Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

バッハコレギウムジャパンのヘンデル歌劇「リナルド」

2020-11-03 23:51:00 | バッハコレギウムジャパン
今日はバッハコレギウムジャパンのヘンデル歌劇「リナルド」(セミステージ形式)でオペラシティ。

オペラって、なんて素敵なんでしょう。

心底そう思わせてくれた砂川真緒さんの演出したオペラは....。
主人公の現代に生きる「ぼく」(藤木さん)はリナルドの人形劇を夢中で観ていて。
アルミレーナ(森さん)に恋をしてしまい、「ぼく」はリナルドになってタイムスリップして。アルミレーナのために悪魔と戦う恋と冒険の物語だ。

砂川さんのこの着想。スピルバーグやディズニーに今日の公演見せたらすぐに映画化の話が進むんじゃないかしら。

4時開演の8時終演はあっという間で。
このオペラを今日 初めて観たとしても、あらすじも知らずに来たとしても、夢中になって観たでしょう。

藤木さん。先日の「夏の夜の夢」はすごかったけど、当たり役としてはリナルドが上じゃないかな、って思えるほど。

歌唱、演技、美貌とも完璧な森さん。涙の流れるままに、でホールを支配。まさに最強。

でも今日1番湧かせたのはアルミーダの中江さんでした。
素晴らしかった。このオペラで1番見せどころ、聴かせどころがあるのはアルミレーナじゃなく、アルミーダだって思えた。
第九でご一緒してるので、今日の好演はことのほか嬉しかったです。

大西さんは、昨年の小澤松本フェスティバル・オネーギンでカヴァーだったのに、ルイージが3公演中2回選択したのは大西さん。ぼくは3公演目を観たけど忘れられない。
神奈川は降板したらしいけど今日は聴けて良かった。カーテンコールでも声援大きかったね。

スリーカウンターテナー、藤木さん、久保さん、青木さんの歌合戦なんて2度と聞けないでしょう。
人魚で脇をやるのが松井さんに澤江さんとはなんとも贅沢なBCJ。
こんな人材豊富なんだから、ダムラウやフローレスくらいのスーパースターじゃなかったら、別に外国人のシンガー呼ばなくても、って気がしてる。

ヘンデルのオペラは、夏にMET・LVのアグリッピーナを観たけど、素晴らしく。今シーズンのベストLVで。
今日のリナルドも、ここまで2020のベストオペラだ。

3時間弾き続けた名手揃いの皆さん、鈴木優人マエストロには感嘆。

ヘンデルのオペラ、鈴木優人マエストロのリナルド、BCJ、素晴らしい、最高❗️





















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