百☆合

百合いろいろ。

「つきのふね」 森絵都 角川文庫

2007-04-09 21:59:17 | 百合(?)
百合百合様のブログで紹介されていて、昔、好きだったことを思い出した。
そんなに百合だったかな?と思って読み直したら百合だった。
むかしはアンテナが鈍かったんですね。

○あらすじ
すっきりとした、今風な女子中学生の友情物語。
わかりやすくいうと、
地獄少女の百合回(二籠の第20話)からテニスと束縛を引いて万引きを足した感じ。
でも最後はハッピーエンドで地獄送りにはならないよ!

…余計わかりにくくなってる Σ(゜∀゜;)!!
どうも私は、日本語が不自由過ぎて困る。

とにかく森絵都の本は後味が良いからうれしい。(中学生向けの作品だからね)


下に、百合萌ポイントを書き抜いてみたので、
興味がわいたら読むヨロシ。
ネタバレ注意。数字はページ数。主人公は「さくら」。


58
一年生のころ。あたしと梨利は高いところが好きで(中略)
梨利とはお気に入りの歌手も同じで(中略)
当時はあたしも梨利もポニーテールにしていて、小柄な体型も似ているから、よく近所のおばさんたちに「ふたごみたいね」と声をかけられた。じつはそれがうれしくて同じ髪型にしていたのだ。

79
「わかった? だからあたしと梨利は、もう前みたいな友達にはもどれないんだよ。あたしが梨利を……傷つけたから」

86
「…さくらはちゃんと生きてけるよ。これからも、あたしがいなくても」
「そんな……。あたし、強くないよ」

198
死がさしせまったとき、人は楽しかったときのことを思いだすのだとだれかが言っていた。幸せだったときや、大好きだった人たちの姿が走馬灯のように駆けめぐるのだ、と。燃えさかる校舎の中であたしが思いだしていたのも、やはり楽しいことだった。梨利と過ごした日々。



ここには書かないけど、202ページが一番良い。
ぜひ立ち読みすべし。
(立ち読みじゃなくてもいいけど)