大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

何見て跳ねるは電気ウサギ 後編

2008年05月04日 00時00分09秒 | 武装神姫
レビュー


リリー:ねぇ、なんだか最近お父さんの様子が変だと思わない?お仕事から帰ってきたと思ったら、すぐ部屋に閉じこもっちゃうじゃない。

エリオン:そう言えば、いつもより私たちの睡眠(充電)時間も長く設定してますし…何か良からぬことを企んでいるんじゃ?

ティルト:お前は何を言ってるだわさ。パパはかわいそうなウチの為に色々と頑張ってくれてるに決まってるだわさ。


ティルト:だわっ!い、一体何だわさ!?

リリー:て、停電!?それともブレーカーでも落ちたの!?

エリオン:分かりません…取りあえず夜目の利きそうなティルト、部屋の電気のスイッチを見てきて下さい。


ティルト:分かっただわさ。こういう事はネコ型のウチにお任せだわさ~♪

エリオン:お願いします!ああもう、こう暗くっちゃ何も見えません…アネーロを装備してればある程度は探知出来たんですけど…。

リリー:早いトコ頼むわね!流石ネコ型、暗くても見えるのね…。


エリオン:早く戻ってこないかしら、私暗い所って落ち着かなくて…。

リリー:あー、もしかしてあんた暗所恐怖症?へー、そうなんだ~♪


エリオン:なッ!わ、私をバカにしてるんですか!?

リリー:そんな事ないわよ~?普段あれだけデカい面してるくせに、可愛いトコあるじゃなーい♪
ってちょっと、いくら暗い所が怖いからって、首に手を回さないでよ!わかったわよ、からかったのは謝るから、首に変なもの当てないで!
何よこれ!なんか冷たいわよ?


エリオン:何を言ってるんですかあなたは!こう暗くちゃ何も見えないってさっき言ったばっかりじゃないですか!
もう忘れるなんて、やっぱり悪魔だけに頭も悪いんですね!それに、私は別に暗所恐怖症じゃありません!

リリー:ムカッ!…って、あれ?そう言えば電気が消える前、あんた離れた所にいたわよね…?


エリオン:ティルト!幼稚ないたずらしてないで、早く電気をつけなさい!

ティルト:変なこと言って急かすなだわさ!ウチは何もしてないだわさ!今スイッチまで来た所だわさ!


エリオン:あれ?部屋のスイッチはここから少し遠くにある筈なのに?

リリー:ティルトでも無いって事?じゃコレは一体…?

ティルト:だわ?スイッチが切れてるだわさ。ほら、今スイッチつけるだわさ!


エリオン:となると、停電でもブレーカーでも無いって事ですね。じゃ今のは?


ヴァッフェバニー:ハロー…。

リリー:ヒィィィィィィィッッッ!!!!!!!!なッ…!?なッ…!?


エリオン:ッ!?何ですかあなたはッ!?

ティルト:あ、あんな奴知らないだわさッ!?

リリー:な…なんでこんな所にヴァッフェバニータイプがいるのよぉ…!?ってゆーか、何でこんな事…!

ヴァッフェバニー:………。


ティルト:泥棒だわ!ッ強盗だわッ!暗殺者だわッ!

エリオン:どこの誰かは知りませんが、動かないでください!動くと撃ちますよッ!

リリー:ちょ、ちょっとあんたッ!?私に当たったらどーするのよぉッ!?


エリオン:人質がいなくなれば、返ってやりやすくなるから私は気にしません。安心して撃たれてください。

リリー:こ…この腐れ外道ぉぉぉぉぉぉッッッッッ!!!!!!!!!!!!

ティルト:は、話には聞いてたけどホントに酷いだわさ…。


リリー:あんたそれでも天使型なのッ!?少しは助けようって気になりなさいよッ!?
(なんて言ってもこいつには無駄よね…。こうなったら私のとっておきで…!でもこうくっつかれてたら当たるかなぁ…?)

ヴァッフェバニー:…ねぇ?


ヴァッフェバニー:ビックリした?ねぇ、ビックリした…?

リリー:あ…あったりまえでしょ!ビックリしてるわよ、ビックリしたわよ!一体何なのよあんたはッ!?

ヴァッフェバニー:そう…ビックリしたの…。プッ♪


ヴァッフェバニー:あはははははははははっっっ♪大成功っっっ♪もう何にもしないから安心して良いわよ♪

リリー:な…?な…?

ティルト:わ、笑ってるだわさあいつ…。

エリオン:何がどうなっているんですか…?


リリー:それは私の台詞よぉ…。一体なんなのよあんたはぁ…?

ヴァッフェバニー:ほらほら、あなたも銃なんか下ろして。その角度じゃ、どうせ当たらないから。

エリオン:な…何ですって!?私を見くびるんですか!?

おいおい、一体何の騒ぎだこれは?


ティルト:あ、パパだわさ。

エリオン:どうしたもこうしたも…。

ん?こんな所にいたのか、まだ紹介もしてないのにみんなの前に出てきちゃダメじゃないか…。


ボニー。

ボニー:だって父さん、いきなり私をみんなに紹介してビックリさせたかったんでしょ?そんなのつまらないじゃない。

エリオン:ボニー…って言うんですかこの神姫(ヒト)?

