河北新報電子版 朝刊
2023.04.19 6/28
ウクライナ紛争が長引いて、世界は食べ物が高騰する予測だった。
中国は先物取引で、世界中の穀物の1/3-1/2程度を押さえたのではないかと考えられている。
せめて、自分の食い物の一端でもどうにか作らなければと、庭でちょっとした野菜などを栽培してみようと思った。
できれば美味しい物が良い。
トマトなどが好きなので、Amazonから種を取り寄せて、コタツを20-30℃に設定して発芽を待った。
発芽したのは1/3にも満たない。
室内に温室があるので、そちらで育成した。
この段階で、半分以上が脱落。
定植にたどり着いたのは、数本という有り様。
そして、長雨に遭った。
全滅した。
我が家は竹やぶと高い樹木に囲まれた雑木林に住んでいる。
雨水は酸性雨よろしく、少々の野菜などは溶かしてしまうほど強いようだった。
もちろん、消毒や肥料は書いてある通りだから、適切なハズ。
上記は、昨年のことで、失意のうちに諦めた。
今年は、昨年の失敗で、もっかバラなどと、ちょっとしたハーブ系統を作る予定である。
さて、食べ物は近所が農家なのでどうにかなるのだが、知人たちは高齢で次々と病気やアクシデントの連続である。
食料確保は心許ない。
ここ10年ほどは卵はブランド卵である。
ほかの卵は生臭く感じるようになって、そのブランド卵でなければ美味しくない。
一気に高騰して来たので、どうにも手が出せなくなった。
安上がりに食べられる総合栄養食はなんだろう？
考えた末に、カレーを作ることにした。
スパイスを試しに買って、作ってみたら、１食分の価格は、刺身ひとつ購入するのとほとんど変わらない。
これは見つけた。
ということで、チキンカレーまたはキーマカレーを練習に作っている。
一月に6-7回作ったら、好評だった。
基本に忠実。
今月は3度作った。
不評である。
スパイスの種類が増え、工夫を重ねると、案の定美味しくない。
一年目である程度のレベルのものを作れるはずだったが、このままだと数年の時間が必要だと思う。
杖使用で、立ち仕事も出来ないのに、出来上がるだろうか？
料理の材料の高騰で、6月は3割程度の上昇になる可能性があるようだ。
食糧危機に間に合って、美味しい料理で生活出来るようになるのだろうか？