石の花

ドアをバタッと開けたら、自分の目の前にお客さんがぎっしり、じっとこっちのほうを見て座ってる。
と、
真横をみると、マイクをもって歌手のひとが立ってる。

「saeちゃーんこっちこっち」と呼んでくれてなかったら、
「ごめんなさい」と扉をしめて出てきちゃったかも。
なんかお客様の拍手で客席に座ったsae
新宿の石の花というところで
はじめてファドを聴いた
香川有美さん。情熱的というか生きざまを語り聴かせるといった感じ。
香川さんは子供の頃に日舞をなさってたそうで、その独特の間（ま）みたいなものを歌の中で呼吸のように表現されているようなのだけど、
もしかしたら、saeも日舞をやってたから、そういうたっぷりゆったりした間を表現することを好んでしまうのかも。
例えば、saeの大好きな曲、シャンソン「再会」の、最後「今でも　あなたを　愛して・・・・・・・　いーるーのーよ～」みたいな、この「・・・・・・」の間（ま）の何にも音のないところの音楽性がとってもとっても大切である素晴らしさがたまらなく好き　
そして、そんな間（ま）というのは、LIVEだから、その空間やお客様によって、そのときの自分のテンションによって、その時の絶妙な音楽が生まれるんだと想う。次回は１ステージ目からちゃんと聴きたいと想いました。
　
そして、ご一緒に写真を撮ったのは、
今日有美さんの伴奏をされた、ギター奏者の中村ヨシミツさん。
saeは今日、生まれて初めてギターがあんな凄い楽器だったんだと知った
いや、ちがうな、ギターがヨシミツさんによって、ギター本来の楽器機能を超えてしまったという感じ。
ギターのネックをね、三味線弾くみたいにフレットを押さえるの
なんかね、あんまり凄すぎて、ギターを弾く摩擦で、ギターの弦から煙が吹いて、燃え出しそうな感じだった。
そう、映画「海の上のピアニスト」のジャズピアニストが弾いたピアノの弦の煙でタバコの火がつけられるみたいに。
ヨシミツさんは右手が腱鞘炎で痛いのだそう。なのに、すっごい激しく弾けるのは精神力なのかな。
うん、歌って、音楽って、キャリアを重ねれば重ねるほど、すごくなっていくものなんだなーって想った。
今宵はオトナの音楽を勉強させていただきました
Ariさん、山猫教授、渋谷さん、そして、今日お逢いできた渡辺さん、楽しかったです
ありがとうございました

saeはこれからイヤホンさして、エレピでピアノ練習な夜です
ピアノが熱で燃えるくらいがんばります