現在、放射線治療を終えて、アービタックスによる単独使用の治療を行なっています。腫瘍マーカーもCEA基準値5.0ng/ml以下になり、劇的な改善が見られます。放射線治療前の値は18.2ng/ml、治療後は5.8ng/ml、途中経過ですがアービタックス治療で4.2ng/ml迄下がり、再発大腸癌の陰影もCTスキャンで確認したところ無くなっていたのです。でも、この治療は私自身が命を縮める危険な賭けに出た結果なのです。実は私も該当するのですが、通常はKRAS遺伝子異常の人が分子標的薬を使用することは癌細胞の増殖を速め、癌を進行させることになる危険が有ると言われています。KRASに対してEGFR から発せられる大腸がん細胞に増殖の命令を伝えてしまう事が主な原因と考えられています。
通常の大腸癌に対して使用される分子標的薬は、アバスチン、アービタックス、ベクティビックス等です。使用するには、FOLFOX(FOLFOX4またはmFOLFOX6)、FOLFIRI、XELOX等と併用する場合と、単独使用で治療する場合があります。
これだけでは、一般の方は何を意味しているのか判断しかねると思いますので簡略に説明しますが、あくまで自身が受けた治療、医師の説明、看護師の説明、ネット上で検索した情報、文献情報等から私が解釈したものです。たしかな情報は医師などに確認して下さい。癌治療関係は日進月歩の最先端医療なのです(私見です)。
1:大腸とは、下から肛門管・直腸・S字結腸・下行結腸・横行結腸・上行結腸・盲腸・虫垂になり、大腸癌を発症した場所名で直腸癌、S字結腸癌、上行結腸癌などと呼ばれることもあります。
2:検査と診断は、直腸指診・注腸造影検査(バリウムX線写真)・大腸内視鏡検査・血液検査(腫瘍マーカー)・エコー検査(超音波)・造影剤を使用したCT(X線)検査/MRI(磁気)検査が行われます。PET検査もありますが特別な場合に限られるので通常は行いません。
3:ステージ(0期・1期・2期・3期・4期)と治療は密接に関係しているので、私の癌治療についての話になります(ステージ4期b・上行結腸癌)。
4:手術は腹腔鏡手術または開腹手術を行い、術後の病理検査/診断による検討が行われ、抗癌剤治療、放射線治療等の方向性が決められます。
5:最終段階になると対症療法・緩和ケアとなります。私も余り触れたく有りません。
Ⅰ:化学療法による治療(抗がん剤治療)
1: FOLFOX (フォルフォックス)→オキサリプラチン注と5-FU持続注の併用療法+ロイコボリン注
2: FOLFIRI (フォルフィリ)→カンプト注またはトポシテン注と5-FU持続注の併用療法+ロイコボリン注
3:XEROX(ゼロックス)→オキサリプラチン注+ゼローダ経口薬
4:IRIS(アイリス)→カンプト注+TS-1経口薬
以上が通常の化学療法です。さらに効果を高めるため、これらの治療に分子標的薬を使用するのですがアバスチンは全てに置いて使用可能だと思いますが、
アービタックス及びベクティビックスは癌の組成検査を行い、おおよそ3人中1人が不適格に成ります。EGFR、KRAS遺伝子を説明しなければなりませんが
次回に書き込みます。