蝦夷犬(エゾイヌ)

奥羽越列藩同盟の東北北海道さらに新潟県をテーマとして、地域の新聞から記事を選び、勝手なことを書きたいと思う。

「再建できるのか」岐路

2024-02-10 16:41:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和6年2月10日 23/26

不思議でならないのだ。
これまで過疎が進んでいた能登半島である。
なぜ再建が前面に出てくるのだろう?
歴史ある郷土を取り戻したい!
その気持ちは充分に理解できる。
だが、郷土復興を考えるなら、なぜこれまで過疎になるのを容認してきていたのだろうか?
また、もし復興に舵を切って、人・物・金が必要な適切な量を確保できるだろうか?
これだけの大地震である。
今は同情もある。
しかし、将来を考えて欲しい。
有望な産業も、昔ながらの輪島塗りなどの民芸品に類する、言うなら家内産業のような伝統的産業などが主で、発展性などを計画できるには、心許ないのが実態とは言えないだろうか?
再建を諦めろなどともうしあげるのでは無い。
再建は一部であり、日本に取って絶対的必要性などを考えた計画性も何も無い、闇雲な復興などは、今後の少子高齢化の波に揉まれたら、全てを失う希望にもならない夢のまた夢にしか過ぎない。

富山、金沢、能登半島から佐渡ヶ島、新潟と、あの地震被害地全体を交通網を整備して、日本の防衛と未来型の田園都市を融合させた、過去の歴史も取り入れた、新たな一角を構築するのは不可能だろうか?
言うならば、過去の都市計画者達が、日本を建て直すために、幾度も議題となっては立ち消えた、アルカディア計画(田園理想郷計画)を蒸し返して見ようと思うのである。

これまでも、通常の復興的な計画は行われてきた。
例えば、山形県酒田市の大火による復興は、見るも無惨な廃墟を作り出しただけ。
綺麗事で作る街は、甘ったるくて、役に立たない、無節操な空間ができるのである。
地方の目線で計画するだけなので、お子様プランに終始してしまう。
それですら、大手ゼネコンなどは復興計画を採算性有りと判断したのでは無かったか?
ところが、今回の能登半島地震は、被害は甚大ではあったが、これまでも手付かずだった国家的課題の大産業の育成地域として、過去に類を見ない好立地である。
言わば、何も無い地域である。
あまりにも広い航空産業や海運産業などの立地としては願ってもない広大なエリアが出現した。
想像して欲しい。
富山から能登半島を結び、佐渡ヶ島を経由して新潟を結び、地域が日本を守り、軍需工場まで網羅できる地域としては理想的な広さと、北朝鮮や中国などに相対する軍港としても、海溝も有り、潜水艦などにとっても、あるいは将来の宇宙に向ける防衛基地としても、この地域以上の場所は日本には存在しない。
東京などを標的とする攻撃に対抗し得るのも十分である。
関東地方全域を守れる防衛線を構築して、ドローンなどの無人基地化も理想と言える立地では無いだろうか?

現在の経済界のぐ〜たらさは、過去に例がない。
これまでは、学術的にも、民間の企業なども、様々な絵を描くにも描けない状況とは言えるが、このエリアをフリーハンドで自由な未来図を描けと言われたなら、有能で愛国の志のある若者なら、間違いなく、日本の国家的な田園理想郷を思うであろう。
ピンチはチャンスになる可能性を捨てることはない。
天が日本を守れと指し示した最善の地域に思うのである。



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