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梗概小説/兄妹の秘密-夢幻-Vol.016 銀河に逢いたい

2013-04-15 16:57:57 | 梗概/兄妹の秘密
聖子は、日本でのビジネスを、覚える事が使命となっていた。
どんな事をしていても、イタリアで出逢った彼の姿が、幻のように目の前に現れてしまうようになる聖子だった。

「どうしてもイタリアのナポリ、ミシェル邸に行きたい」
心の中で叫んでも、両親に言葉を掛ける事が、出来ない聖子だった。

彼は、今イタリアの何処でどういう生き方をしているのかを考えるようになる。
聖子は両親には何も言わず、個人的に彼を探し出す事を興信所に依頼した。
情報としては、ナポリ、ジェンナ・ミシェル邸、銀河、彼の写真・・・

半年ほどして、興信所から連絡があり、書類を渡された。
書類を観る聖子、彼の名前は、アキラ・ミシェル、日本語では、銀河と書いてアキラと読ませていた。
銀河は、イタリアで産まれ、半年程で駅のロッカーのなかに置き去りにされ、銀河(アキラ)と書かれたメモが置かれていた。
そして、修道院に預けられ、八才になると銀河は未婚のジェンナ・ミシェルに引き取られ養子として育てられる。

ジェンナ・ミシェルは、銀河が描く絵画を観て、銀河を育てる事を決めたのであった。

母には子供がいた? 聖子の兄なのだろうか?

ジェンナ・ミシェル邸は、ナポリだけでなくフィレンツェにもミシェル宮殿と呼ばれる建物を持っていた。
フィレンツェでは、自宅およびアトリエとして使用されていた。
ジェンナ・ミシェルは古美術商人であって芸術家でもあった。

銀河は、イタリアのフィレンツェで芸術活動をしているだけで、有名な芸術家ではないが、銀河の描く油絵は人々の心を動かすだけの実力はあるものの。
もっと広い範囲で芸術活動をすれば、画家としての能力はあるが、イタリアで、静かに絵を描いていた。

「どうして、どうしてなの? 兄さん」
聖子の心は、何かに、揺れ始めていた。

「銀河に逢いたい」
新しい人生の歯車が動き始めた時、聖子は心の中で、強い思いがうまれていた。

強い思いは、聖子を変えていく。
聖子は、独立ができビジネスを任されるときには、
母がイタリアへ行くとき、別々にイタリアのフィレンツェへ行くことを考えていた。

「銀河に逢いたい」
聖子は、この強い思いだけで、必死にビジネスを学んでいく。
日本でのビジネスを覚えたのは、日本へ帰省して三年後だった。
聖子は、両親のもとで、ビジネスを任されると、それから二年後、聖子はイタリアフィレンツェのジェンナ・ミシェル邸のアトリエに行くことになる。

銀河を知って、五年が経過し、聖子は、銀河と再会ができるとばかりを考えていた。

今度は付き人はなく、たった一人イタリアローマへ向かい、ローマの上方フィレンツェでジェンナ・ミシェル邸を探す。

「母の産んだ子供は何処に? 母とジェンナ・ミシェルを結びつけるものは何?」

聖子の胸の内には、煙のように、モヤモヤするものがあった。

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