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何気なく下町から発信するブログ

台東区のスポットや寺社散歩の感想を交えてきままに書いています。

津島駅(名鉄津島線)

2009年10月28日 | 東京以外の名所
ジャンル:駅

【つしまえき】。愛知県西部に位置する津島市の中心駅。津島市は古くからの町ですが旧国鉄が通らなかったため名鉄のローカル線が通るのみです。高架上になったホームは1面のみ。名古屋へ向かう電車と尾張地方を南北に走るローカル線が発着します。

それでも名古屋駅には直通しています。平均10分間隔の運行と他のローカル線に比べると割と多いほうですが、所要時間は30分強。駅数が多いのですが普通列車ばかりで時間がかかります。以前は1時間に2本の割合で急行や特急がありましたが、現在は全て廃止されたようです。JRおよび名鉄本線が通っており、お互いにスピードや便利さで競っている稲沢や一宮に比べるとその不便さが目立ちます。

名古屋への電車通勤が少々不便ですので、津島とその周りの海部地方は車中心の社会になりました。このため市内中心部への通勤者以外の利用者が減り、より不便になるという悪循環になっているようです。名鉄は近年ダイヤ改正が激しいのですが、こと津島線に関しては改正ごとに不便になっているということです。

津島は木曽川のデルタ地帯で至るところに水路が通っていた街でした。水運が発達し物流の集積地にもなり、津島神社の門前町としても栄えていました。ただし江戸時代以前の話です。明治以後は他の尾張地方の都市と同じく紡績が産業の中心となりましたが、戦後に落ち込みを見せた紡績に代わる産業が発展せずに現在まで衰退の一途をたどっています。名古屋市郊外としてポテンシャルは高いエリアと思われますが、なかなか発展しないのが現状です。

街の衰退とシンクロしてこの駅も近年は寂しい雰囲気が漂います。以前は駅前や津島神社に続く商店街を中心に町が栄えていましたが、近年は郊外型のショッピングセンターが主流となり、駅前は寂れる一方です。

一年のうち津島がフィーチャーされるのは(と言っても近隣にのみですが)尾張天王祭のときです。天王祭は信長や秀吉も発展に寄与したという伝統ある祭り。巻藁舟(まきわらぶね)と呼ばれる豪華な船が天王川(現在は池)を彩ります。駅前の広場でも一部の行事が行われます。でも盛り上がるのはその数日のみです。後は閑散としたまま。

私の地元は2つ隣の勝幡ですが子供の頃の遊び場はこの津島駅近隣でした。当時通ったお店はいくつかは残っていますが大半は姿を変えてしまいました。帰省したときにたまに近くを通ることもありますが、元気がなくなっている様子をまざまざと見せつけられるので感傷的な気持ちになります。

評価:★☆☆☆



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