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大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

ユナイテッドに入れて欲しかった…。

2012年02月18日 08時14分55秒 | TF限定アイテム

今回ご紹介するのは、TFエナージョン(日本名TFスーパーリンク)よりディセプティコン兵士“スラッグスリンガー”。
日本では2004年度にトイザらスで限定販売され、製品名は“ストームジェット”なるかっこ悪い名前だったので、ここは
海外版準拠でスラッグスリンガーと呼びます(余談ですが、日本で“アフターバーナー”と言う名前だったキャラが、海
外版ではこのストームジェットと言う名前が与えられています)。この年は海外版が限定販売されるケースが多かった
のですが、その限定品の中で代名詞となるのが彼。と言うのも彼が限定販売される際、ちょっと一悶着あったからです。


普通は店頭に並ぶ前に雑誌媒体などで告知されるのですが、何らかの手違いで各媒体での告知が行われず、スラッグ
スリンガーが限定販売される事を知らなかったTFファンがけっこういたのです。私は幸い、ネットを通じて発売前にトイザら
スで限定販売される情報を掴んでいたので無事に入手出来ましたが、そうで無い人は発売後に知ったとの事。慌てて買
いに行きましたが時すでに遅し、そんな惨状があちこちで見られたと聞きます。しかし聞く所によると、発売直後に入手し
た購入者の中には転売屋も少なくなかったらしく、店頭では完売でもネットオークションではゴロゴロしてたそうですよ?


ではスラッグスリンガーのレビューに入ります。そのプロポーションは非常に細身で、かつ肩から広がった大きな翼と脛にあるクリアパーツが特徴。ちなみにこの状態は
エナージョンにおけるディセプティコン兵士の特権“ハイパーパワー”状態で撮影しています。普段だったらデフォ状態を最初に持ってくる所ですが…?その理由は次の
画像をご覧ください。


これがデフォ状態ですが、どこが違うか分かりますか?ハイパーパワーは全般的にデフォと大して変わらない様にしか見えないのが最大の欠点でした…スラッグスリン
ガーはその最たるもので、上の画像では左肩から覗いていたショルダーキャノンが背中に配置されているだけです。しかも、意図した配置じゃなくてテキトーにぶら下が
ってる感が凄く、見た目的にも非常に悪いのです。っつーか、これ単に武器の出し忘れにしか見えないでしょ?と言う訳で、当ブログのスラッグスリンガーはハイパーパワ
ー状態がデフォにしてます。ノーマル形態は無かったことに…。


ご尊顔拝見…ビーストウォーズでたまに見られた、左右非対称なデザインが特徴です。でもBWだと半分は有機的、もう
半分は機械的に纏められていましたが、スラッグスリンガーは両方とも機械的に。もしかしたら、整った顔が本来の物で、
丸い目の付いている側は破損してマスクパーツで覆っているのかもしれませんね。いや、口元を見るとむしろその逆か?

アニメ設定では…彼は本編には登場しない玩具オリジナルキャラクターです。多分、コミック媒体とかで登場したんじゃな
いですか?詳しい事は全く知らないです。このスラッグスリンガーには元になったキャラクターが居まして、初期TFで銃に
変形する小型パートナーを連れた“ターゲットマスター”と呼ばれるカテゴリー、彼はその一人でした。一応ターゲットマスタ
ーのリーダー格となっていますが、なんか地味。しかし媒体によっては、ターゲットマスターとは本来は銃になる相棒を連
れたTFの事なのに、その相棒を指してターゲットマスターと呼ばれる事も。ヘケヘケ版サイクロナスがそうでしたね。


画像加工で左右対称にしてみました…。
すっきり纏まったイケメンと狂気染みた怖い顔のカップリング。さてさて、どっちが彼の素顔なのでしょうか…?


