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観たい映画だけしか観てません。今忙しいんでいろいろ放置

『サイド・エフェクト』 (2013) / アメリカ

2013-09-12 | 洋画(さ行)


原題: SIDE EFFECTS
監督: スティーヴン・ソダーバーグ
出演: ジュード・ロウ 、ルーニー・マーラ 、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 、チャニング・テイタム

映画『サイド・エフェクト』 公式サイトはこちら。


ウォール街のエリート金融マン、マーティン(チャニング・テイタム)と結婚したエミリー・テイラー(ルーニー・マーラ)の未来は、輝かしく歩み出すはずだった。だが結婚式の直後、マーティンがインサイダー取引で逮捕。豪奢な邸宅を没収されたエミリーは4年間の孤独に耐え、服役を終えたマーティンとニューヨークの質素なアパートメントで新たな生活をスタートさせる。そんなある日、エミリーは地下駐車場で事故を起こし、病院に運び込まれる。幸いにも軽傷で済んだが、診察を担当した精神科医ジョナサン・バンクス(ジュード・ロウ)は、事故現場の様子から彼女が故意に車を壁に衝突させて自殺を図ったのではないかと推測。(Movie Walkerより)


いろいろと書きたい映画があるんですけど本数ばかり溜まってしまっていてなかなか書く時間が取れず(苦笑)
とても全部は書き切れなくて、過去に観たものは記事をぼちぼち思い出しては書いてます。10月は映画祭もあるんで、さらにこんな調子になっちゃうんだろうなー。それでもよかったものは記録に残したいしね。難しい所なんですけど。
これなんかも好きなソダーバーグ監督最後の作品(ということですけどもっと撮ってほしいという気持ちはありますし、たぶん将来的に撮るような気もするけど)なのでやっぱり書いておくことにします。
最近も『マジック・マイク』 でタッグを組んだチャニングくんを起用したり、ジュードもよく監督の映画には起用されているし、最後ということで相性も良くて組みやすく、演技もできる役者さんを使って来たんでしょうね。映画の流れを観ていてもすんなりと流れていますし、丁寧に作った空気も感じ取れます。


たまたま診察した患者が思いもよらない事件を起こし、それには関係ないと思っていた自分自身に火の粉が降りかかってくる。しかもそれが仕組まれたものだったなら・・・。
知られざる過去を封印するために、病気を隠れ蓑にし、偶然を装って念入りに仕組まれた陰謀。これは実際に起こりそうな感覚ですね。

「サイド・エフェクト」=「副作用」ということだが、エミリーに薬の副作用が現れたとするならば、バンクスの副作用は「自分に罪を着せようとする一連の動きから自分を守ろうとする本能」から来ている。人は保身のためなら何もかもかなぐり捨てるという本能がある、それを上手く利用したストーリー。
エミリーは己の本質を隠したいが為に、新薬とそれを処方したバンクスのせいにするべく、段階を踏んで罪を犯す。かなり入念な計画なのだが、それだけに利用されてしまったマーティンが本当に気の毒。彼はエミリーを愛していたのだろうけど。

そして最初はエミリーを患者だと思って、担当医師として接する。しかしながらことの真相がわかってきて、どうやら自分に全部罪を着せようとする動きを察知して逆転に走るバンクス。
しかし彼にだって触れられたくない点がある訳で、新薬の治験に絡んで患者が問題を起こした点については、表面的にはバンクスの過失にしか見えない。これとバンクスの過去の事件とをリンクさせて、彼が逃げられないように仕組むことができるのは限られた人物・・・というところで何となく筋が見えてくる。
ところが話はこれだけではなく、ここにエミリーの生活上の問題が絡み込み、さらに新薬の株価もあり・・・と、結構話があれこれと複雑怪奇になっていく過程が面白い。
バンクスの復讐も徹底的に相手が立ち直れないように仕組むところも、職業柄ここまで底意地が悪いことができるものかと感じた。人を治療したり更生させられる影響力のある人間は、裏を返せば人一人廃人にさせるだけの力があるのだろう。
仕組まれた話のトリックを読むのもソダーバーグ監督作品の面白さで、それが存分に味わえた。これで引退とは全く残念である。また復活してほしいですけどね。


★★★★ 4/5点







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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
まだまだ (ノルウェーまだ~む)
2013-09-30 12:40:13
roseさん☆
ソダーバーグ監督、まだまだ活躍してほしいですよね。
実際、力は衰えてないというか・・・

二転三転を存分に楽しめる映画でした。
きっと内面を掘り下げるよりは、サスペンスを楽しむ映画だったのでしょうね。
アメリカの病んだ部分も描かれていましたし~
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ノルウェーまだ~むさん (rose_chocolat)
2013-09-30 19:34:27
そうですねー。もったいないです。監督。
でもこの後、『恋するリベラーチェ』っていうのが監督作品で公開になるよね。
ロブ・ロウが出るんで結構楽しみ!
また戻って来てくれると思いますよ(たぶん!)

こういうこんがらがった話って好きなんですよね。
ジュードさんもいたし。俳優陣4名共よかったです。
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相性 (sakurai)
2013-10-31 13:55:57
監督と役者さんの相性ってか、ツーカーみたいなもんがこっちにも伝わってくるようでした。
ソダーバーグ組・・みたいなもんがあるんでしょうかね。
活動の場をテレビに移すそうですが、やっぱ映画撮ってもらいたいです。
テレビじゃ、見れるかどうかわかんない。
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sakuraiさん (rose_chocolat)
2013-11-09 20:17:00
ソダーバーグ御用達の俳優さんも多いですよね。
みんなたぶん、ツーカーなんでしょう。
リベラーチェも観ましたが面白かった。また撮ってほしいですよね。
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