助手席窓の上下時に、ガリガリと、異音が出始めました。
リアはスライドピース破損でイキナリ窓落ちのパターンですが、フロントはスライドピース2個に分散して荷重を受けていて持ちが良いのか、ワイヤ保持部品が先にダメになってきます。(以前、
運転席側で異音発生した時と似た感じの症状。)
その時は、リペアキットが手元に無く暫定修理しましたが、結果空しく
異音発生から2ヶ月で窓が落ち、中古レギュレータに交換しました。
今回は逆に、中古レギュレータの手持ちは無く、個人輸入しておいた「リペアキット」がある状態なので、壊れる前にレギュレータを予防的に修理します。
(後述の理由により、とっても疲れたので写真主体。枚数過多ですが、ご容赦ください)
内張り外し。
スイスイと。
いつもどおり。
スピーカ外して、メンブレンも剥がしたら、
…っていうモディファイはウソです。軍手をドアハンドルに被せて養生。
レギュレータを取り出す前に、状況確認。
ま、前回と同じ状態ってことで、想定範囲内。(←この慢心が、後で痛い目を…)
ガラス吊って落ちないようにして、
ガラスクランプの締めネジを緩めたら、スイッチを一時的に繋いで…
クランプ「だけ」降ろしたら、モータのハーネス外して、レギュレータの取り出し
はい摘出完了。
そうそう、後から悩まないために、忘れそうな部分は、外す前に現状記録。
(コレ大事!)デジカメって、ほんと便利だ。
取り出した後も、油断(?)は禁物。
リアは単純ですが、フロントは1個のモータで2組のスライド機構をワイヤ3本で駆動していて、ちょいとヤヤコシそうなので、巻き上げホイール付近も、記録。
ここまで、20分。ササッとリペア品に組替えて、終了~となるハズが…
…ここから、2時間もかかりました。
その理由はですね…
多分これ「設計ミス」。
ま、他にもイロイロあるクルマなので、いまさら別に驚きゃしませんが。
かなりの試行錯誤というか、行きつ戻りつの作業反復を強いられました。
(その部分の写真は、アホらしくて撮ってないです)
そもそもリペアキットが海外製非正規品ってことで、それ自体アヤシイので、一応、組み替える前にワイヤの長さを純正品とチェック。(これ必須ですね)
もしオカシかったら、純正品を使えば良いし、壊れるのは大抵プラ製部品で、ワイヤはよっぽどダイジョウブ(じゃないこともあるようですが)かと。
結果、3本ともワイヤ長はドンピシャだったので、安心してワイヤごと交換したら…
ありゃ。
最後のワイヤが、どうしても収まらない(T-T)なんで?
(スライドピース~テンショナ~巻き上げホイール)
短い。テンショナにかからない。
そんなバカな。純正品と同じ長さのワイヤ3本、新旧組み替えただけなのに…
またホイール部分をバラしてワイヤを外す。
純正品とリペア品の長さを再チェック。やっぱりドンピシャ。
再度、組む。やっぱり足らない、微妙に短い。オカシイ。ありえない。
ん~そうか!巻き上げホイールへの巻き付け回数が違ってたか!
流石にその記録写真は無いし…うん、確かにそれはノーチェックだった。
でも…記憶では確か3段巻いてあったハズだけどなぁ…年は取りたくないのぅ~とか思いながら、またバラす。巻き付けを1回減らす。また組む。今度は…
…ユルすぎ(ToT)なんでよ~?
テンショナ全然効かない、というか、外れちゃう。
てな感じで、ウロウロしてたら、午後4時作業開始~日没までに終了のはずが、あっさり日没。
でも、ここで明日に続く、ってワケにもいかないし。
で、悪戦苦闘しつつ、ついに、原因確定。
反対側の長さ違うじゃんか!

ホイールからスライドピースに向かう、保護スプリング付きのワイヤが原因と判明。
しかもこれ、ワイヤの長さは一緒なのに、保護スプリングの長さだけが違う(正確には、純正品は取り付けプラパーツを貫通加工して、そもそもの設計ミスの辻褄合わせをしてるのが、リペア品には反映されてない)という、わかりにく~いオチ。
この数cmが固定長になることで、巡りめぐって別のワイヤの嵌め込み時点で帳尻が合わなくなる…とても素敵な頭の体操。
ってことで、やっと組上げ完了。
せっかく悪戦苦闘したので、記録しとこ。
内張り戻し(外まっ暗)…の前に、ココは…
やっぱり角度が違う。ひょっとして中期型以降は、直ってるのかな?
そもそも、この設計ミスが全ての原因では…角度が計算できないのか英国人?
あ~も~疲れた。