映画「BLUE GIANT」を観に行きました。
原作は全巻持ってるぐらいです。
アニメ化と聞いたときは意外でした。てっきり実写化かと、、、。実写化の方が作りやすそうですからね。でもそれが間違いだったのは、観て気が付きました。
結論から言うと
面白いけど、原作の方がもっと面白い
となります。
原作の第1部の4巻途中から10巻までをまとめて、上手く映画版としてストーリーを作り上げていると思います。
特に音楽は最高です。ジャズをあまりわかっていない私でも、素直に「カッコいい」と思えます。
原作では事故によりサックスとドラムだけでライブをしなければならない状況になるのですが、そこはどうなるのかなと興味あったのですが、実際に映画で観てみたら、
「ちゃんとライブになってた」
名だたるアーティストの演奏とはいえ、これは素晴らしい!
演奏シーンのCGが微妙だったり、演奏シーンのエフェクトに共感できなかったり、最後はフジテレビのドラマ的なご都合主義大団円だったりしますが、それでも原作を知らずに観ても十分楽しめる映画だと思います。
ただ、映画観た後に原作を改めて読んだら
もっと面白かった!
主人公大の経験、失敗から成功、人との出会いと別れがあってストーリーだなと、原作はもっと面白い!
パンフレットは観た映画は買うようにしてるんですが、今作は昔で言うレコードのLP盤サイズ!デカい!
本当にジャケットになっていて、その中に冊子が入っています。その冊子もレコード風になっています。手が込んでる!
併せてサウンドトラックも購入。今作では当然と言えば当然かもしれませんが音楽に相当お金かけていると思います。そのせいで作画が微妙になった説があるかもしれませんね
CDにも短編漫画がありました。サービス精神満点です。
漫画と音楽とは必ずしも相性が良くないとは思います。
漫画で「音」を表現するのは難しいですし、漫画の中で「誰も聞いたことのない音」や「誰にも出せない音」という表現を使えば使うほど、アニメ化実写化で音を付ける時にハードルが高くなっているというジレンマに陥る。
「TO-Y」という上条淳原作の漫画がアニメになった時に、作中ではPSY-Sの曲がBGM的に流されるだけで、肝心の主人公TO-Yは歌わずに終わってしまった。それだけ作中のイメージ通りの音楽は難しいのでしょう。
逆に作中のキャラクターが成長していくストーリーなら、演奏が少々下手でも曲がカバーであっても作りやすいのかもしれません。
その点を考えると今作「BLUE GIANT」の音楽という点では、イメージ以上の大変すばらしいものだったと思います。それがジャズでボーカルが必要なかったという点を割り引いても、今までで一番の音楽だと思います。
今作を観に行ったのは平日の夕方4時からの上映だったのですが、映画館は週末並みに人が多く「なんで?」と考えたら、鬼滅やってるんですね~。
ところが入場のアナウンスが流れたら、一番列ができたのは「タイタニック」の再演でした。それも若い人が多かった。
配信が当たり前で、もう20年以上前の映画でも、「映画館で観よう」という若い人が多くて、まだまだ映画館も捨てたものではないなと嬉しかった。
ただ「BLUE GIANT」の観客は私を含めて4人でした。こちらは予想通りというか、、、、