原題: THE GREAT GATSBY
監督: バズ・ラーマン
出演: レオナルド・ディカプリオ 、トビー・マグワイア 、キャリー・マリガン 、ジョエル・エドガートン 、アイラ・フィッシャー 、ジェイソン・クラーク 、エリザベス・デビッキ 、アミターブ・バッチャン
映画『華麗なるギャツビー』 公式サイトはこちら。
原作だけは遥か昔に読んでいて、1920年代の喧騒と喪失感というものは未だに覚えている。ロバート版映画は未見だがこれは見なくちゃとは思っているんだけど・・。
予告で本作を見て、どうにも「バズ・ラーマン流」です!な語り口の違和感が残っていて、そこがかなり不安材料ではあった。
ギャツビー邸のパーティーシーン、確かに贅を尽くした絢爛なものなのだが、音楽のアレンジ等も含めてどうにも1920年代の雰囲気は感じ取れない。まるで「1920年代ナイト」のクラブに行ったような感じなのだ。今回2Dで観ているが、恐らく3Dの効果はここくらいしかなさそうな雰囲気で、まさかこのためだけに3D製作をした訳ではないのだろうが、今一つ本作における3D製作の存在がわからない。実写なので余計に2Dで十分じゃないだろうかという気がする。
そもそも1920年代を3Dで表現すること自体が適当なのだろうか。良くも悪くも「昔」を表すのに、例えば映像そのものにCGを使って復元するのはありだと思うが、技術的な面で現代の最先端を感じさせてしまう3Dを使ってしまうことがいいのかどうか。
キャストは概ね好演だった。特にトム・ブキャナン役のジョエル・エドガートンの傲慢かつ自己中心的な態度や、ジョーダン・ベイカー役のエリザベス・デビッキなどは1920年代の空虚さなどに合っていたと思う。
主演のギャツビー役のレオナルド・ディカプリオは、財産だけではどうあがいても超えられない血統や階級の壁に憤慨する姿などはよかった。
取り返しのつかない人生を嘆き、再出発を試みるが現実を取ってしまうデイジー・ブキャナン役のキャリー・マリガン。デイジーの独身時代と結婚後の雰囲気を微妙に演じ分けられているのはいい。今の境遇を自虐してあざ笑うかのような表現がもっとあってもよかったかなとも思うが、恋と現実との間で揺れてしまう女の変化というものはよく出ている。
ニック・キャラウェイ役のトビー・マグワイア。彼は物語の語り部かつ主題を表す重要な役なのだけど、本作では「ギャツビーとトムの間に立つ」役割の方が強調されてしまった感がある。冒頭と最後に物語を振り返ったり、要所要所で語っていたりするのだけど、この時代の浮遊感と、彼の中で1つの時代が終わる喪失感を語り尽くせていたかどうか。ニックの胸の内をできれば演技で観たかった。最後のまとめ方に原文を持ってきたのは、この膨大な物語をうまく締めくくるには仕方がないことなのかもしれないが、そこは読み流さないで彼に演じてもらいたかったというのが正直なところである。
しかしながら本作の目的として「2013年風にギャツビーを描く」ことが当然あるのだろうから、アレンジも大胆にせざるを得ないのはわかるが、単に豪華な衣装や調度品、音楽等で表してしまっていることには少々残念な思いがする。細かい部分。セリフ回しや演技で、例えばこの物語を2013年に振り返った時にどう解釈するのだろうということを見たかった気がする。
テイストに関しては1920年代なんかわからんので私は気になりませんでした。(笑)
40年前のオリジナルはさぞかし眠い作品に仕上がっているのでは?だから今まで一度も観たことがないんだと思います。面白ければテレビやリバイバル上映などで目にしそうなものですから。
できればリメイクで過去の喪失感ふりかえるより(笑)前向きな新作で勝負してほしいもの。ハリウッドの停滞を感じさせられます。
何は無くとも^(*ノ^ー^)ノ☆パチパチ
パーティーシーンとか大げさだった!!!
バブリーな世界を描いてたとでも言おう(笑)
このご時勢でも言えるけど
格差社会って1920年代というのも変わらないと!
なんて上から目線で切り出してみた~(。-∀-) ニヒ
実は私にはギャッツビーが
そこまで恋焦がれるような女かなぁ?って
1920年代が舞台なので
背景の家具やインテリアに萌えてたわ
私にとっちゃー 発掘品だと思うし(チェック)
どうせなら音楽に当時のチャールストンも・・・
眠いってことはないように思いますけど。
>前向きな新作
ハリウッドの前向きな新作ってどんなもんなんでしょうね。私にはよくわかりません。。
私、これって『NINE』みたく見えて仕方なかったです。
ゴージャスはいいけど、それが大き過ぎちゃいましてね・・・。
>格差社会って1920年代というのも変わらない
今よりももっと貧富の差はあっただろうし、差別もあった時代だったけど、お金では買えない血統をギャツビーが恥じていたシーンはよくわかりました。
もしその映像が本当に当時のモノを流用してたなら3D変換技術にアッパレです(笑)
逆に当時のニュース映像に似せて作ってたならそれも違和感なくて凄かった。
どちらにせよ、そのシーンは興味深かったです。
そうそう、『NINE』を思い出したの同じです(笑)
この映画に、あれってどうなんだろうね。。
かなり作り込まれていたようですけど、ポイントはそこじゃないと思うんですよね。本当に3Dで作る必要があったのかどうかです。
>『NINE』を思い出したの同じです(笑)
でしょ?この賑々しさ・・・。何か違うのよね。
ほんと、2Dで充分でしたよー
私は3D試写会でしたが、パーティーのシーンと、ニックが従兄弟の家に始めて行った時と、ギャツビーの家の図書室の2階から布をヒラヒラ落とすときくらい?
字幕が読み難くて、せっかくの衣装の豪華さを楽しめないくらいでした。
私もロバート版見なくては・・・と思いつつまだです(汗)
1920年代を描くのになんで3D?と思いました。
効果もほとんどないし...それしか選択肢がなかったのが残念でした。
ちょっと前にロバート版を観ましたが内容としてはあちらのほうが好みでした。
もうちょっとデイジーを嫌な女にしてほしかったかなと思いました。
でもパーティのシーンは豪華絢爛~で当時の衣装も素敵でした。
もともと3Dが苦手なので、とことん避けていますけどね。
3D字幕だと何観ているのかわからなくなりそう。
ロバート版観ました。内容は2013年版とほぼ同じです。
ただ、まったり調なので非常にのろのろと感じます。ここはラーマン監督の演出の方がよかったですよ。
DVDでもあると思いますのでそこで・・・。
>ロバート版を観ましたが内容としてはあちらのほうが好み
正統派ですよね。
私は1974年版は眠かったです。2013年版の方がエンタメに徹してます。
原作の話自体が、一人語り調なので、そのまま映画化だととんでもなく単調になっちゃうんだなと改めて感じました。