リリー:じゃコイツ…?

ティルト:だわ?


うむ、私が密かにセットアップしていた我が家のニューフェイスだ。
ちなみに名前の由来は、私が子供の頃に姉から借りて読んだ漫画に出てくるヒロインの名前なんだ。もちろん、バニーのもじりでもあるんだがな。
そしてリングネームは、“何見て跳ねるは電気ウサギ”だ。

エリオン:小説の次は漫画から引用ですか。

ティルト:な、なんだわさそのリングネームは?電気ウナギ?

ボニー:ま、私は別に気にしないけど?

リリー:お~と~う~さ~ん~…!


リリー:酷いわよこんなの!こんな紹介の仕方って悪趣味よぉッ!

ボニー:おかげで私はたっぷり楽しめたわ、みんなありがとうね♪

エリオン、一体何があったんだ?

エリオン:実はかくかくしかじか…という訳です。


ボニー!そんな事しちゃダメじゃないか!すまなかったリリー、ボニーと来たら、三度の飯より人を驚かすのが好きな困った子でな?

ティルト:じゃ、こいつが勝手にやったって事だわさ?

リリー:恐かったんだからぁッ!とーっても恐かったんだからぁッッッ!!!

エリオン:全く、なんて人騒がせな…。

ボニー:あ、ちょっとロングのあなた。さっきの銃の構えだけど…。


ボニー:もう少し全体的に腕の力は抜いた方が良いわ。力まずに、最低限の力だけで銃身を支えるのがコツよ?
変に力を入れると、ブレて明後日の方向に飛んでいってしまうわ。ほんの数ミリのブレでも、遠くに行けば大幅に逸れるから。
あの時撃っても、私にもあの子にも当たらなかったのよ?

エリオン:そ、そうなんですか?

ティルト:な、何が始まっただわ?


ボニー:まず基本フォームはもっとこう…しなやかにね。そうそう、そんな感じよ。あなた中々筋が良いわねぇ♪

エリオン:そ、そんな事ないですよ…。

ティルト:あの二人なんか和んでるだわさ。

リリー:エリオンってば!こいつが何したか忘れたのッ?



ボニー:何?まだ怒ってるの?
もういいじゃない、いつまでも過ぎた事をクヨクヨしていても良い事なんて一個も無いわよ?
いつ何が起きても対処できる様に、私みたいにいつも心に余裕を持ってなくちゃ。

リリー:だ…誰のせいだと…!


ボニー:それは分かってるわよ、でもこれがオフィシャルバトルだったらどうなってたと思う?
まぁそう怒らないで、長い人生そういう事もあるわよ。さぁ立って。

リリー:こ、こんな事がそう何度も起こったらたまんないわよぉ…こ…腰が抜けて…。


ボニー:あらあら、やっぱりコレも私のせいよね。
ほら、おぶってあげるから、父さんにメンテしてもらいましょ?父さん、準備をお願い。

リリー:……。

ティルト:なんかいい奴みたいだわさ。

うん、彼女は変な趣味さえなければ、実は面倒見のいいお姉さんタイプなんだ。


かくして我が家の神姫も四人目になりました、バトルロンドでお会いしたら、よろしくお願いします。

ボニー:私はいつでもOKよ?何処からでも…かかってらっしゃい♪

ティルト:ところでパパ、ウチの事はどーなってるだわ?

エリオン:最低限の力だけで支える…あとでリリーに試してみましょう。


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2 コメント

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Unknown (さいとうひとし)
2008-05-05 17:46:46
「人を驚かせるのが大好き」なボニーさんの
物騒な茶目っけも魅力的ですが……
それ以上に今回は、単なる真っ黒いコマだけで
七コマ分も展開が進んでしまう、という大胆構成に脱帽です。

あ! もしかして……
暗闇の中からボニーさんが現れるってことは、
いわゆる「ボニー&クライド(暗いど)」に引っ掛けたシャレだったのでしょうか(笑)?

何となく、某FR誌の「今月の新婚さんコーナー」も
思い出したり、出さなかったり……(笑)。
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Unknown (ALE)
2008-05-09 19:19:44
暗転コマを連続で出したのには理由が二つあります。
一つは、一つのコマでキャラが喋れるのは一回のみというルールを適用している事(状況に応じて例外も有り)。そしてもう一つが、ボニーが電気を消し誰にも気づかれずにリリーの背後に回り込みホールドする、それまでの時間の経過を表現するためです。
セリフ回しの都合で結局7コマも使ってしまいましたが、結果的にはうまくいったのではないかと思います。

暗闇の中から現れるボニーですか、あれは単に暗視ゴーグルを備えた兵士というモチーフを強調したくて設定したシチュエーションであって、別に「俺達に明日はない」とは関係ないですw

さて、新キャラクターのボニーは気に入っていただけたみたいです。しかし、これから登場予定の我が家の神姫達の中では“比較的普通な方”です。それはこれからのお楽しみ…と。
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