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~病に負けないで頑張っておられる方々、私の雑記帳を見てやって下さい~

【上を向いて - I LOOK UP】

新分子標的薬、アフリバセプト、レゴラフェニブ

2013年04月14日 | 自分記事

 

新分子標的薬、アフリバセプト、レゴラフェニブ

 

平成25年11月前後に認可されそうな新分子標的薬について、多少ですが説明したいと思います。ただし、私が調べた資料なので、誤解している部分も有るかもしれませんので、詳しく知りたい方は、担当医師にお聞き下さい。

まず、大きく違うのが経口薬分子標的薬と注射分子標的薬の違いです。経口分子標的薬の方はレゴラフェニブ(一般名)商品名はスチーバーガ錠、注射分子標的薬はアフリバセプト(一般名)に成ります。ただし、アフリバセプトについては化学療法(FOLFOXFOLFILI等)と併用する抗癌剤治療になり、今のところ単独使用出来るか否かも定かでは無いと思いますが、良い点はアバスチンにおいて効果無しの人にも有用な事です。何故、効果無しの人と断っているかは再度アバスチン投与を行うと致死率約1%(1/100人の死亡確率)に成るのです。

レゴラフェニブの治療を受けるには、医師が処方出来る試験を受けて合格なおかつ癌治療の総合的技量を合わせて判断された医師にしか許可されません。それだけ、効果も高いが危険も高いのでしょう。アフリバセプトは通常の抗癌剤治療が行える医師であれば可能です。

両薬とも、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌に効能および効果が有ります。私自身が未だに判然としないのはアフリバセプトの治験(臨床試験)が約6年以上遡るぐらい長すぎたことです。治験は、開発中の薬を投与する患者の群と全く治療効果が無い偽薬を投与する「プラセボ」群とに分けて、薬以外の治療は全く同じで両者の臨床データを比較し治療効果を確かめることです。

何故行うのか疑問が有ると思います、例えは悪いですが胃腸がすぐれない人に本物の胃腸薬を与えた人、でんぷん粉を与えた人の比較で、でんぷん粉で治った人もいれば、胃腸薬で悪くなる人もいるのです。風邪薬、胃腸薬、頭痛薬等一般薬を含めて、どのような薬剤でもデータ比較が重要なのは、両方共効果無し、何方かに効果有り及び無し、両方共効果有り、中には悪化してしまうという場合が有るからです。

レゴラフェニブのKRAS野生型は必須条件ですが、その内KRAS変異型にも効果に違いが無いと認められており、使用条件の縛りは無いと思われます。厚労省担当部局の頭デッカチが費用対効果に囚われすぎて、薬価が高いから変異型を除こうとしなければの話ですが。実際に、アービタックス、ベクティビックスは変異型の人は受けられない事に成っていますが、アービタックスについては変異型の人にも効果が有るという症例が多数出てきており認められていますが、ベクティビックスは100%厚労省の役人が許可せず使用出来ません。何故、前例が無いという金がからむ話だけで二の足を踏むのでしょう。またしても、大脱線してしまいました。

 プラセボ(偽薬)について説明を加えます。ブログで見かけたのですがアフリバセプトを何回か投与されても症状が悪化してしまうという大腸癌患者の疑念が書かれていました。治験はグループ分けで行われ一箇所の医療機関で行うものでは有りません。多数の全国医療機関が関わってグループが構成されているのです。グループによってどの程度の医療機関が加わるのかは分かりませんが少数では無いことは確かです。先に記したブログの件ですがプラセボ(偽薬)を使用するグループに入っていたのかも知れません。

プラセボは治験薬と、外見(外の色・形・大きさ・肌合い・中の色)、重さ、味覚など全てそっくりに作られており、医師もメーカーも中身を分析しないと判別できないと言われています。

また、比較試験をする場合も第三者の作成した割付表に従い、担当医、患者にも知らせずに行います。入院する場合は「入院のご案内・承諾書内容」を必ず読まれることをお勧めします。もしかすると、上記の臨床試験グループに入る被験者となる入院承諾書にサインしている事に成っている場合も有ります。

私の此れからの治療方針は、ユーゼル錠とユーエフティ顆粒を8時間毎に3回/日の3週間続け1週休んで、5月10日以降にアービタックスに対する抗体が弱くなったと想定して注射(化学療法)を再開し、レゴラフェニブ治療が出来る日(認可日)まで続けます。

