湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

冷水につかる豆腐になりたい:鎌倉・鈴木豆腐店の木綿

2010-09-04 23:15:01 | 湘南:食

「京都ですごした学生時代、豆腐屋の前をとおるたびに
水につかる豆腐をみては、ああ豆腐になりたいと思っていた」
と、かつて話していた人がいた。

「そんなもの?」と思っていたけれど、
その気持ち、いまこそわかる…としみじみしていた9月のある晩。
近くで小さくラッパが鳴ったとおもうと
「とーふやです」と低く張りのある声が響いた。

このあたりにお得意さまがいるようで、
ちかくの町のお豆腐屋さんが週に何回か夕飯時分に売りにきては
わたしの住まいのすぐそばでラッパを吹くのだ。

この夏の蛋白源は大豆製品にたすけられている。
とくに冷奴。灼熱の料理時間とならず、喉ごしよく、美味しい。
いつもすぐになくなり、そのときも冷蔵庫に豆腐の姿はなし。
なのに、縁あってやらせていただいている仕事の関係で
おいしそうな豆腐の映像を毎日みることもあって(豆腐だけじゃないけど)、
なんだか無性に豆腐を食べたい。

おもわずラッパに誘われて買ってみた豆腐が、これ。



鎌倉は腰越(こしごえ)の小動(こゆるぎ)岬から
江ノ電がはしる通りを内陸方面にむかった先にある
鈴木豆腐店の木綿豆腐。

夕食はすんでいたけれど
その日つくった豆腐を味わってみたくて、食べてみた。



固豆腐とまではいかないものの、
手のひらに載せるとかなり固めで、重さもズシリ。



大豆の味わいしっかり、舌触りみっちり。
このつぎラッパが鳴ったら、小銭いれ片手に表へはしろう。

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