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書苑よしむら

古書の世界へようこそ!大阪:天神橋筋3丁目にある美術古書籍 書苑よしむらの日々録です。

大阪画壇の図録

2010-12-17 08:11:16 | テキトウ美術史(日本)
今回も新入荷のなかから、大正~昭和の日本画に関するモノをご紹介します。

これは大阪画壇の図録。白耀社展覧会画集(大正12年)です。

近年注目を集めている大阪画壇。

北野恒富、木谷千種、中村貞以らの作品が掲載されています。


これまで紹介してきた国画創作協会とはまた一味違い、
ロマンティックで、デカダンな作品が多数。


はんなりと上品で、おっとりとのびやかで、、、。

当時の色彩を想像しながら眺めるのが楽しい画集です。


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s-yoshimura@kosho.ne.jp
T&F_06-6881-3965
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国展 第7 回図録 昭和3 年

2010-12-16 09:06:57 | テキトウ美術史(日本)
昨日に引き続いて、国展の図録です。

第7回は入江波光、小野竹喬らの他に川西英、ピカソの名前も、、、。

以前、近代の日本の美術・工芸について年代を追って調べたことがありますが、
この昭和2・3年頃という年は、戦後に大御所となる作家たちが、
みずからの進む方向を定め、充実した制作活動をおこなっていた時期と重なります。

社会的には不安定な時期だと思うのですが、
「でも、やるんだよ!!」(BYスチャダラパー)
という心意気でしょうか?

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国展第6回図録 昭和2 年

2010-12-15 10:25:14 | テキトウ美術史(日本)
国画創作協会のことが気になり、色々と読んでいた所に、なんと国展の図録が入荷しました。
こういう偶然はとてもうれしいものです。

表紙は富本憲吉。
土田麦僊の「大原女」が掲載されています。そのほか川上澄生、
梅原龍三郎やマチス、ボナールの名前も出てきて、資料的にも興味深いです。

そのほかにもおもしろい図録が入荷していますので、順にご紹介していきますね。

戦国鍋TV大好き!

2010-12-14 09:25:08 | テキトウ美術史(日本)
昨日の朝は、ジャパネットの社長に追い詰められた気分になりましたが、
夕方、とってもうれしいことがありました!!

それは戦国鍋TVの再放送をやっているのを発見したからです!
(サンテレビ・18時~)


おそらく、みなさんはテレビをあまり御覧にならないと思うんですが、
でも、でも!!「戦国鍋TV」は
きっとご満足していただけると思います!

戦国時代をモチーフに、放送作家のみなさんが趣向をこらして、丁寧に、一生懸命(←きっと!たぶん)番組を作ってらっしゃいます。

最近手抜きのお笑い番組が多いので、熱い気持ちが伝わってくる
この番組を応援したい気持でいっぱい!


、、、だったのに、本放送が土曜夕方から日曜深夜に放送時間が移動してしまい、なかなかみることができずに悲しい日々を送っていました。

そんな中、再放送とはいえ、久しぶりの再会!!

わー!うれしい!

写真は番組にでてくるアイドルグループの七本槍(ひちほんやり)が「シズガタケの七本槍」を歌っている所です。

押し迫る年末

2010-12-13 10:30:48 | テキトウ美術史(日本)
今、テレビをつけたら、ジャパネットたかたのテレビショッピング(生放送)をしていました。

フル・ハイテンションな社長の声を聞いているうちに、
ものすごく追い詰められた気分になってきました、、、、。

うーん!こんなときは長谷川等伯の「松林図屏風」 を眺めます。

ああ、気持ちが落ち着いた。

きらびやかな障壁画がもてはやされた桃山期において、
一方でこのような作が生まれ、
大切にされた気持ちも大人になればよくわかる。

日々の生活には
ジャパネットたかたの社長の「パワー!・テンション・破壊力★」も必要だし、
等伯のような「静けさ・ストイックさ・深遠さ」も大切。

どっちがえらいことはなくて、二つを味わえるココロが大切なんだろなぁ、、、なんておもいました。

それにしても、さっき社長がいってた液晶テレビが気になる、、、。

日曜日の楽しみ

2010-12-12 19:16:52 | テキトウ美術史(日本)
ささやかなわたしのの楽しみ、、、
それは新聞の読書欄を読むこと。

お気に入りは朝日と日経です。

「読みたいなぁ~」と思った書評はかならず
切り抜くのですが、
なんと今年は切り抜いただけで1冊も読まずじまい!(買ったものもあるのですが、買っただけで未読です。)

反省、、、、。。。

来年こそは、もっと本、読むぞ~!!!

