大分のさだまさしファンの独り言

大分に住んでいるさだまさしさんのファンです。所有のアルバムなどを紹介しながら不定期に思い出などを書いていこうと思います。

Sada Pedia 40 夢唄

2015-07-25 12:37:52 | SADAPEDIA

まずは最初にお詫びとお断りを。
ありがたいことにこのブログを始めてたくさんのコメントをいただくのですが、お名前が書かれていない場合直感で決めつけてしまい宛名を書く場合があります。私の直感が合っていれば問題ないのですが、もし違う方だった場合は、大変申し訳ありませんがその旨コメントいただければ訂正いたします。できましたらお名前をいただけると助かりますし、私自身コメント返しは宛名をつけるのが常識化していますので、名前のない方の場合は最悪「通りすがりさん」としてお返しさせていただきます。


さて、さださんのニューアルバムも発売されました。
で、今車中でエンドレスで聴いています。やはりある程度聴かないと曲の良し悪しがわかりませんし。

さて、なのに今回ご紹介するのは20年ほど前のアルバムですが、何か?(笑)

夢唄 (97.11.21)



1、夢街道 2、君は穏やかに春を語れ 3、夢一色 4、教室のドン・キホーテ 5、煌めいて 6、幸せブギ 7、Dream 8、やすらぎ橋 9、若葉は限りなく生まれつづけて 10、ゆ・ら・ぎ 11、夢唄 12、流星雨

①ヒット:B
シングル曲があり、ヒットしていればA、していなければB(ただしほぼ知名度なしならC)、シングル無しならC
②コミカル:B
関白宣言、関白失脚、雨やどり、私は犬になりたいなどのコミカル系があるか?
③国風:C
飛梅、まほろば、修二会などの日本の文化、建造物などの曲があるか?
④恋愛ソング:B
いわゆる恋愛ソングが多いかどうか?ちなみにさださんの場合皆無のアルバムは無いです。
⑤社会性:B
前夜、空き缶と白鷺、遥かなるクリスマスなどの社会的な曲があるか?またその程度により分類


前回ご紹介したようにこのアルバムからさださんはテイチク系へと移籍します。
テイチクでの期間は5年ほどでアルバムは6枚ほど出していますが、このテイチクの期間で私が最も「よかったな」と思うことは、それまでフリーフライトレーベルで発売されたすべてのオリジナルアルバムや一部ベストアルバムをすべて「ライナーノート」付、ジャケットデザインそのままで復刻したことです。現在発売されているU-CANのリマスター版は事情があるのかライナーはついていますがジャケットデザインは変わっています。
また本家ワーナー系から発売されたCDは再販された分でライナーがカットされていることがありました。ですからテイチク系で次々と完全復刻された時私は嬉々として買い求めました。今持っているCDの結構の数(特に80年代までのCD)はこの時代に揃えました。(一部は楽譜まで復刻でついています)。
キャリアからすると短い期間でしたがさださんのファンにとってはありがたい期間だったと思います。

さてその記念すべき?テイチク移籍1枚目のこのアルバムですが、前回同様提供曲が多いのが特徴です。12曲中半数ほどがなにがしかの提供曲、イメージソングになっています。CDの帯には「強力ヒットシングル満載!」とありますがまあさだファンの私がお世辞に見てもそれほどヒットした曲はなく(苦笑)、一応4曲がシングルCDになっていますが、世間の認識はそれほど高くないかな、と(裏切り者のそしりを受けそうだ:汗)。

さてこのアルバムで私が注視したいものの一つは6曲目の「幸せブギ」でしょうか。
この曲はこの後のさださんのさださんの作る同系の「直接的な詩」の元祖ではないかと思います。ファンの間では有名な「遥かなるクリスマス」の根源と私は考えています(意見には個人差があります。クレームは受けません。メンタルが弱いので:汗)。また最新アルバムでも同系の曲はあります。
さださんの世間への不満、いらだち、不安を歌った歌はそれまでもたくさんありました。その最初は「前夜」ではないかと思います。その後空き缶と白鷺、普通の人々、聖域などのように続いていくのですが、それらの多くは主人公に投影させた人物による「つぶやき」で成立していました。世間の現実がそこに確かにあり、それらと並行する形で自分の「生活」があり、その生活には自分だけでなく、彼女、子供、職場が付随し、世間への問題をまるで対岸に置くかのように、見つめ、つぶやいていました。

