株価が乱高下。トランプさんが世界中の国に高関税をかけると言って最初に株価が暴落したとき、千載一遇のチャンスだと思って株に飛びついた人は、その後、トランプ関税が90日間停止になって株価が高騰したときは「やった!」と大喜びだったろう。ところが、中国にかける関税は高いままとのニュースが出て株価は再び暴落。株を始めた人は顔が赤くなったり青くなったりで交感神経も大忙しである。
かく言う私も20年前がそうだった。評論家が「株価は今が底」と言うからそれまでいつ始めようかと虎視眈々と買い時を狙っていた私は飛びついた。すると、底が割れた。評論家が、私の買った株の株価が今後上がることはないと言うから他の株に乗り換えた。売った株の株価はその後4倍になり、私の買った株の株価はさらに下がった。絶対信用してはいけないのは株と競馬の評論家である。私は、その後長い期間、含み損をかかえる人生を送ることになる。人生の一番いい時期に私は含み損と共にあったわけだ。常に、喉に刺さった魚の骨のように株のことが頭にあった。このまま私が生きている間はこの株の株価が上がることはないのかも、と思っていた株価が上がり始めて、売って含み損を解消したときには既に15年経っていた。私が唯一人に誇れるのは15年もの間辛抱できたことである。
現在は、一株も持ってない。だから、株価乱高下に心を煩わされることもなく平穏そのものである。因みに、政府はNISAを盛んに奨めているが、たしかに長期の視点で見れば儲かる確率が高いのだろうが、すると、するべきか否かは年齢にかかわってくることになる。NHKの解説委員が、NISAがお奨めだとさんざん言っておきながら、自分はやってるのか?と聞かれて、年齢のことを考えてやってないという。その方は50代であった。だったら、私がする道理はない。
トランプさんが高関税措置を停止したのは発効後1日すら経っていなかったとき。「君子豹変す」と言うべきか、「過ちては改むるに憚ること勿れ」と言って評価すべきか。だが、予測不能の度合いは一層高まり、先行きはとことん不透明である。貿易商は眠れない夜が続いているに違いない。まっこと大変な時代にぶち当たってしまったものである。
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