1980年生まれの郭静(英語名クレア・クオ)。5月14日、デビュー以来の4枚目となる最新アルバム、“妳、朋友(マイ・フレンド)”をリリースしました。アルバムには10曲入っており、その作詞や作曲に当たったのは、人間離れした才能を持つ、いわゆる“鬼才”と呼ばれる中国大陸出身のプロデューサー、陳偉やもうすぐ結婚するとされる台湾出身の人気女性シンガー、范范こと、范瑋、またはラブソングの書き手として知られている台湾の人気作詞家、姚若竜などです。彼女はこれまで出した3枚のアルバムにおけるリード曲のいずれも、純愛を謳歌するバラードでしたので、“純愛の教主”と呼ばれているのですが、このアルバムではバラードと大きく違うアップテンポの歌も歌っており、多くの人から目からうろこが落ちたと評判は上々。
学生時代、「モンスター」という応援団のメンバーの一人である彼女は2007年4月、東京の国立代々木競技場で行われた第一回チアリーディング・アジアインターナショナル・オープンチャンピオンシップに台湾代表チームの一員として参加し、同大会の海外部門で一位となったことがあります。その歌手デビューについては、彼女のお父さんが経営するレストランにレコード会社の人がアンケート調査のために訪れたとき、彼女の父親から、自分には歌が上手な娘がいるよ、と聞いたのがきっかけです。アイドル並みのルックスにキュートな甘い歌声を持つクレア・クオですから、すっかりレコード会社の人たちに気に入られて、2、3年特訓を受けたあと、2007年6月に見事アルバムデビューすることが決まりました。彼女と同じ時期にアルバムを出した歌手はほかにも、台湾を代表する男性アーティスト、周杰倫(ジェー・チョウ)や王力宏、張震嶽などがいましたが、それでも彼女の新作は大手CDショップの売り上げランキングの上位にランク入りするなど、新人として侮れない実力をみせました。
デビュー以来ずっとロングヘアだったのですが、今回は思い切って、ボーイッシュな感じのショートヘアにしました。また、新作を出すに当たって、8キロも減量したため、目鼻立ちがもっとはっきりするようになり“もしかして整形でもしたのでは”と思われるほど、よりいっそう美人になっています。普通の人ならこう聞かれると怒り出してしまうかもしれませんが、「私がきれいになったとみなが思ったから、そう聞いたのでしょう。だからそう言ってもらえると逆に嬉しく思います」と本人は大喜び。もし、本当に整形するなら、どこを整形したいかとの質問については“手やお尻など、ちょっとふっくりとしたところの余分な肉が消えるといいな”とお茶目に答えています。本来、ファッションやお化粧などに興味のある彼女は、近いうちに、どうすれば美人になれるかを教える本を出す予定です。そのとき、彼女は“純愛の教主”から、“美人の教主”に変身するでしょうね。きっと。
台湾音楽界の最高栄誉に金曲賞があります。今年第21回金曲賞の、流行音楽類受賞式典は6月26日に台北にある多目的体育館、台北アリーナで行われます。クレア・クオは2年連続で最優秀年間歌謡曲賞にノミネートされていますが、今年はうまく受賞できるのか、注目したいところです。(00)