Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてやっと自由を手にしてから、海外を旅行し、合唱を歌い、オペラやコンサートに通っています。

「リッカルド・ムーティ introduces 若い音楽家による《マクベス》

2021-04-20 23:49:00 | リッカルド・ムーティ
今夜もマクベス。
「リッカルド・ムーティ introduces 若い音楽家による《マクベス》(抜粋/演奏会形式/字幕付)」を川崎ミューザで。

ムーティの指導した4人の指揮者が交替で振ったのは、イタリア勢に代わって青山さん、谷原さん、加藤さんが入った布陣。
遜色なかった、どころか最高に盛り上がる1幕のフィナーレ、2幕のフィナーレのパフォーマンスは昨日を上回っていた。
合唱が格段にすごかったし、ムーティにヴェルディの魂を注入されたオーケストラもすごく乗っていたから。

その合唱。魔女の合唱とスコットランド難民の合唱が素晴らしかったので、それらを振ったチヤ・アモスと高橋達馬さんが気に入った。

加藤さんのバンコのアリア、芹澤さんのマグダフのアリア、北原さんの夢遊病の場、城さんのフィナーレ。聴かせた。

谷原さんのマクベス夫人。素晴らしかった。アナスタシアと比較して優劣をつけるのは意味がない。谷原さんが1番好きだと言っていた夢遊病の場は格別だった。

最高だったのは青山貴さん。1幕からすでに“マクベス”入っていて。ムーティから演じるように歌えと指導されたと言っていたが。しっかり演技していた。最後のマクベスのアリアまで素晴らしかった。

ムーティは冒頭の挨拶で、今日のコンサートの意義(若い歌手、指揮者、オーケストラ、合唱団すべてを育成したかった)を語り、主催の鈴木さんを讃えた。

そのまま最前列で本番を聴いて。終了後に再び壇上。修了証授与式というセレモニーをやってみんなの努力を褒め、労った。
そしてパンデミックで音楽、文化が危機にある今こそ、このような音楽祭を続けなければならない、これからも日本で若い音楽家を育てる、と語ってくれた。
嬉しかった。
今夜も来てよかったと思った。
ムーティのその情熱に応えた気がしたから。























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