次回はどんな食事をしてきたかを書きたいと思います。 


アービタックス中止後の治療方針

2013年03月24日 | 自分記事

アービタックス中止後の治療方針        

 

前回の文面は、少しヒステリックに書きましたが、それだけ生きる力を失いそうに成っていたのです。癌治療を止めて楽に成ろうと思いましたが、主治医、看護師の話を聞いて直感的(第六感)に、この治療で、11月まで生き続けることが出来るのではないかと思い、新たな強い気持が生まれてきたのです。

腫瘍マーカーの倍々上昇について補足説明ですが、アービタックスに対して抗体が出来てしまい、効果が期待できない状態になり、CEA、CA19-9が上昇し始めたのです。このまま同じ治療を続けても乗数的に癌細胞が増え続けるだけです。そのため治療方法は、抗体を弱めるのに4週間経口抗癌剤を服用+1週間休薬(計5週間)を1クールとして2回、その後に希釈したアービタックスを2週間毎に点滴注射を行って、新分子標的薬が使用できる11月まで続けるものです。

驚いたことに、以前書き込んだ「大腸癌おける分子標的薬治療について」に新分子標的薬アフリバセプト(一般名)を書いていたのです。アメリカでは既に大腸癌治療方法として確立されています。日本は相変わらず何に対しても承認・決定が遅すぎる。病はスピードを要求するのに、国民の安全を期するために時間を要すると国は回答するのでしょう。 

この治療方針を最終的に受け入れたのは、最初に書いた経緯と、2回死にかけた私の強運と偶然に賭けて見たくなったのです。吉とでるか凶とでるかは誰にもわかりませんが・・・。でも不思議なのは、分子標的薬を検索中に見つけて後から書き足したものが、自分自身の未来を予想しているような「 アフリバセプト」なのです。 

今回使用する経口抗癌剤治療薬、ユーエフティ及びユーゼル錠を少し説明したいと思います。ユーエフティは、テガフール(腸溶)顆粒とウラシル顆粒を配合した白~黄白色のにおいのない顆粒剤です。ユーエフティの剤形は、配合カプセルT100、配合顆粒T100T150T200の4種類です。テガフールは体内でフルオロウラシルに変換され、癌細胞を攻撃します。フルオロウラシル(一般名)とは抗癌剤治療で説明したFOLFOX療法などに使われている5-FU(商品名)のことです。ウラシルはフルオロウラシルが分解されるのを防ぎます。

ユーゼル錠は、それ自身では癌細胞を攻撃する作用を持っていません。しかし、ユーエフティと一緒に決められた量を飲むことにより、癌細胞を攻撃するフルオロウラシル(5-FU)の効果を高めます。ただし、大腸癌にしか使用出来ません。

1日分の服用方法は、ユーゼル錠の特性が食事の前後1時間に摂取すると効果が無くなる事と約8時間ごとに摂取することを考慮に入れ、ユーエフティ1包とユーゼルを1錠を一回分として(3回/日)、飲用しています。飲み忘れても短時間で摂取するのは危険が生じるので禁止(飲用しない)など可成り注意をしています。副作用は、下痢・口内炎・食欲不振・白血球減少・血小板減少・貧血・肝機能障害などですが、何か変だと思ったら躊躇しないで病院の薬剤師か担当医師に電話で確認することです。 

蛇足ですが、化学療法による治療(FOLFOXFOLFILIXEROXIRIS法)で使用されるTS-1もゼローダ等の経口抗癌剤も体内に入ると5-FU(商品名)に変化します。

ユーエフティE配合顆粒T100の薬価:10割負担1包あたり338.1

ユーゼル錠25mgの薬価:10割負担1錠あたり2202

ユーエフティE及びユーゼル錠は大鵬薬品工業株式会社が製造しています、薬価は現時点のものです。 

最後に成りましたが、私の現状は去年の5月ごろから、体に隙間なく発疹ができ痒みと痛みが同居、皮膚が弱り薄く成っているので顔を洗うだけで出血、手の指先に巻き爪による裂傷と痛み及び顔と同じく皮膚が薄い、鎖骨・頚椎・胸椎・腰椎・大腿骨に鈍い痛みが常に感じる、以上の症状には飲み薬と塗り薬で対応していますが、非常に大変です(電気シェーバーでの髭剃りは決死の覚悟が必要(笑))。

