
ジャンル:駅
【しょばたえき】。愛知県の西部、愛西市(あいさいし)にある名鉄の小さな駅です。小生の出身地に程近いので紹介させていただきます。
名鉄津島線は名古屋とその北にある岐阜までを結ぶ名鉄本線の途中にある須ヶ口(すかぐち)駅から分岐して真西に伸びる線です。この勝幡まで真西に進み、勝幡から南西に進んで津島に至ります。運行は津島の先の佐屋または弥富から須ヶ口を経由してそのまま名古屋駅まで直通し、その先の岡崎や半田方面まで直通します。須ヶ口までの電車もあるので、その際は本線の急行に乗り換えて名古屋まで出られます。須ヶ口駅は津島線と本線がホームを挟んで停車する「御茶ノ水駅」スタイルなので乗り換えは楽です。
須ヶ口までは13分ほど。須ヶ口から名古屋までは10分。各駅停車の「普通」でも25分程度です。以前は木田と須ヶ口しか停まらない特急が運行されていましたが、廃止されました。朝を除いて、1時間に1本の割合で快速急行があります。木田、甚目寺、須ヶ口に停車し、名古屋駅まで18分です。
出口は名古屋方面への上りホーム(北側)に小さくて古い駅舎がありその1箇所のみです。以前は2人くらいの駅員がいて、切符も窓口で買うことしかできなかったのですが、いつしか自動券売機が1台だけ出来ました。現在は無人駅になってしまったみたいです。
対面する津島方面への下りホームには階段のみの跨線橋を渡る必要があります。私が子供の頃は上りホームと下りホームの間にスロープと踏み切りがありましたが、事故でも起こったのか20年くらい前に陸橋になりました。車椅子の方が通行できるよう、そのスロープも最近まで残っていましたが、無人駅になった後はどのように運用されているのかは不明です。
利用客は愛西市勝幡地区の住民を中心に、稲沢市南部や愛西市北東部まで幅広いようです。西側にも尾西線という路線がありますが、こちらは本数が少ない上に名古屋駅に行くには津島駅で乗り換える必要があることから、勝幡駅まで出てきて利用する人も少なくないそうです。
駅前にはロータリーとまでは言えないスペースがあります。道が駅前で行き止まりのため、車はUターンする必要がありますが、なんとかUターンするスペースがある程度です。バスはありませんが、玉利タクシーというローカルなタクシーが駅前に停まっています。常時4台程度はいるみたいです。
駅前には喜久屋(きくや)という喫茶店が1軒あります。昔はよく世話になりました。食事が充実していて、かなり本格的に夕食もいただけるほどです。名古屋ですのでコーヒーにはつまみのあられがつきます。喜久屋の他には、子供たちが「ババ屋」と呼ぶ駄菓子屋(正式名は渡辺商店だったかな?)があるだけです。駅の右は小学校、左はすぐに住宅地です。コンビニもありませんのでご注意。駅舎の左を線路沿いに歩くと踏み切りがあり、そこを渡って南側に出るとユーストアというスーパーがあります。比較的大きなスーパーなので、買い物はこの店になります。
勝幡という地名は「しょばた」と読む(「しょうばた」ではありません)のですが、これは「塩畑(しおはた)」に由来するそうです。デルタ地帯で土壌に海水が浸みていたのでしょう。実際に塩畑という字は駅北西部に残っています。駅からL字方に伸びる細い道が昔の街道跡だったそうです。この地には街道は走っていませんでしたが、北に東海道と中山道を結ぶ脇往還である美濃路が通り、南に東海道の支線である佐屋街道が通っていましたし、すぐ南には津島社がありますので比較的人通りが多い脇道であったかもしれません。
L字に曲がる街道の角には以前旅館があったそうで、この辺りは一時期は商店街になっていたそうですが、私の子供の頃には既に店はほとんど閉まっていました。L字の角から脇道にそれたところに「さくら屋」という川魚の店がありました。ドジョウやウナギで有名でしたが、最近は代が変わって味が落ちたそうです。
道沿いに北上すると福応寺というお寺があり、そこに保育園があります。私は通っていないですが、小学校の同級生はほとんどここに通ってしました。更に道の北上すると那古良橋に向かう道とわかれる辻があります。ここには江戸時代の道標が残っていたはずです。そこを西に進むと橋の手前に氏神である勝幡神社があります。子供の頃は神輿をかつぎにきました。
三宅川を渡ると稲沢市ですが、戦国時代はここに勝幡城という出城があったそうです。今は城址もないので残念です。この辺りで3つの川が合流して日光川となり伊勢湾に注いでいますので水上交通の便は昔からよかったはずです。一説では織田信長はこの勝幡城で生まれたそうです。この辺りは尾張出身の戦国武将が多く生まれた地で、隣の青塚駅周辺では蜂須賀小六、その隣の木田駅周辺では福島正則が生まれたそうです。蜂須賀という地名は残っています。福島は残ってしませんが、正則小学校という学校があります。地図で探してみてください。
YouTubeを探してみたら、津島線の車窓を移した動画がありましたのでリンクしておきました。
場所:愛知県愛西市勝幡町 (Yahoo!地図) (Googleマップ)
駅について:Wikipedia
時刻表:名古屋方面(えきから時刻表)
動画:You Tube 勝幡駅到着の様子
【しょばたえき】。愛知県の西部、愛西市(あいさいし)にある名鉄の小さな駅です。小生の出身地に程近いので紹介させていただきます。
