四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

5月11日母の日

2008-05-11 | Weblog
5月11日(日)母の日。
昨日の雨も止んで、少し暗いグレイ、俗に言う雨上がり。
ちょっと、ときめきが湧いてこない灰色かな・・・
でもね、この雨後の緑、いい色で綺麗、薫りは少し湿っぽいけど甘露の味。
濡れた木の葉の表面と夏草の間に、美しい水滴の粒が残り、綺麗な一粒となって輝いている。
そう、あなたが始めてお母さんになったときにみせた、
一粒の涙のように輝いていた。
(おふくろ)

私にとって母はどんな人
優しくて
大人になっても
いつも気にかけてくれた人
私は大人になっても
母の前ではいつも子供
自分の事に構わないで
いつも私の事を気遣い心配してくれたおふくろ
生きている限り
私にとって大切な人
老いて
認知症になって
寂しそうにしていたのに
私は何も出来なかった
しなかった・・・
最後に母を始めて風呂に入れ
体を拭いたとき
はっきりと「ありがとう」
最後に聞いた普通の言葉
この何気ない一言 
今も私の耳に残り 
想いが込み上げる。

もうおふくろは亡くなっているけど、今、考えてみると後悔している。
家族、仕事を考え、最後は何も出来なかった、一人の人として私は自分の産みの親に何も出来なかった・・・故郷に人に言われた一言。
独りにしてちゃんと面倒みないと・・・効いたな、この一言。
でも体調崩して、病院に入院させ、入浴をさせて看護士さんから体拭いてあげて下さいと言われ、拭いたときに私の顔を見て「ありがとう」と言われたとき、なぜか涙がこぼれた。
それがおふくろと交わした最後の言葉。
初めて救われた気がした。

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