お早う御座います、i-phone5に機種変更した男です。
普段から「携帯なんざ話せてメールできれば良いんだよ」、と
説教臭く言い回ってました。謝ります、ゴメンナサイ。
完全に「電話とメールが出来るカーナビ」になってますがね・・
で、その時は当然、機種変更の為にお店に向かったんですよ。我が弟と一緒に。
理由ですか?彼は電化製品を愛して止まない人間なんです。
一例を挙げれば、ある日私が彼の部屋に赴くと、大きなテレビが二台、
並んでおりました。
「・・おい、何で二台あるんだ・・」
「ん?こっちはプラズマでこっちは液晶。だからサッカー観るときは
こっち!映画観るときはこっち!凄いでしょ!」
凄いよ、お前の発想が。
まあ、この一例だけで彼がどれほど天然且つ残念なイケメン(勿体無い)、
もとい電化製品好きなのかはおわかり頂けるであろう。
そんなわけで、機械音痴且つ電化製品恐怖症の私だけでは確実に
お店の「食い物」にされるだろう、要らない機能までつけられるだろうと
予想し、仕事中の弟を引っ張り出した次第です。
入店。何でしょうね、あの携帯ショップ独特の変に厳かな雰囲気、苦手です。
苦手でもカーナビ機能が欲しい。そう決めていた私は意を決して
椅子に座る。大丈夫だ、隣にはプロみたいなのがいる、弟がいる。
カウンターの向こう、相手は20代の女性一人、彼女はプロだ。
「あの、機種変更したいんですけど」
私がそう口火を切ると、途端に私を差し置いて彼女と弟が宇宙の会話を
開始する。うーん、一言も理解できん。
「○○が☆☆で■■なんですか?」
「そうですねえ、○○は☆☆なので■■なんですけども・・」
こんな会話が延々続き、たまに
「お兄ちゃん、○○は■■だから××にしようよ」
「お、おう・・じゃあ、それで・・」
というやり取りが行われる。
弟の目は輝いている。好きな事の話題だ、当然だ。
私の目は死んでいる。大体そうだ。
ともあれ、順調に物事は進んでいる様だ。
出来る弟の事だ、しっかりと私に合ったプランを組み立ててくれているだろう。
私といえば既にスタッフの女性、その年齢や性格などを、会話や仕草で分析
し始めている始末である。当然無言で。
さぞかし感じの悪い置物に見えたであろう。
と、少し余裕を持ち始めた時、最大のアクシデントが起こってしまう。
「あ、こんな時間だ。俺戻るね」
ん?何?聞いてないよ?休憩回し?何それ美味しいの?
行っちゃうの?偉大な兄を置いて、君はお菓子屋の店長という
立場に復帰するの?
「じゃね、後のプランは決めといて」
そういい残し、さわやかに立ち去る我が弟。ドアの「カランカラン」が
酷く残酷な響きに聴こえた。ああ、一人なんだなあと。
優秀な通訳が居なくなった今、眼前に立ちはだかる26歳女性、少し
内気だが最後の所は自分の意思を曲げない、同時にやや人生を達観している
節があり、しかし聴いてる音楽はエグザイル(あくまで個人の想像です)、
そんな強敵と弟亡き今、私は一人で対峙しなければならなくなった。
猛攻が、始まる。
「~はこれで良いですか?」
「ハイ、お願いします」
「△△も××に含めるとお得ですよ」
「ハイ、おねがいします」
「後は◎◎ですね、ご自宅に□□が御座いましたら、付けておいた方が宜しいかと」
「ハイオネガイシマス」
ああ分析に一つ加えよう。この子はサドだ、だってちょっと笑ってるし。含み笑いだし。
私がマゾだったのが唯一の救いだ。もう既に気持ち良い。ある意味逝っている。
最後に渡されたプラン確認の書類、微分積分の教科書に見えた。
それを握り締め、「有難う御座いました」を背中で受け止め、背中を丸めて退店。
夕食時、当然弟に「これは要らないあれも要らない」と駄目出しと溜息を
喰らいまくり、せっかくの大好物カレーも脳がヤラレテ味が無い。
無力である。無知は罪だと改めて思い知る。
正確に言えば、知ろうとしない事は罪である。私は今、知らず罰せられている。
歩み寄ろう、そう決めた。頑なに線を引いてきた電脳世界へのそれを、
今こそ踏み越えよう。
そう心に誓い、部屋に戻りアニメ銀魂の無人島の回を眺める。
笑いたかった、笑顔が必要だった。
無人島で主役が誰も見ていないと確認し、かめはめ波の練習をする。
誰かに見つかり、恥ずかしさを越えてうな垂れてしまう。
ああ、そういえば幼い頃私も「かめはめ波出ないかなあ」、とベッドの上で
フンフンと腕を上下運動させていた。あるある、分かる分かる。
アニメ銀魂、面白いですよ。
私の世代(20代後半~30代中盤)の方で未だ観てない方、是非一度
お試しあれ。作中「懐かしい!」「あーるある!」というネタが満載です。
パクリ方も突き抜けていて、潔い。ジブリまでパクッてますから。
ジブリはお墨付きがついたらしいです。プリキュアは怒られたらしいです。
アニメ銀魂、お勧めです!
・・ともあれ、私は今の所この最新鋭の機械を「カーナビ」として認識している。
それではいけない。この機械のポテンシャルをせめて半分は引き出してやろう、
そう思う二月の早朝です。思うだけなら誰でも出来る。知ってる、それは知ってる。
最近は寒い上に天候が乱れてますね。
毎回くどいですが、先ずは何より御自身の心身、その健康を第一に
優先し、日々をお過ごし下さい!