名鉄津島線は名古屋とその北にある岐阜までを結ぶ名鉄本線の途中にある須ヶ口(すかぐち)駅から分岐して真西に伸びる線です。この勝幡まで真西に進み、勝幡から南西に進んで津島に至ります。運行は津島の先の佐屋または弥富から須ヶ口を経由してそのまま名古屋駅まで直通し、その先の岡崎や半田方面まで直通します。須ヶ口までの電車もあるので、その際は本線の急行に乗り換えて名古屋まで出られます。須ヶ口駅は津島線と本線がホームを挟んで停車する「御茶ノ水駅」スタイルなので乗り換えは楽です。
須ヶ口までは13分ほど。須ヶ口から名古屋までは10分。各駅停車の「普通」でも25分程度です。以前は木田と須ヶ口しか停まらない特急が運行されていましたが、廃止されました。朝を除いて、1時間に1本の割合で快速急行があります。木田、甚目寺、須ヶ口に停車し、名古屋駅まで18分です。
出口は名古屋方面への上りホーム(北側)に小さくて古い駅舎がありその1箇所のみです。以前は2人くらいの駅員がいて、切符も窓口で買うことしかできなかったのですが、いつしか自動券売機が1台だけ出来ました。現在は無人駅になってしまったみたいです。
対面する津島方面への下りホームには階段のみの跨線橋を渡る必要があります。私が子供の頃は上りホームと下りホームの間にスロープと踏み切りがありましたが、事故でも起こったのか20年くらい前に陸橋になりました。車椅子の方が通行できるよう、そのスロープも最近まで残っていましたが、無人駅になった後はどのように運用されているのかは不明です。
利用客は愛西市勝幡地区の住民を中心に、稲沢市南部や愛西市北東部まで幅広いようです。西側にも尾西線という路線がありますが、こちらは本数が少ない上に名古屋駅に行くには津島駅で乗り換える必要があることから、勝幡駅まで出てきて利用する人も少なくないそうです。
駅前にはロータリーとまでは言えないスペースがあります。道が駅前で行き止まりのため、車はUターンする必要がありますが、なんとかUターンするスペースがある程度です。バスはありませんが、玉利タクシーというローカルなタクシーが駅前に停まっています。常時4台程度はいるみたいです。
駅前には喜久屋(きくや)という喫茶店が1軒あります。昔はよく世話になりました。食事が充実していて、かなり本格的に夕食もいただけるほどです。名古屋ですのでコーヒーにはつまみのあられがつきます。喜久屋の他には、子供たちが「ババ屋」と呼ぶ駄菓子屋(正式名は渡辺商店だったかな?)があるだけです。駅の右は小学校、左はすぐに住宅地です。コンビニもありませんのでご注意。駅舎の左を線路沿いに歩くと踏み切りがあり、そこを渡って南側に出るとユーストアというスーパーがあります。比較的大きなスーパーなので、買い物はこの店になります。
勝幡という地名は「しょばた」と読む(「しょうばた」ではありません)のですが、これは「塩畑(しおはた)」に由来するそうです。デルタ地帯で土壌に海水が浸みていたのでしょう。実際に塩畑という字は駅北西部に残っています。駅からL字方に伸びる細い道が昔の街道跡だったそうです。この地には街道は走っていませんでしたが、北に東海道と中山道を結ぶ脇往還である美濃路が通り、南に東海道の支線である佐屋街道が通っていましたし、すぐ南には津島社がありますので比較的人通りが多い脇道であったかもしれません。
L字に曲がる街道の角には以前旅館があったそうで、この辺りは一時期は商店街になっていたそうですが、私の子供の頃には既に店はほとんど閉まっていました。L字の角から脇道にそれたところに「さくら屋」という川魚の店がありました。ドジョウやウナギで有名でしたが、最近は代が変わって味が落ちたそうです。
道沿いに北上すると福応寺というお寺があり、そこに保育園があります。私は通っていないですが、小学校の同級生はほとんどここに通ってしました。更に道の北上すると那古良橋に向かう道とわかれる辻があります。ここには江戸時代の道標が残っていたはずです。そこを西に進むと橋の手前に氏神である勝幡神社があります。子供の頃は神輿をかつぎにきました。
三宅川を渡ると稲沢市ですが、戦国時代はここに勝幡城という出城があったそうです。今は城址もないので残念です。この辺りで3つの川が合流して日光川となり伊勢湾に注いでいますので水上交通の便は昔からよかったはずです。一説では織田信長はこの勝幡城で生まれたそうです。この辺りは尾張出身の戦国武将が多く生まれた地で、隣の青塚駅周辺では蜂須賀小六、その隣の木田駅周辺では福島正則が生まれたそうです。蜂須賀という地名は残っています。福島は残ってしませんが、正則小学校という学校があります。地図で探してみてください。
YouTubeを探してみたら、津島線の車窓を移した動画がありましたのでリンクしておきました。
場所:愛知県愛西市勝幡町 (Yahoo!地図) (Googleマップ)
駅について:Wikipedia
時刻表:名古屋方面(えきから時刻表)
動画:You Tube 勝幡駅到着の様子



昨日、偶然稲沢市から勝幡の隣の青塚駅近辺を通りかかり(約30年ぶり)、名古屋近辺でもその場その場で全く雰囲気が違うな、といろいろ考えていたところです。
読みやすく簡潔な文章で読みやすかったですよ