可動はかなり頑張ってます。首360度回転、肩回転、脇開閉、上腕ロール軸、肘、股関節ボールジョイント、太腿ロール
軸、膝、変形の恩恵で足首が可動します。この年代でこれだけ動けば大したもの。しかもこいつ、かなり複雑な変形をす
るから二度ビックリ。あ、もちろん肩キャノンは可動しますよ?ただし縦方向のみですが、まぁ充分でしょう。


胸部には毎度お馴染み、日本じゃエネルゴンポケットと呼ばれていた部分が。中央にはもちろんディセプティコンマーク
が有ります。考えてみれば、これビーストウォーズで使われてたスパーククリスタルによく似てますね。



共通ギミック、エネルゴンポケットにエネルゴンスター、そしてエネルゴンウェポンを装備可能です。ただ下腕部が手首
より太いので、物によっては装備する時に支障が出るかも。


ここで、スラッグスリンガーの可動における弱点について触れます。画像中央にある肘パーツと脇腹にあるヒンジ、ここが
干渉して脇をピッタリ閉じられません。


そして肩の後ろ側にある翼、肩を回す際にここがこのヒンジにぶつかります。そして読む見ると、肩パーツが外れている
のがお分かりでしょうか?ヒンジにぶつかったせいでもあるんですが、そうでなくてもこの肩ジョイントが非常に外れやす
く、すぐカパカパ開いてしまいます。


そして変形の副産物として、上半身を反らす事が出来ます。ただ、これやってもポージングには役立ちませんけど…ブリ
ッジやイナバウアーやったってしょうがないし。撮影し忘れたのでここで触れておきますが、翼の先端やロボット腕に付い
ている翼は軟質パーツで、現在は経年劣化でベタベタしてます。


武器は肩のキャノンですが、取説には“ミサイルを発射できるぞ!”としか書かれていないので、その名称は全く分かり
ません。スプリングでの発射ギミックが有りますが、ミサイルの先端にクリアパーツが嵌め込まれているのが珍しいです。


手持ち武器は付属していませんが、両腕の翼の端に銃っぽいディテールがあるので、それを使えば徒手空拳でもあまり
気にはならないです。元々、肩キャノンも有りますしね…ただ初代スラッグスリンガーは銃を持っていたので、それを考え
るとちょっと残念。よく見ると、翼にマイクロンジョイントが。シャークティコン同様、拳に5ミリ径穴があって下腕部にマイクロ
ンジョイントを持つ、スラッグスリンガーはその条件をクリアした、私が前年度から待ち望んでいたTFでもあったのです(詳
しくはシャークティコンのレビューを参照)。


と言う訳で、エネルゴンウェポンからメックテックウェポンに持ち替え、武器マイクロンを持たせて記念撮影。スラッグスリ
ンガーは二の腕が太いので、後ろに出っ張った銃器類を持たせる時は二の腕に干渉し、グリップが奥まで入らない場合
が有ります。しかし撮影中に気付いたのですが、これらよりもっと彼に相応しい武器が有るじゃないか!と気付きました。
それは…?


ターゲットマスターが変形した銃ですよ!ヘケヘケ版サイクロナスに付属のターゲットマスター“ナイトスティック”を拝借
してきました…やっぱりスラッグスリンガーはこうでなくちゃ!でも気になるのが、ナイトスティックのグリップとスラッグス
リンガーの拳の径が有っておらず、しっかり固定出来ずクルクル回転してしまう事。まぁ、持てないよりはマシですがね。


ビークルモードは戦闘機…機首が二つあるのが特徴。これは初代スラッグスリンガーと同じ形状で、それをモチーフに
したもの。ただ、アレと比べて非常に平べったくなっています。初代はもうちょっと厚みがありました。


上から見るとこんな感じで、翼と機体が一体化しているかのようにデザインされています。


翼にマイクロンジョイント、尾翼に5ミリジョイントが有るので、武器マイクロンやメックテックウェポンなどを付ける事が可能。


今度はハイパーパワーモードについて。中央のジョイントを外し、左右に引っ張ります。すると、さっきからチラチラ見えて
いたロボットモードの肩キャノンが、はっきり見える様になりました。


