大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

リンカネーション!その⑮

2009年02月05日 01時18分01秒 | ヘケヘケTF
続いてご紹介するのは、サイバトロン警備員“アイアンハイド”。


アニメプロポーションは胸板が厚くて足は細めというマッシブさが特徴でしたが、こちらは全体的に微妙に似てない力士体型です。
しかし…そもそも初代アイアンハイドの玩具はアニメ設定に似ても似つかなかったので、それに近いアイアンハイドが製品化された事は素直に
喜ぶべきかと。…ぶっちゃけ初代からのシリーズファンとしては20年越しの夢が漸く叶った訳ですよ・゜・(つД`)・゜・


ご尊顔拝見。シルバーボルト以上に俯いているので、目線が斜め下に向くのがデフォなのは困りもの。アニメ設定ではかなりシンプルな
頭部だったのですが、こちらも例外無くアレンジされディテールアップされてます。しかし元がシンプルだったので、パッと見では全く違う
様にも見えます。

アニメ本編では…ムービーアイアンハイドの時も少し触れましたが融通の利かない慌て者、ぶっきらぼうで乱暴者ですが、情に厚いタフガイ
であります。年齢的には司令官に近い方ですが、それでいてまだ大人になり切れていない部分も有り、自分の中に残っている若さに任せ
暴走する時も。声優を担当したのは速水奨氏ですが、その声質の為か乱暴者と言うイメージはあまりありません。彼も当初から居たレギュ
ラーメンバーの一人ですが、リジェやサンストリーカーと違い終盤まで出ずっぱりでした。手から液体窒素を発射しあらゆるものを凍らせる能
力を持ち、これがトレイルブレイカーのフォースバリア並みに便利なせいか、見た目は地味な方ですが結構人気が有ったみたいです。
しかし…彼もプロール同様に劇場版でメガトロンさまに撃たれ戦死という哀れな末路を辿ったのです…・゜・(つД`)・゜・

付属コミックでは、上質エネルゴンキューブを食いパワーアップしたガルバトロンさまの猛攻に押されるサイバトロンの助っ人としてさっそうと
登場するも、総出でかかっても敵わない相手に彼一人で歯が立つ訳も無く(それにしちゃ結構善戦してましたが)やられる寸前、ガルバトロ
ンさまが消化不良を起こし無防備になった所を銃撃しこれを退けました。


可動はかなり優秀で、基本関節はもちろん御覧の通り肩の前後スイングや腰の回転に足首可動もこなします。
特に足首は、TFにしては珍しくボールジョイント接続なので設置性は抜群です。しかし惜しむらくは、上記の通り首が俯いて
いるのがデフォなので、首の根本にボールジョイントが欲しかった所。そしてもう一つ、腕関節はよく動くのですがあちこちに
干渉しやすく、せっかく設けた関節が宝の持ち腐れ気味です。


武器はガトリングキャノン、手持ち武器では無く下腕部に直に取り付ける武器です。パワーグライドの武器と違い、こちらは銃口がちゃんと別パーツになって
います。そして前後反転させれば、ガトリングキャノンからレーザーソードへ変形。ガトリングキャノンとレーザーソードは内部で繋がっており、例えばガトリン
グキャノンの銃口を押しこめば、反対からレーザーソードが押し出される感じになっています…パワーグライドよりも轟々戦隊ボウケンジャーのデュアルクラッ
シャー的な武器です。ただ、それぞれを展開した時にロックがかからず常にフリーなので、上に向けると奥に引っ込んでしまうのが難点。あと、レーザーソード
の刀身が短くて迫力に欠けます…その事もありますが、コレ剣よりもドリルの方が良かったんじゃ???


アイアンハイドの特徴が手首で、武器を取り付ける為にご覧の通り折り曲げる事が出来ます。
普通だったらここはヒンジによる接続で、手首を回転可動させられる構造にはなっていないのですが、
アイアンハイドの場合はヒンジとボールジョイントの二重構造になっていて、折り曲げと回転可動の両
方を備えています。おお、これは画期的だ!しかしその為に手首が平手になっており、他のキャラと
違い握り拳じゃないから格闘ポーズがイマイチ決まらないんですよね。あっちを立てればこっちが立た
ず…と。


ビークルモードはRV車…初代アイアンハイドはワゴン車だったのになんで???
それにRV車っぽい奴は同じサイバトロンでトレイルブレイカーがいるでしょーが!それに、ワゴン車って今でも普通に見かける
のにねぇ?ビークルモード自体はかっちり纏まった出来なのですが、側面の分割線が凄い事になっています。


ガトリングキャノンはサンストリーカー同様に車体後部底面に収納、ただし車体の一部を構成していないので、どっちかと言うとプロールに近いかも。
付属コミックでは、ビークルモードでガトリングキャノンを展開し銃撃していましたが、これは玩具でも再現可能なギミックです。


変形シークエンス。まず武器を外し、画像の様に各部を展開します。次に、その状態で前後反転させます。


そのまま展開した部分を変形させ手足にし、車体を90度回転させます。一言で言うと単純そうですが、実はアイアンハイドは
この画像の変形が非常に複雑です。特に手足の折り畳みっぷりは唖然としますよ?人間で言う人間でいう背骨の部分が少
し問題で、この部分は全体的にタイトで他の部分と干渉しやすく、特に内側に折り畳まれている車体ガワの塗装面が非常に
擦れやすく、塗装剥げの恐れが有ります。それに目を瞑っても、この部分の変形は非常にやりにくく神経を使うので、サイズ
を3000円台にアップしてもいいからもう少しなんとかしてほしかった所。サイズアップはパワーグライド見た後じゃ気にしませ
んから。


最後にバンパーを折り曲げると、それと連動し胸部ガラス内側下方からメカディテールの施されたシャッターが現れるオートモーフが働きます。
ただ一か所に連動しもう一か所も動くってだけでなく、こういう“トランスフォーマーがロボットである”という説得力を感じさせてくれるオートモー
フは面白いですね。お気に入りです。


アイアンハイド:いつもいつももう一歩のところで逃げられてばかりですッ!もう我慢できん!

総評としては、
完成度は高いのですがその為に弊害が出来てしまい、変形玩具としてはかなり扱いにくいものとなってしまったのは否めません。何と
言うか、1999年に展開された「トランスフォーマー カーロボット」の“変形の煩雑さここに極まれり”時代を思い出しましたわ。動くだけで
干渉しやすい関節、斜め下向きがデフォの頭…。それにこの変形ギミックなら、モチーフがワゴン車のままでも出来たんじゃ?ハイクオ
リティを追い求めすぎて、遊ぶ側の敷居を高くしてしまった玄人向けアイテム…それがこのアイアンハイド。アニメプロポーションとは微
妙に違いますが、それでもアニメ設定に最も近い可変アイアンハイド、腕に覚えのある人にならお勧めします。


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