塗り薬:1~2回/日

-リンデロンVローション0.1

-ネリゾナ軟膏0.1%、ディフェリンゲル0.1

-マイザークリーム0.05

飲み薬:朝、夕、寝る前/日

アレグラ錠60mg✕2、クラリシッド錠✕2

 

今まで使用し続けている薬

塗り薬:適時

保湿、ひび割れ、皮膚のガサつき改善

ヒルロイドローション0.3%、ヒルロイドゲル0.3

飲み薬:朝、昼、夕、寝る前

ウルソ錠-2錠✕3、胆道疾患改善薬

タフマックE配合カプセル✕3、消化を助ける薬

レベニン散✕3、腸の働きを助ける薬

睡眠導入剤セット✕1

 

屯服:トラベルミン配合錠/めまいを改善する薬

屯服:カロナール200/鎮痛解熱剤

 追記:

冒頭の話に戻りますが、この時は分子標的薬を止めることを決意し看護師に話をして主治医に時間を取ってもらいました。気持ちが折れてしまい、11月まで経口薬抗癌剤治療だけで済ませ、もし命が持たなければ、それでも構わない極自然な考えだと思っていたのです。毎日、治療のために薬を使用しているのか、副作用を抑えるために薬を使用しているのか分からなくなり、養生する大変さに負けたのです。

主治医、看護師の話を聞いて、考えは変わりました。もう二度と後ろを振り向かない、ただ前だけを向いて突っ走ろうと・・・。 

敬称略


遂に来た倍々ゲーム

2013年03月01日 | 自分記事

                                       

遂に始まりました、腫瘍マーカーの倍々上昇。覚悟していたとはいえ実際に主治医から言われると、心の中に突然大きな石がドシーンと落ちてきた感じです。4日~8日に胆管ステント交換で入院するのですが、その時に此れからの治療方針をどうするか話し合っていきます。だけど腹が立つことが一つ有ります。約一年前までは、アービタックス、ベクティビックス(分子標的薬)をKras遺伝子変異でも大目に見てくれて投与することが出来たのですが、民主党政権時代に変異のある人には保険適用除外という無駄を省く(2番めでは駄目なのですか)という暴挙に出たのです。言い分も分かりますが(大同小異では困るのです)、ごく少数の人間には効果があるのです。結局、弱者を切り捨てろという事でしょう。自分らの議員定数削減でさえ出来ないのに、何をか言わんやの世界です。自民党も民主党も、その他政党も含めてミックス党でも作れば大連立政権下の元で全て上手くいくかもね。大脱線しましたが、癌には精一杯寿命を長くするためにポジティブに努力をするが、死には徹底的にネガティブに行きます。何故か、本年度後半にも新薬が認可されそうだからです。

 

独立行政法人国立がん研究センター がん対策情報センター 

http://ganjoho.jp/public/index.html

 

医薬品検索イーファーマ 

http://www.e-pharma.jp/

 

敬称略及び、ご無礼お許し下さい。


癌(Cancer)についての動画

2013年02月13日 | 自分記事

癌(Cancer)についての動画                                

 

癌(Cancer)についての医療情報などが、NPO法人キャンサーネットジャパンによりYouTubeにアップロードされています。

何かと参考に成りますので一度ご覧になって見ては如何でしょうか。

 「大腸がんの外科的治療と補助療法」

http://bit.ly/XzIWA3

 「大腸がんの薬物療法(抗がん剤・分子標的薬について)」

http://bit.ly/VfyLzX

 など為になる話が聞けると思います。

 全体の癌動画は下記になります。

http://bit.ly/12xTUFr

  

NPO法人キャンサーネットジャパン

http://www.cancernet.jp/

http://www.cancernet.jp/video

 QLifeがん

http://www.qlife.jp/cancer/

 ☆敬称略☆


セカンド・オピニオンについて

2013年02月08日 | 自分記事

 セカンド・オピニオンについて        

 

皆さんも一度は、「セカンド・オピニオン」という表現を見聞きしたことが有ると思います。現在治療している主治医の診断や治療方針、または他の治療方法の有無や複数ある治療方法がある場合などで悩んでいる時、第三者で当該病気に知識のある医師から参考意見を求めることで、自らの病に役立たせる方策なのです。

従って、病院も内外は関係が有りません、担当医師の居る病院でも他の医師が「セカンド・オピニオン」を行なっても構わないのです。基本的には外来受診で違う病院を選んで受けるのが一般的であり、また当事者が納得した場合や、重病、痴呆などで判断が出来ない状態の人は、家族・親族が本人の同意書を得て代行することも可能です。本人が納得していない代行は後のトラブルに成り兼ねず、受け付けてくれる医療機関は少ないと思われます。

