倍上だったという事ですね。

しかし岡崎の同点弾!これで3-3。しかもイタリアはヘロヘロ状態。
香川と岡崎、素晴らしかったですね。

流石に最悪点が取れなくて引き分けかな、と思いきやカウンターから失点。

うーん・・引き分けさえもこの展開でもぎ取れないのは不味い。

2試合7失点。

明らかにディフェンスの責任は大きいこの2試合。

長友は速さと強さとタフネスを失っていて、吉田はイージーミスをここぞの場面で連発。
川島も責められない失点は多いけども「流れを変えるセービング」が今大会皆無。

メンバー固定が不味い方向に逝っちゃってる気がします。

流石に1回変えて欲しいなあ。
まあ、そもそもアジア最終予選の最後の試合でも固定メンバーをある程度
出場させている時点で、「おいおい・・」という心情になってしまいましたが。

ザッケローニ監督、もう少し試して頂きたい。

イタリア戦、ロスタイムに私的に大好きな中村憲剛が出された時は流石に
「勝ってる試合かよ!憲剛に謝れやあああああああああ!」と、憤怒と脱力を
同時に体感しました。

どうなるんでしょうね、メキシコ戦。

2連敗という状況で、モチベーションを上げられるのか?
試合運びや選手交代等、「?」が最低限浮かばない90分が観れるのか。

ブラジル戦は絵に描いた様な完敗。
イタリア戦は勝てたはずの負け試合。

うーん、期待しすぎるのは酷ですが、イタリア戦の立ち上がりは間違い無く世界でも
戦える動きと戦術だった、様な気がします。

まあ、あれを90分やるのは無理です。
ので、駄目な時間帯、そこでどう耐えるのか?カウンターを仕掛けるのか?

メキシコ戦は、そこら辺をマッタリ観戦したいと思います。

しかしながら、やはり選手やスタッフには改めてお疲れ様ですといわせて頂きます。

2敗同士対決・・展開が読めない。
まあ、ラモスさんじゃないですが兎角「気持ち」が観れればそれで先ずは満足出来ます。


弟に子供が出来ました。

・・オメデトウ。



W杯出場時に「6月の勝利の歌を忘れない」を語る凡人

2013-06-11 02:53:32 | Weblog
こんばんは、最近新作DVDが地雷ばかりで悔しいです。



えーと、働いている身ですが、「ザ・チャイルド」「ストレージ24」
「パラノーマル・エクスペリエンス」「ゲットラッキー」、この4本、
見かけても見えない振りして下さい。

地雷です。画像はザ・チャイルド。
「けいたいでんわをもってましたよね?」と延々言いたくなる
全てがズサンな一本でした。

リメイクって怖いですね。

ただまあ、あくまで私的な感想ですので、参考までに。
と、予防線を引いたところで・・



日本代表、W杯出場おめでとう御座います!

先ずは毎回書いてますが、選手の皆さん、そして周りのスタッフの皆様、
本当にお疲れ様でした!

次はプレW杯のコンフェデ!

が・・どうなるのでしょうか?

先ず、やはりこれも散々書いてますが、日本と言う国はほんの20年前まで
W杯に出ることすら夢だった、そんな状況でした。

で、現在。
既に出るのは当たり前、本戦の予選リーグ突破が目標。

こんな一気に実力が伸びた国、他にありません。

それはひとえに「日本人」特有の勤勉さや謙虚さ、集団意識の強さ、
これが突出していたからだと思います。

勿論誇るべき事ですし、この20年を振り返るとファンとして感慨も生まれます。

で、その伸びた時期の中間にあった2002年のW杯、当時の日本代表を完全に追った
「6月の勝利の歌を忘れない」というドキュメンタリー映画を先日観て、懐かしくも
現代表との違いを見つけてしまうのです。

2002年の代表、個性とチームが危ういバランスで、しかしながら見事に
融合していました。

それは作品内で赤裸々に映し出される当時の監督トルシエへの懐疑心、それさえも
チーム力へと還元してしまうという素晴らしいベクトル。

「もうさあ、いいじゃん、俺らでコントロールしようぜ」

DF陣が監督抜きで話し合う様子、完全にプライベート口調、生々しい。
そして監督の戦術を踏まえつつ「柔軟且つ信念を持って反逆」した次の試合、彼等の
守りは実に見事で、完封という結果に終わりました。