これがスラッグスリンガーのハイパーパワーモードですが、これジョイント外しただけじゃん!そりゃ、一応変形した様
にも見えるし、内蔵武器を展開してもいるんですが…なんか微妙。


しかし実際にやってみると微妙どころでは無く、このハイパーパワーモードでは固定していたジョ
イントが外れるのに加え、ハイパーパワーモードで固定する為のジョイントが一切無いので、手に
持つと下画像の様に両側がダランと垂れ下がってしまいます!だもんだから、実はこれまったくも
って遊べないギミックです。こんなもんいらんわー。


それでは変形シークエンスに入ります。中央のジョイントを外し左右に引っ張ります…先ほどのハイパーパワーモードの
手順と全く同じです。つまりあれ、実はパワーアップでは無く“変形途中に過ぎない”のです…。


その状態から、機体をひっくり返します。この状態でもジョイントがフリーなので、両側が外側に傾いてきます。


赤丸で囲った部分はランディングギアですが、これを収納&折り曲げ、翼付近にある青いカバーパーツを外し、翼を根元から外側に
少し曲げます。


そのカバーパーツを基部から前方に動かしつつ、機首を90度折り曲げます。


ご覧の通り折り曲げた機首がロボット足首になる訳ですが、その部分に先程のカバーを移動させ
ます。でもここ、ジョイント類が無いのですぐ定位置から動いてしまいます。


次に翼、ヒンジに沿って斜め下に押し込む感じで定位置に収めます。


次に機体中央、ここのカバーを開きます。すると、そのカバーの中にロボット頭部がありました。


頭部を起こし、カバー下に収納されていたキャノンをアームごと斜め上に引き出します。


そしてカバーを閉じ、ロボット頭部を定位置に収めます。カバーには抜けている部分が有るので、
肩キャノンを引き出したままでも問題なく閉じられます。


本当は肩キャノンは下に下げておくのがデフォですが、我が家のスラッグスリンガーは上記の通りハイパーパワーモードがデフォ。
よって、肩キャノンは斜め向きにします。ついでに、翼をまっすぐ伸ばしてロボット両腕にしておきましょう。


次にこの部分。これはビークルモード機首の根元で、これがロボット腰になります。二つの根元を中央まで移動させジョイントで固定し、その
腰パーツと繋がっているヒンジ部を空いているロボット胴体内に押し込みます。文章で説明しても分かり難いですが、左画像と右画像を見て
なんとか理解して下さい。


次にロボット腕。これを上に90度動かします。すると、肩と繋がっているロボット翼も動きます。


ロボット本体側にある長細いパーツを外側に90度倒し、そこに付いているロボット肩パーツ根元を90度持ち上げます。
ここも少し分かり難いんですけど、ついて来れていますか?


その状態のアップ画像が左側で、メカディテールが外側を向く様に下に90度動かします、そして、本体側にあるジョイントで固定しま
す。つまり、この部分はビークルからロボットになる際、表裏が入れ替わるんです。


ここでまた腕に戻りまして、腕をロール軸から下側に90度倒し(翼の向きで確認して下さい)、翼パーツにあるビークル
尾翼を90度動かしてロボットモード定位置に合わせます。こうしてみると、ビークルモードの翼はロボットモードの翼とし
て使用せず、変形する事でロボットモード用の翼が現れると言う、ビーストウォーズで用いられた“ロボット腕とは別にビ
ーストモード用の腕パーツを用意する”理論が用いられています。


細かい手順が多かったですが、あとはヒンジに沿って肩を動かして胴体のジョイントに接続します。腕だけでもヒンジを
多用していて、かなり細かい手順がいくつも有るので余計に複雑に見えます。一つ一つはそんなに難しくないのに…。