ちなみに今日気になったのは
◎みすず書房の「大人の本棚」シリーズ
◎色川武大「なつかしい芸人たち」
◎砂古口早苗「ブギの女王・笠置シヅ子」
です。

文化がいっぱい

2010-12-12 09:30:14 | テキトウ美術史(日本)
写真の真ん中にうつってる大きなビルは大阪・桜ノ宮のの帝国ホテル。
下には大川が流れています。

書苑よしむらは、帝国ホテルから天神橋商店街をめざして歩いていけば、すぐのところにあります。


大川沿いから中ノ島にかけての
この付近一帯は、実は文化的な施設がいっぱい。


美術工芸の名品が集まる藤田美術館からはじまって、
ルーシー・リー展開催中の東洋陶磁美術館。
国立国際美術館に科学館。そして落語の繁盛亭にフンデルト・ワッサーのキッズプラザ、、、。

大阪城の方にいけばNHKもありますよ。


東京も文化的な施設がいっぱいありますが、
大阪のすばらしいところは、
全部がほ~んとに近くにあって、
その気になれば歩いていける距離だということ。

特に中ノ島あたりは今、ライトアップやスケートリンクまであって、とっても楽しい!!

休日、家族で出かけるのに、郊外のショッピングセンターも楽しいですが、中ノ島一帯の「文化的散歩」も素敵ですよ~!

ねこ年

2010-12-11 17:47:18 | テキトウ美術史(日本)
「今年の・・・」「総集編」という文字をたくさんみかける時期になりました。
来年は卯年。

でもベトナムの十二支はウサギがネコになっているそうで、、、、だから来年はネコ年!!

写真は実家にいる親子ネコです。
古書にも、美術にもカンケイのないお話デシタ。

繊細な、、、はかなげな、、、

2010-12-10 09:58:33 | テキトウ美術史(日本)
昨日の朝日新聞の夕刊、文化面に
「消滅寸前 中国の「女文字」」
と言う記事がのっていました。

女文字は中国の女性だけに伝わる文字だそうで(起源は不明だそう)、
文字が読めない女性の間で、思いを伝える手段としてつかわれたそうです。

また、漢字教育の普及した現在は数人しかいないそうです。

でも、そうした歴史的な意味よりも、
女文字をみた瞬間
「うわ~!なんか!いい!すてき!」
とおもってしまいました。
(研究者によると「女文字は女性差別の産物」らしいのですが、、)


柳宗悦が野口英世のお母さんの書いた手紙を「いい!」
と感じたカンジってこんなのかなあ????

なんだかサイ・トォンブリの作品のようでもあり、しみじみとココロに染みます。

繊細で、はかなげで、、、、。

国画創作協会

2010-12-09 09:18:06 | テキトウ美術史(日本)
入荷した戦前の絵はがきを眺めていたら、大正~昭和の日本画が沢山あったので、久しぶりに国画創作協会の図録がみたくなり、このところずっと眺めています。

この図録に出てくる作品は京都国立近代美術館の常設展示で
見られるものもたくさん掲載されているので、
近代美術館によく通っていた私にとっては愛着がある作品が多いんです。

この時期の日本画(という分類も適切かどうかと思うんですが、、、)は、
表現の可能性をみんなが真摯に模索していて、、、、、
作品に魂があふれてる感じがします。

そう!いうなれば「ロックなカンジ!!!」
なんです。


今の若者はあんまり音楽を聴かないそうで、
「ロック★」と言っても、そのニュアンスがうまく伝わらないかもしれません、、、、でも
「ロック☆!!」


KIMONOSが中村大三郎の絵をジャケットに起用してくれたのも、
絵の中にロック・ダマシイを感じてくれたから、、、
だったらウレシイナァ、、、。