それらの不満がこの「幸せブギ」によってきわめて直接的に叫びとして噴出した時、そしてそれを初めて聴いたとき私は戸惑いました。そしてそれまで対岸にいてつぶやいていた主役に憑依していた(言葉悪いか?)さださんが一気に前面に出てきたように感じました。そう、これはさださん自身の曲に感じたのです。
それまで、さださんの曲は結構な多くの人間の人生の「どこか」をトリミングしたような曲が多かったため、これだけさださんが前面に出て世間の不満、不安を語ることに少しビビったのです。
もちろんその歌詞の内容については同意できる点は多々あります。おそらくまごうことないさださんの本音だと思います。しかしそれがあまりに直線過ぎて「いつかの自分」として入ってこなかったのです。「わかるよ。そういうことあるよね。」という感じでしょうか。それが正しい観賞であるかどうかや、それらの是非はともかくとして、これ以降さださんの同系の曲の歌詞は直接的なモノが増えてきます。前出の遥かなるクリスマスだけでなく、神の恵み、生きることの1/3、MOTTAINAIなどがそれにあたります。
何度も言いますが良い悪いではありませんし、現に私はこのアルバム以降もこうしてファンを名乗りオリジナルアルバムを買い続けているのですから。ただし、直感的に「ん?なんか変わったな?」と思う1曲であったのは、少なくとも個人的には、間違いありません。

ただし、従来のさださんの曲と同様良い曲が多いのも事実で、とりわけ曲が良いと思います。代表的には「流星雨」これ1曲だけでも価値があると思うほどです。また「夢一色」は歌詞にさださんらしい言い回しが多くかつテンポが良いのも強みです。さらには、私がさだまさし5大不遇曲として挙げている(何の根拠もありません:汗)曲の一つ「教室のドン・キホーテ」が秀逸です。なぜこれの知名度がもっと上がらないのかいまだに不明です。ちなみに「現時点」の五大不遇曲の残り4曲は「道」「初恋」「君を忘れない」「一期一会」となっております。次点で「残照」。
また、タイトル曲の「夢唄」も和風の編曲で素晴らしいし、一曲目の「夢街道」は和太鼓の出だしが軽やかであたかもこの時点のさださんの決意表明のような味わいになっています。

何にしろこのアルバムはさださんの一つの節目的なアルバムだろうという個人的な思いはあります。そういう意味でも特別な1枚なのだと思います。

さてランキング。

1位「風見鶏」
2位「夢の轍」
3位「風のおもかげ」
4位「夢供養」
5位「Glass Age」
6位「夢ばかりみていた」
7位「うつろひ」
8位「夢の吹く頃」
9位「印象派」
10位「ADVANTAGE」

さはさりながら、トップ10の壁は厚いようです。

では、次回心の時代でお会いしましょう。


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4 コメント

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優しさについて (ラストレタス)
2015-07-25 20:12:21
うまく馴染めないまま
しまっていたものを取り出して
聴いています。
ゆ・ら・ぎ のライナーノーツ?が
良いなと思います。
人生は螺旋…ゆらいでいても
いいのならば、少しは気持ちが楽です。

幸せブギ 歌詞を見て涙しました。
でも、今一番良いと思うさだ曲は
まだ風…のアルバム買えていませんが
ラストレターです。

大分のさだまさしファンさんも
そうですが、
ほんとうの人の優しさについて
考え出したなら、涙がとまらないです。
お久しぶりです(そうでもない?) (コアラ)
2015-07-27 22:41:42
「50年後に…」の目立たないコメントにもお返事、ありがとうございます。
もうすぐさだペディアが見れなくなるのはさみしい事です…。でも大丈夫ですよ!(何が?)
今回(夢唄)と先回(古くさい…)のアルバムはもう少し後に聴く事になりそうです。
管理人さんの五大不遇曲の「教室のドン・キホーテ」と「一期一会」はとても気になるのですが(あとは取り寄せて、聴きましたよ!えぇ)不遇曲なだけに単品(?)でなかなか聴けないのが難です。
まぁ気長に制覇して行きます。
ラストレタスさんへ (さだファンの管理人)
2015-08-09 18:17:09
返信が超遅くなって本当に申し訳ございません。
>ゆ・ら・ぎ のライナーノーツ
さださんのアルバムの楽しみの一つですからね。ほかのアーティストではあまりないですし。
>ラストレター
都会に出ていった人が聴くと特別な思いがするでしょうね。さださんの曲は望郷の曲に良い曲が多いですし。

なかなか更新できないと思いますがまた覗きに来てください(礼)。
コアラさんへ (さだファンの管理人)
2015-08-09 18:21:59
返信が超遅くなって本当に申し訳ございません。
なかなかブログにコメントできないのも併せて申し訳ないです。伺ってはいますが…
ちょっと思うところがあってブログを整理しようと(早い話が辞める前に)始めた企画が長くなって相変わらず自分の馬鹿さ加減にあきれてます(苦笑)。
>不遇曲
まあ不遇曲を言い出したらさださんの曲の結構な数がそうなんですけどね(笑)。まあそれを言えば身もふたもない(汗)。
なかなか更新できないと思いますがまた覗きに来てください(礼)。

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