NHKの番組で「鍵盤ハーモニカ」を作ってる工場が紹介されていて、最近「鍵盤ハーモニカ」ってよく聞くけど、それって「ピアニカ」のこと?と思ったら、「鍵盤ハーモニカ」が一般名称で、「ピアニカ」はヤマハの商品名だった。NHKは、社名を言わないから、私はこの番組を見るときは、工員さんの帽子や作業服から社名を当てようと思って画面に注目するのだが、このときは工場器具に「SUZUKI」の文字を発見。え?浜松だから自動車会社のスズキ?そう言えば、ヤマハも発動機を作ってたなー、と思ったらそうじゃなくて、鈴木楽器製作所だった。自動車のスズキとも、ヴァイオリンの鈴木とも関係がないそうである。因みに、この会社の鍵盤ハーモニカの商品名は「メロディオン」だそうである。
「ジップロック」も商品名だから、NHKでは呼称できない。代わりに言うとすると「ジッパー付きフリーザーバッグ」。フリーザーバッグはジッパーが付いてるのが当然だからこれを省くと「フリーザーバッグ」。日本人なのだからなるべく横文字を使うなと言われれば「冷凍バッグ」。「バッグ」が横文字だと怒られたら「冷凍袋」。こんなところである。なお、「バッグ」を「バック」という向きがあるが、「袋」=「bag」だから「バッグ」が正しい(ドイツ語読みなら「バーク」だが)。
その冷凍袋に入れて鶏むね肉を茹でようと思うと、火を付けたままでは袋が堪えられないので、熱湯にむね肉入りの袋を入れたらすぐに火を消し1時間待つ、というレシピに従って、1時間経ったヤツを包丁で切ったら真っ赤っかな血管が現れて、火が通ってない!と焦ってレンチンした話は書いた(夢でなければ)。だが、そもそも冷凍袋に入れる必要があったろうか?と思い、袋を使わずに、肉をそのまま熱湯に入れて、再び沸騰したら火を弱めて3分。3分経ったら火を消して30分冷ます、というレシピに従ったら十分に火が通り、しかもみずみずしい。なんだ、袋は要らなかったじゃん、ということになっている。そうやって、むね肉祭りを続けているのにちっとも疲れがとれない。朝、起きると疲れ果てている、変な夢ばかり見てるせいだ、という話は書いた(夢でなければ)。
タバスコもNHKでは胡椒入りソースと呼称される(韻を踏むために(駄洒落を言うために)ちょっと無理をした。ペッパーソースと呼称される)。
商品名が一般名ぽくなっているモノと言えば、ホンダの「カブ」などもそう。前部に泥よけが付いてるノークラッチの原付バイクだが、SUZUKIの同様の商品は「フリー」である。
あと、コピー機が世に出回った当初、当時コピー機の特許技術を独占していた会社の社名が動詞化し、「コピーをとる」を「ゼロックスをとる」と言っていた。最近は言わないな、と思ったら、あなた、なんと、英語では「zerox」が「コピーをとる」の意味の動詞として完全に市民権を得ており、辞書にも載っているそうだ(私の電子辞書の英英辞典にたしかに載っていた)。