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書苑よしむら

古書の世界へようこそ!大阪:天神橋筋3丁目にある美術古書籍 書苑よしむらの日々録です。

とんだいい人

2011-02-28 21:43:36 | テキトウ美術史(日本)
大阪市立美術館で4月12日(火)から歌川国芳展が開催されますね。

国芳といえば、やっぱり
「みかけハこハいがとんだいい人だ」ですよね!

これ、コドモにみせたら、
「こわい顔のおっちゃんや~」
というので
「よ~く見てみぃ」
と言ったところ、、、、
絶句でした。
びっくりしたのかなぁ?

襟を正して鑑賞するものだけが《芸術》なのではなく
こういう風な
見て楽しい《芸術》もあるということを、コドモ達にも伝えていきたいなぁと思います。

瓢斎シリーズ

2011-02-27 10:29:26 | テキトウ美術史(日本)
前回、お知らせした瓢斎の短冊達です。

右端の句は

「豚の仔の
むさぼる ちちや
桃の花」

と、いうものです。
どことなく、ユーモアがあり
ほのぼのと暖かみを感じる、楽しい句ですよね。

瓢斎は、書かれた文字も独特の味があって、
春を感じるこの季節の気分に、なんだかぴったりと来るのです。

もう春はそこまで、、、

2011-02-25 07:58:13 | テキトウ美術史(日本)
新入荷のご紹介です。

写真は
永井瓢斎の絵入り短冊。
お雛さんの句です。

桃のお花が
今の季節にぴったりですよね。

永井瓢斎は、明治14年島根県生まれ。
大阪朝日新聞の天声人語欄をしていた方です。

その他にも数点、瓢斎の短冊、入荷しています。
商品に関する
お問い合わせは
お気軽にどうぞ。


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書苑よしむら
s-yoshimura@kosho.ne.jp
T&F_06-6881-3965
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手前味噌

2011-02-24 09:46:46 | テキトウ美術史(日本)
古書には全く関係ない話ですが、
主人がブログに書いてもいいよ、といってくれたので、書きます☆


一昨日、昨日と味噌づくり講習会に行ってきました。
味噌、、、
味噌は豆と塩と麹で出来てるんですよ!

いや、皆さんそんなことはとっくにご存じだと思うんですが、
自分で作ってみるとなんだか不思議で、、、。

そしてこの不思議を発見し、
洗練させていった先人たちの知恵と努力に
感動すら覚えました。

また講習会では
普段はあまり接点のない年代のかた
(アラ60~70世代)との
トークも楽しかったです。
アラ60~70は、、、とにかく、パワーがすごい!!(アマだから?)

活動的でとても前向き!
若い人は、この年代の人ともっと接点をもつべきです。
でもかなりの肉食系(豹)なので、
草食男子は食われます。

山下清といえば、、、2

2011-02-22 22:49:27 | テキトウ美術史(日本)
大きくなって、
山下清の著作などを読むようになり、
ドラマ「裸の大将」=山下清
ではないことも、
次第にわかるようになってきました。

ただ、ずっと気になっていたのが、ドラマのなかで
よく「先生」っていうひとが出てくるんですよね。
あれは何の先生なのか?

清は先生にものすごい信頼を寄せていて、
何かあれば「先生がそう言ってたんだなぁ」と、いってました。

先生って誰、、、??
と思いつづけて数年。
大学で近代の工芸と「民芸」思想について、
本を読んでいると、
なんと、あの「先生」が
式場隆三郎氏だということが
偶然わかったのです!!


大学の図書館でこのことがわかったときは、
ものすごく興奮し、
「ちょっと~!!先生が誰か、わかったで!!」と
叫びそうになりました。

でもまわりは司法試験や、
公認会計士の勉強をしてる人ばかりだったので
共感してもらえそうもなく、
叫ぶのをやめました、、、。

山下清といえば、、、

2011-02-21 20:18:34 | テキトウ美術史(日本)
この所、山下清絵はがきシリーズをご紹介してきましたので、
最後に私の中の「山下清話」をひとつ、、、。

清、といえば、
やっぱり「裸の大将」ですよね。

私たちの年代にとっては、
おにぎり・ランニング・山下清、
というくらい、お馴染みの人物。

でも、ドラマのなかで、時々、貼り絵をしていて、最後に「先生~!!山下清先生~!!」と追い掛けられてはいるものの、イマイチ本当はどういう人なのかよくわからずにいました。


そんな小学生だったある日、
母に連れられて宝塚歌劇を観に行った時、
大劇場に入る所の壁をふとみると、
そこには《山下清画伯・宝塚観劇記念の作品》が飾ってあったのです。
たしか「春の踊り」をテーマにした作品だったと思います。

それは、私が想像する「貼り絵」とは、
また違った、独特の表現がなされた作品でした。

「ああ、あの大将は
やっぱり実在の人物で、
こんな絵を描く人(創る人?)やったんやなぁ~」
と、とてもリアリティと親近感を覚えたものでした。

今もあの絵は大劇場に飾れているのでしょうか?
春らしい、ピンク色のなかで藤娘のような踊り手が4、5人
描かれていた作品だったように記憶しています。

サインの妙

2011-02-20 22:54:18 | テキトウ美術史(日本)
山下清絵はがきシリーズ最終回。
今回は絵はがきではなく、横にそえられたサインに注目してみたいと思います。
今回、新入荷の
清の絵はがきの中には
同じガラのものが何枚かあったのですが、
そこにあるサイン。

これが、書かれている場所も、書かれている字のカタチも
まったく同じ風に見えたので、
はじめは印刷かと思ってしまいました。

山下清は字を常に同じ様に書くことのできる人だったようです。

こういう小さな事が発見できるのも、
比較できる程の数があるからで、だからこそ収集は楽しいんですねぇ。
(私の場合は、あくまで商品なんですが、、、)

新入荷・絵はがき

2011-02-17 19:37:18 | テキトウ美術史(日本)
新入荷した絵はがきのご紹介です。
今回は山下清シリーズです。
オランダの牧場と題されたこの作品、左部分に肉筆のサインがあります。絵はがきにサイン、というのはなかなか珍しく、おもしろいですね。どういう経緯でサインされたのでしょうか??
くりはら工芸印刷というところから発行されていますよ。

新たな古本店街

2011-02-15 09:51:11 | テキトウ美術史(日本)
昨日の日経・夕刊のオムニス関西の欄に
「関西のユニークな古書店」
が取り上げられました。


そのなかで
天神橋筋・中崎町界隈の
古書店の増加に関しては
「新たな古書店街への期待」
と、紹介されています。


昨年、関大の学生さんたちがこの地域のマップを作ってくれたり、
調査してくれたことも
学術的な裏付けとなり、
新たな古書店街への流れを後押ししてくれたと思います。

知識・文化・芸術を楽しむ層がなんとなく薄くなっている気がする昨今。

天神橋筋・中崎町が、街の活性化と
心の活性化がリンクした街になるように、
書苑よしむらも微力ながら
頑張っていきたいと思っています。