中田英寿、彼はこの作品内で明らかに「浮いた」存在でした。
実績的にも、性格的にも。

が、それを自然とチームに溶け込ませる同世代の戦友、そして人心掌握に長けたベテラン、
彼等が中田と言う選手、人間を無理なく一員にしているんです。

前述でトルシエ監督を敵にしてますが、ベテランの選出等、この作品を観ていると
彼もまた優秀な監督だったと思えます。ベスト16の先発メンバーの選び方以外は。

因みにベテランは、ゴン中山と秋田選手ですな。
この作品の中山選手は下手な芸人の2億倍は面白いです。

まあ、長々レビューみたいな事を綴ってますが、この個性派集団、絶対的に統一
されていた意識があるんです。

それは、「戦う姿勢」。
そして私的には現代表に、現時点でそれがイマイチ感じられない、と。

勝つ。
そこに向けての闘争心、観ていて男として惚れ惚れします。

そして、やはりそういうチームを私は愛おしく感じ、だからこそ今現在も私的に最も好きな
代表チームで在り続けているのです。

懐古主義なのかもですね、まあ自覚はしています。

これは価値観の問題なのでしょうが、今の代表のストロングポイントは「仲が良い」、
これはこれで大切です。意思疎通には有利な産物ですしね。

ただ、その「仲の良さ」が代表の成長に杭を打っている感が、私的には強いのです。
まあ、メンバー固定も勿論その一因なのですが、熟成と破壊のバランス、もう少し
どうにかして頂きたい・・

2002年は「戦う集団」、2006年は「壊滅した集団」、2010年は現代表と
殆どメンバーは変わりません。

そして2010年は、「奇策」で「結果」がついてきました。
その奇策に便乗する様に、大会中、選手は十分「戦う姿勢」を魅せてくれて、感動しました。
しかし2度同じ戦術、シチュエーションはやってきません。

本田選手が2006年の中田の様な言動を最近繰り返していますが、それはもしかすると
現段階で彼が「仲が良い」事への伸び白の限界を痛感しているのかも、とも思います。

記者会見で今野選手に駄目だし、若しくはメッセージを伝えて、途端に会場が静まり返ったのは、
2006年のデジャヴかと思いました。

彼は中田という人物を、対談からも言動からも分かる様に、目標以上の視点で
観ています。ある種のフォロワーでもあります。

ただ、あくまで彼は中田ではなく本田なのです。

本田選手は2010年に代表を牽引し、今回もオーストラリア戦、千両役者っぷりを
みせつけました。

2006年、中田は誰からも分かる様な孤立っぷりで大会を終えました。

完全に主観ですが、2006年、戦う姿勢が見られたのは中田と川口、この2人だけで、
観ていて悲しくさえありました。

勿論姿勢だけで試合には勝てませんが、観る者としてはそれが心を動かし、応援や
談義を交わしたくなる重要なファクターなのです。

皮肉にも、W杯では結果にさえ出てますしね。

迎える2014年。
本田選手の現在の言動には賛否があるでしょうが、危機感と変化を望む姿勢は私的に
賛同したいと思っています。
その結果2006と重なる情景になるのか、それとも仲良し軍団からもう一つ上の
ステージへとチームが進めるのか、静観していようと思います。

結局観るだけのお気楽なんですな、スミマセン。
そしてお気楽者は若干の不安を抱いてコンフェデを観戦します。

あと本田選手、そろそろド真ん中PKは危ういぞ。

「ホンダは蹴ってから動け」、どこかの国のGKコーチがアドバイスした瞬間、
止められる可能性大。

あ、最後に「6月の勝利の歌を忘れない」、サッカーファンなら必見です。
私はもう5回くらい観てます。暇人ですな。

ああ、書いた、今回も勝手に書いた。

シャワー浴びよう。