蝦夷犬(エゾイヌ)

奥羽越列藩同盟の東北北海道さらに新潟県をテーマとして、地域の新聞から記事を選び、勝手なことを書きたいと思う。

動物臓器移植 指針策定へ 安全性確保へ体制整備

2023-08-18 14:09:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年8月18日 3/22

臓器移植に拠って助かる生命がある。
臓器提供する側の脳死などを待って、適合するであろう患者へ、ドナー側の臓器を移植して、亡くなる生命を減らして、より長い生命を与えようとする医療行為である。
問題は適合する提供する臓器の少なさだ。
これを回避するために、人間以外の動物の臓器を利用出来ないか?と計画され実施されてきているのが、無菌培養で育てた豚の臓器移植である。
そして一定の成果を得られるところまで進化してきている。

中国で行われているウィグル人へのジェノサイドは、世界中で大きな問題となっている。
あるいは、アメリカを始めとする欧米などでも同様のことが行われていると伝えられる。
この主に青少年を誘拐し、生命を奪うに留まらず、残虐の限りを尽くす非人道的行為は、人類が人類としての、モラルをどうするべきであるかの問いにいずれは答えなければならない、究極のテーマのひとつである。
動物臓器移植は、その答えとなるべきひとつである。

動物の生命も人間と同様の生命である。
このような考え方に対する答えは、しばらくは猶予して頂こう。
まず、人間の生命を優先し、あるいは他の方向からのアプローチも行われているから、多角的な事例を積み重ねて、我々人類が到達して得られる結論が出てから考慮するべきである。

豚による臓器移植が多くなってきた理由のひとつは、多く飼育されていて、しかも人間の臓器と大きさが似ているなど、条件が適切に合わせやすかったことが理由であろう。
チンパンジーなどの類人猿を使うことも考えられたが、もっとも大きい理由として、人との近似性による病気の感染など、見過ごせないマイナスの部分をクリアするには、困難が多く存在したと考えられる。

今後も多方面からアプローチは続けられる必要があると思っているが、成功事例が多い豚による臓器移植が主流として研究されるべきであるのは当然の帰結と言って良い。
しかし、イスラム教系の方々のように豚を忌むべき存在と考える場合もある。
柔軟に対応を考えるべきであろう。

このような議論と実際の経緯から、動物臓器移植のための指針を策定して、安全性を担保できるように体制整備を行うことになった。