私見ですが、同じ病院や担当医師に紹介された病院でセカンド・オピニオンを受けることは、一部の医療機関において、どうしても力関係が働くような感じが有り同じような意見に成りがちです。患者さん側もセカンド・オピニオンでの参考意見を聞き、これからの病にどう立ち向かうかを自分・家族側で判断材料にしますが、中には受けた病院に転院する目的で診察する人もいます、しかし基本的には同じ病気での転院は出来ません。何故かは外来受診(要予約)を受ける時に次に上げる書類等が必要だからです。 

 

:担当医師(主治医)からの紹介状(診療情報提供書)⇒病気の経過や診断、現在までの治療、現在の病気の状態などに関する書類を書いて貰う。

2:症例に応じて必要な検査データ(MRICT、レントゲン、血液検査・病理検査報告書など)⇒現在の主治医に相談して借用します

3.セカンド・オピニオン診察医師の参考意見を聞き、担当医師の病院に戻る。借用した検査データーを返却する。

以上が主たるものですが、基本的と何度も記している理由は、まれに例外が有るからです。

転院する場合は、転移先病院で診察・検査など再度行わければ成りません。

また、主治医に紹介状を書いて貰う事は当然の権利なのですが、後に意思疎通が悪くなったりしないか、治療を今までと同じに真剣に行ってもらえるか等、かなり勇気と決断が必要だと言われます、でも稀有にすぎません(私事ですが迷いました)。 

セカンド・オピニオンの費用は保険外診療に成るため、全額自己負担です。医療機関によって金額は違いますが、追加診断・検査が無い限り(殆ど有り得ない)多額には成りません。

例として、地域医療連携室の有る病院では、基本料金30分(10,500円)、30~60分【最大】迄で(21,000円)消費税込です。大病院では30,000円を超える所も有るそうなので、予約を取る時に費用も聞いておくべきでしょう。

 

簡単にメリットとデメリットを説明しておきます。

【メリット】

・自分の納得行く治療法が受けられる可能性がある

・治すことが難しい病気でも他の治療法の可能性を探る事が出来る

・主治医の診断が間違っていた場合のリスクを回避出来る可能性がある

・異なる医師から同じ意見をもらうことで、安心して治療を受けることが出来る

【デメリット】

・二人目の医師と上手く意思疎通が出来なかった

・二人目の医師からもっと厳しい話をされ心が折れてしまった

・医師によって勧める治療法が異なり混乱してしまった

・主治医の意見を指示され特に新しい情報が得られなく、時間、労力、体力、費用を無駄にした(考え方次第なのでメリットに記している)

 

セカンド・オピニオンを受けられない人

・受ける病院の予約をしていない

・主治医の紹介状および必要な検査データを提出できない

・主治医に対する不満、医療過誤および裁判係争中に関する相談

・最初から「転院」を希望されている場合

・相談内容が病院の専門外である場合

 

最後になりますが、私は相変わらず徐々に腫瘍マーカーが悪化し続けています(前回より0.2ng/ml増加)。一週間後にマーカー検査を行い、3月に胆管ステント交換で入院する頃には、少しは先が読めると思います。

最近は、体全体に鈍い痛みが走ります、特に首、肩、脊髄、腰が酷いです。手足もひび割れ、全身の皮膚の発疹、皮膚が薄くなるのも困りものです。鼻をかむと鼻毛と血がまじり、顔・耳からは自然と出血します。だから洗顔やシェーバーで髭を剃ると笑うしか無いけど血が数箇所から噴き出ます。痛みのことを主治医に話すと、まだアービタックスが効いているから、もう少し我慢してくれという事でした。その後に緩和ケアの話もしました。

主治医の話では癌細胞は乗数的に増加するようです。倍々計算、2が4、4が8、8が16、16が32・・・これを書き続けると字数制限に引っかかりますね(笑)。このような状態が徐々に起きるか、劇的に起きるか、また何時おきるかは誰にも判断出来ません。良く聞く事ですが「一週間前は元気だったのに・・・」と言う話です。私も劇的な変化は望みません。でも、諦めず前向きに再々発大腸癌と闘っていきます。

この様な状態なので、なかなかブログを更新出来ませんが、書ける間は書き続けます。