ではでは、あ行を押したつもりが、か行を押してしまっている病でも
治します。
快晴だ、篭ろう。
普段から「携帯なんざ話せてメールできれば良いんだよ」、と
説教臭く言い回ってました。謝ります、ゴメンナサイ。
完全に「電話とメールが出来るカーナビ」になってますがね・・
で、その時は当然、機種変更の為にお店に向かったんですよ。我が弟と一緒に。
理由ですか?彼は電化製品を愛して止まない人間なんです。
一例を挙げれば、ある日私が彼の部屋に赴くと、大きなテレビが二台、
並んでおりました。
「・・おい、何で二台あるんだ・・」
「ん?こっちはプラズマでこっちは液晶。だからサッカー観るときは
こっち!映画観るときはこっち!凄いでしょ!」
凄いよ、お前の発想が。
まあ、この一例だけで彼がどれほど天然且つ残念なイケメン(勿体無い)、
もとい電化製品好きなのかはおわかり頂けるであろう。
そんなわけで、機械音痴且つ電化製品恐怖症の私だけでは確実に
お店の「食い物」にされるだろう、要らない機能までつけられるだろうと
予想し、仕事中の弟を引っ張り出した次第です。
入店。何でしょうね、あの携帯ショップ独特の変に厳かな雰囲気、苦手です。
苦手でもカーナビ機能が欲しい。そう決めていた私は意を決して
椅子に座る。大丈夫だ、隣にはプロみたいなのがいる、弟がいる。
カウンターの向こう、相手は20代の女性一人、彼女はプロだ。
「あの、機種変更したいんですけど」
私がそう口火を切ると、途端に私を差し置いて彼女と弟が宇宙の会話を
開始する。うーん、一言も理解できん。
「○○が☆☆で■■なんですか?」
「そうですねえ、○○は☆☆なので■■なんですけども・・」
こんな会話が延々続き、たまに
「お兄ちゃん、○○は■■だから××にしようよ」
「お、おう・・じゃあ、それで・・」
というやり取りが行われる。
弟の目は輝いている。好きな事の話題だ、当然だ。
私の目は死んでいる。大体そうだ。
ともあれ、順調に物事は進んでいる様だ。
出来る弟の事だ、しっかりと私に合ったプランを組み立ててくれているだろう。
私といえば既にスタッフの女性、その年齢や性格などを、会話や仕草で分析
し始めている始末である。当然無言で。
さぞかし感じの悪い置物に見えたであろう。
と、少し余裕を持ち始めた時、最大のアクシデントが起こってしまう。
「あ、こんな時間だ。俺戻るね」
ん?何?聞いてないよ?休憩回し?何それ美味しいの?
行っちゃうの?偉大な兄を置いて、君はお菓子屋の店長という
立場に復帰するの?
「じゃね、後のプランは決めといて」
そういい残し、さわやかに立ち去る我が弟。ドアの「カランカラン」が
酷く残酷な響きに聴こえた。ああ、一人なんだなあと。
優秀な通訳が居なくなった今、眼前に立ちはだかる26歳女性、少し
内気だが最後の所は自分の意思を曲げない、同時にやや人生を達観している
節があり、しかし聴いてる音楽はエグザイル(あくまで個人の想像です)、
そんな強敵と弟亡き今、私は一人で対峙しなければならなくなった。
猛攻が、始まる。
「~はこれで良いですか?」
「ハイ、お願いします」
「△△も××に含めるとお得ですよ」
「ハイ、おねがいします」
「後は◎◎ですね、ご自宅に□□が御座いましたら、付けておいた方が宜しいかと」
「ハイオネガイシマス」
ああ分析に一つ加えよう。この子はサドだ、だってちょっと笑ってるし。含み笑いだし。
私がマゾだったのが唯一の救いだ。もう既に気持ち良い。ある意味逝っている。
最後に渡されたプラン確認の書類、微分積分の教科書に見えた。
それを握り締め、「有難う御座いました」を背中で受け止め、背中を丸めて退店。
夕食時、当然弟に「これは要らないあれも要らない」と駄目出しと溜息を
喰らいまくり、せっかくの大好物カレーも脳がヤラレテ味が無い。
無力である。無知は罪だと改めて思い知る。
正確に言えば、知ろうとしない事は罪である。私は今、知らず罰せられている。
歩み寄ろう、そう決めた。頑なに線を引いてきた電脳世界へのそれを、
今こそ踏み越えよう。
そう心に誓い、部屋に戻りアニメ銀魂の無人島の回を眺める。
笑いたかった、笑顔が必要だった。
無人島で主役が誰も見ていないと確認し、かめはめ波の練習をする。
誰かに見つかり、恥ずかしさを越えてうな垂れてしまう。
ああ、そういえば幼い頃私も「かめはめ波出ないかなあ」、とベッドの上で
フンフンと腕を上下運動させていた。あるある、分かる分かる。
アニメ銀魂、面白いですよ。
私の世代(20代後半~30代中盤)の方で未だ観てない方、是非一度
お試しあれ。作中「懐かしい!」「あーるある!」というネタが満載です。
パクリ方も突き抜けていて、潔い。ジブリまでパクッてますから。
ジブリはお墨付きがついたらしいです。プリキュアは怒られたらしいです。
アニメ銀魂、お勧めです!
・・ともあれ、私は今の所この最新鋭の機械を「カーナビ」として認識している。
それではいけない。この機械のポテンシャルをせめて半分は引き出してやろう、
そう思う二月の早朝です。思うだけなら誰でも出来る。知ってる、それは知ってる。
最近は寒い上に天候が乱れてますね。
毎回くどいですが、先ずは何より御自身の心身、その健康を第一に
優先し、日々をお過ごし下さい!
ではでは、あ行を押したつもりが、か行を押してしまっている病でも
治します。
快晴だ、篭ろう。