1月4日、
初売りもすんだせいか、人影もまばら。
行くか行かないか迷ったホイッスラー展。
10年ちょっと前、
イギリス・コートルードギャラリーで目に留まり、
買ったポストカード。
その時は、作者が誰か気に留めなかったが、
後日ホイッスラーのことを知った。
「青とシルバーのノクターン」って、
「あら*これだわ*」
(ずっとお手洗いに飾ってある*)
でもね、
その時は確かに魅かれたけど、
今観たらなんとなく・・、って思った。
で、やっぱり危惧した通り@
印象派の先導者としての価値はわかるが、
“音楽は音の詩であるように、絵画は視覚の詩である。
そして、主題は音や色彩のハーモニーとは何のかかわりもないのである”
という彼の考えからは、
色調のハーモニーはあっても奥行きは生まれない。
絵から音楽は流れていても物語は生まれないのである。
観終わった後、常設展のキリコやマグリット、ダリの絵を観て
逆にほっとしたのも、なぜかうなずけた。