これで9割は完成しているので、ここで最後の仕上げ。腰パーツを上に90度、そして股関節を下に90度動かし、腰をジョイントで接続して変形
完了です。ここ、ロボットモードで少しだけ触れた“後ろに反れる”部分です。


さて、変形は完了しましたがここでロボットモードの背中をご覧下さい。変形にヒンジを多用していると書きましたが、肩
や胴体、脇腹、そして腰…ヒンジが全部でいくつあるか分かりますか?スラッグスリンガーはヒンジを多用している構造
が最大の特徴で、恐らく開発テーマは“ヒンジを主題に据えた変形”だったのでは無いでしょうか?変形の半分以上がヒ
ンジを使用したもので、ここまで徹底したものは現在でもお目に掛かったことは有りません。ある意味、ヒンジだらけの変
形は開発者の“挑戦”だったのでしょう。


総評としては、アニメに登場しないのがもったいないと思わずにはいられないカッコよさ。プロポーションもスリムだし、可動もとても優秀。武装の貧弱さはハイパーパワー
がデフォと考えればまぁ許しましょう、ターゲットマスターが居ないのもまぁ大目に見ましょう、ビークルモードでツボを押さえている事だし。ただ、ヒンジ多用により変形が
ちょっと複雑過ぎないか?と。細かいパーツ移動が多く、最初見た時は“わけがわからないよ”状態でした…BWで複雑な変形には慣れていると思ってたんですけど。基
本的な所はツボを押さえていてクオリティは高いのですが…ハイパーパワーが大きく足を引っ張っています。ロボットモードだととてつもなく地味…っつーか地味を通り越
して通常形態にしか見えない、一方ビークルモードのものは完全に使い物にならないのは大きなマイナスポイント。ハイパーパワーを“無かった事”に出来れば、出来は
良い方だと言えるでしょう。


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2 コメント

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初めまして (コランダ)
2012-02-20 03:36:13
初めまして。詳細なレビュー、見ごたえがあります。
実写からTFを集めだしたので、スラッグスリンガーの存在は知っていましたが販売の一悶着は知りませんでした。
ここまでヒンジを多用したトランスフォーマーというのも珍しいですね。

8日前の記事になりますが、BOTCON限定のシャークティコン型、スカイバイト(カーロボのゲルシャーク)が青をメインとした色味です。
顔もゲルシャーク風にリデコされているのですが、如何せんハードルの高い限定品なのが残念です……
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コメントありがとうございます! (ALE)
2012-02-20 21:10:29
どうも初めまして、当ブログ管理人ALEと申します。
そしてコメントありがとうございます!詳細なレビューと申されておりますが、私としては
他所さまのレビューサイトを見て「もっと文章を短くした方がいいのかなぁ」とも思っている
のですが、逆にウチはウチで他ではあまり触れない様な所まで注目しようとも思っている
ので、その辺の匙加減が難しい所です。

スラッグスリンガーは本当にヒンジだらけで、やはり意図的なものがあったと考えていいでしょう。
ただ、本当にヒンジだらけなのでヒンジそのものに保持力が無く、ビークルハイパーパワーモードみたいに変形中はあっちがブラブラ、
こっちがブラブラになる事もありますね。でも流石に冒険しすぎたのか、現在に至るまでここまでヒンジの塊まがいのTFは生まれてません
ね。こういうのも貴重ですから、是非ともユナイテッドに入れて欲しかったのですけど。

シャークティコンの件ですが、こちらでも確認しました。情報提供ありがとうございます…現物を他所さまのサイトで見てみたのですが、
どうも私の望んだイメージとは違うんですよね…濃いブルーと水色を使い分けていれば良かったんですが。ボットコン限定品となると、
バリエーションの中でも特に分かりにくいものなので、こちらとしても把握していない場合が出てきまして…あとで訂正しておきます。

そして、よろしければまたいらして下さい。いつでも歓迎致します。
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