悲と思

ふと思う

今すれ違った人とはもう出会わないだろうなと

とくに旅行先などの出会った人達とは。

修学旅行先の旅館の人。

結構面白い人で、好きだった

でも京都へ行かない限り逢えないし、行ったとしても既に居ないかも知れない。

旅先で記念に撮った写真に写っていた後ろ姿の人。

撮った時は気にしないけど、写真を見てふと思う。

「顔も知らないけど、あの時あそこにいたんだ…」

「今なにしてんのかな…」

それは完全に自分には関係無いことなんだけど、そういう人達の事を思う。

そういう人たちの事って、どんなにそう思っても絶対逢えない

なぜなら顔が知らないから。

顔を知っていても、いわば「他人」逢いに行こうとは思わないし、絶対逢えない気がする。

話は自分の地元に戻る

自分が小学校の時、「近所の職場調べ」みたいな事をやった。

その時いくつかの工場（小さい所）を調べさせてもらった。

あれから少なくても６年は経過している。

６年経っても変わらず工場はある。

そこをいつも通る。

しかし、１つの工場が無くなった。

それも特にお世話になった所。

工場見学の後もよく話してたりしていた。

でもいつしか話さなくなっていた。

もちろんイヤになったわけではなく、自然と。

話さなくなっても逢えば挨拶はする。

それに近いからいつでも逢えると思っていた。

それが最近、その工場が無くなっていた。

貸家になっていた。

たしかに前から色々しているなぁ～と思っていたけどさ…

その工場が無くなり、お世話になった工場長とも逢えなくなった。

もう話せなくなった。

最後に話したのはいつだっけ…

最初お世話になってから、６年という年月が経っているため、忘れていた時期もあった。

ただこうして居なくなると、一気に記憶が戻って来るというか。

どんなに思い出す事が出来ても、もう逢えない。

「今どこで何して居るんだろうか…」と思う事しか出来ない。

悲しいよなぁ…

でもこの先もっとあるだろうね。

そう考えると悲しい。