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*多色摺木版、限定350部
*版面39,2×30,2cm
*鉛筆サイン、芍薬印入
*昭和30年
*価格:15万円
☆ポール・ジャクレーは、フランス人浮世絵師として生涯にわたり
日本と深く関わりながら、世界各国の民族・風俗を題材に木版画
を制作しました。
その版画作品は、浮世絵の影響を受けながらも、貧富の差や老若男女
を問わず人物をモデルとし、ジャクレー独特の構図の繊細さと色彩の
大胆さを兼ね備えた、非常にレベルの高いものでした。
彼は1933年、自ら「若礼版画研究所」なるアトリエを立ち上げ、熟練
の彫師・摺師を呼び寄せ、旺盛な版画制作に打ち込みました。
掲載の作品は、晩年に近い時期の作品ですが、彼が実際に旅して感じた
エキゾチシズムが画面から伝わってきます。
ジャクレー自身、この作品については、「画家の版画の中でも、最も
美しく最も凝った1点である」と語っています。
彼はまた、蝶の大コレクターでもありました。版画作品のきらびやかで
見事な色彩感覚は、このような自然界の美からも少なからず影響を
受けているかもしれません。