蝦夷犬(エゾイヌ)

奥羽越列藩同盟の東北北海道さらに新潟県をテーマとして、地域の新聞から記事を選び、勝手なことを書きたいと思う。

うーめん

2024-02-11 17:25:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和6年2月11日 15/26

河北新報の読者欄に、白石ウーメンについて、体調を壊したご主人に、彼の妻が具なしの温麺(ウーメン)を作って食べさせたら好評だったとの投書らしい。
素麺(そうめん)の産地だった江戸時代の白石地方で、長さを短く作った、油を使わない胃に優しいと言う麺が出来た。
明治時代のパリ万博で金賞を受賞したというスグレモノな麺なのだが、終戦後の安売り競走に巻き込まれて、品質もボロボロの情けない麺に終始していたが、最近はゆっくりと評判が上がってきている。

夏は冷たく冬は暖かく、タレも自由なあっさりと食べて欲しい麺だが、ガキの頃に同級生の家に遊びに行ったら、小腹抑えに出された、たっぷりの鰹節にネギ少々のかけそば風ウーメンを出されて、実に慈愛のある美味しさにびっくりしたことがあった。
彼の家は和食料理店だったが、未だにあの味を記憶している。

最近の私の定番ウーメンは、昆布だしの醤油味に、1~2個の椎茸をちょっと細めに切って、軽く煮立たせたタレを作り、かけそば風に食べている。
何年か毎に、好みも変化するが、卵を入れたり、肉蕎麦風に作ったりするが、基本はあっさり風味を崩さない。
夏バテに冷たくしたウーメンが絶品とも、ニンニクをガッチリと効かせた暖かい麺で冬場の宴会疲れを回復させることを主目的に食べても、東北地方独特にクルミダレ、少し酢を加えた中華風にも、千変万化に食べられる郷土料理である。

ウーメンの風味も各社それぞれ特徴があって、白石市の地場産業だが、一様では無い。
代表的メーカーは5社(順不同)
・佐藤清治商店
・松田製麺
・白石興産
・きちみ製麺
・はたけなか製麺
である。
さらに、それぞれのメーカーごとに、普及品から高級品まで取り揃えているので、地元でさえ、評価もマチマチで、贔屓がある。
私などは、普段使用は普及品で間に合わせることも多い。
だが、高級品になると、まるで別物と驚く、のどごしの素晴らしく良い商品もある。
予算とお好みによってと言わざるを得ない。


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