大きな世界の小さな部屋

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何見て跳ねるは電気ウサギ 前編

2008年05月03日 00時03分47秒 | 武装神姫
今回ご紹介するのは、武装神姫シリーズの別カテゴリー“EXウェポンセット”第一弾となった“兎型 ヴァッフェバニー”です。


モチーフは前述のとおり兎ですが、普通だったらバニーガール的デザインになるのにこういう方向性
で来るとは意外や意外。ごらんの通り特殊部隊を思わせるミリタリーテイスト溢れる硬派なデザイン
が特徴で、萌え分に抵抗のある人でも比較的手を出しやすいんじゃないでしょうか?それにしても、
なんだか押井守の“赤い眼鏡”や“ケルベロス”に出てきた特殊装甲服プロテクトギアみたいですね
(だがそれが良い)。身を包んでいる装備も金属製のアーマーパーツでは無く、特殊繊維を思わせる
布類で構成されているのがポイントで、そして全身に配置された無数のポケットがそこはかとない
リアリティを演出しています。ただ、これだけポケットが沢山あると映画トランスフォーマーみたいに、戦闘中に

「おいッ!財布持ってるかッ!」
「ポケットだッ!」
「どのポケットだッ!?」
「ケツのポケットだ!」
「ケツっつったっていっぱいあるぞ!?」
「左ケツッ! 左ケツッッ! 左ケツッッッ!」

なんて事になるかもしれません。
でも胸ポケットはかなり膨らんでいるので、腕の角度によっては干渉します。
それと、珍しくベルトをしているのも特徴ですね。


武装神姫シリーズはミクロマン同様に素体&武装パーツというフォーマットで販売されていますが、このEXウェポンセットでは頭部と武装パーツオンリーの販売となっています。素体は他の神姫のものを使うか、またはコナミの通販サイト“コナミスタイル”で限定販売されている素体を随時購入しなければなりません。何かの改造パーツとして使う目的で武装パーツだけ欲しいというユーザーには嬉しい販売方式ですが、多くの場合が結局素体を買ってしまうみたいです…かく言う私もその一人な訳で。しかし、素体が必要不可欠な商品でありながらその素体がネット専売というのはどうかと…改造材料にもなるんだから、ミクロマンのマテリアルフォース(トイザらスにて限定販売された改造素体)もそうですがもっと気軽に買える様に市販すりゃいいものを。まぁ売る側の都合もあるんでしょうけど、やっぱり消費者の立場からすると市販して欲しいというのが本音ですね。それに、いくらネットが一般的に普及している現代とはいえ、そうでは無いユーザーもまだいるんですから。


そして、これがその素体です。素体はブラック&ホワイト&肌色(色白など細かいバリエーション有り)と基本的なカラーしか無く、バトルロンドで登場する同キャラ
のカラーが無いので、バトルロンドのプレイヤーは結局素体を買っても満足出来ないというのが実情です。どうしてもそれ準拠カラーが欲しければ、自分で塗装する
しかないですね。ヴァッフェバニーは黒素体を使用しますが、バトルロンドでは迷彩塗装となっています。これは上記のマテリアルフォース同様に改造素体としての
使用も考慮して設計されており、それぞれの素体にはサイズアップしたバストパーツが付属しています。ミクロマンほど極端なサイズ差ではありませんが、マ使いたい
人は使ってってトコですか。


武装神姫には専用スタンドが付属していましたが、このシリーズでは簡易スタンドが付属しています。
これは可動式アームこそありませんが、部分的に違う長さに分割できる支柱を組替える事で延長したり角度を変えたり
出来るので、普通にディスプレイするには充分な性能を発揮します。ベース部分が通常のスタンドに比べ小さいので、
場所を取らないのもポイント…ですがストラーフ等の重量のあるパーツを持った神姫を空中保持する時はさすがに
支えきれないので、キャラに応じて使い分けるのが吉かと。尚、キャラによっては通常神姫のものよりもEXウェポンセット
のスタンドの方が適しているのもいます。


そして、それを使った素体状態がこれです。
やっぱり迷彩風塗装版が欲しいですね。


話をヴァッフェバニーに戻しましてご尊顔拝見。
いまいち特徴の掴みにくい顔立ちと言うか…デザインを担当したカサハラテツロー氏のイラストの様にもっと精悍さが欲しい所ですが。
よく見るとインカムが付いてますね、そして額のウサギの耳の様なパーツはゴーグルで着脱可能です…詳しくは後述。

バトルロンドでは、不器用な軍人系キャラクターですが、語尾に“~であります!”とか言うタイプじゃありません。
自分には向いてない事を分かっていながらも、マスターの為に炊事や家事をやっては失敗するといういじらしい面も持っていたり、バトルで敗退
するとひたすら平謝りするというのもポイント。それと、ウサギに見えない事を少し気にしてるみたいです。


頭部のウサギの耳を模した暗視ゴーグル“KO-204 スコープ”、これはパーツ交換により下に下げた状態にも出来ます。ただジョイントの角度がおかしい
のか、微妙に収まりが悪く見えます。


もう一つの頭部パーツ用アクセサリーがこの“KM-791 インカム&マスク”で、頭部側面のインカムに接続する形で保持するのですが、これがポロポロ取れます。
しかもジョイントに塗装面があるので、いずれ確実に塗装が剥げます。その塗装面はブラックなので補修は簡単ですが、その度にやるのも面倒なので、私は思い切って
二つ買って片方を接着してしまいました。尚、ゴーグル共にバトルロンド内では少しデザインが違います。


後頭部には、ちょっとしたお下げみたいなのが。
パーツそのものが小さい上にこれも外れやすいので、ヴァッフェバニー
では最も紛失しやすいパーツじゃないでしょうか?角度をつけても
それほど変わらないので、思い切って接着した方が良いかと。


今度は武装パーツのご紹介です。ハンドガン“カロッテP12”。スタイリッシュなアルヴォや無骨なヴズルイフに比べ、
シブめのミリタリーテイスト溢れるデザインです…銃身の下方にレーザーサイトが付いているのがポイント。

バトルロンドでは普通のハンドガンですが、他のハンドガンに比べ若干命中率が高いです。スキル“ラストキッス”は
追加攻撃技で、この時だけレーザーサイトを使用します。ピアスドナイトメアと違い強化出来ない普通の追加攻撃なので、
イマイチ決め手に欠けます。尚、初期バージョンではただ片手で射撃するだけだったモーションが、バージョンアップ
されると両手で構えるモーションに変更されました。


サブマシンガン“カロッテTMP”、同じマシンガンのアルヴォよりも小型ですが工作員が使うんだから小型でないと
ならないし、この“実在しそう”な説得力溢れるデザインは魅力。

バトルロンドではこちらも通常は普通のサブマシンガンです、連射が利きますが全弾命中させる為にはそれなりの命中率
が必要ですし、単発では威力が低いので、実質マシンガン系は銃撃戦が得意なキャラ専用装備になってますね。スキルは
“ルナティックレジスタンス”と言い、相手の攻撃を回避しながら銃撃をするとアルヴォ LP4ハンドガンのクイックドローと同じ
性能を持っています。ただ、発動率は極めて低いのが難点です。

この2種で最大の問題点が、手で持つ以外に装備する方法が全く無いこと。これまでの神姫だと架空のメカ装備でしたから、使用時に転送してくるとかの解釈も出来たんですけど、ヴァッフェバニータイプの場合はミリタリーテイスト溢れる説得力のあるデザインなだけに、そんな解釈が必要無い様に銃そのものに接続用神姫ジョイントを付けるなり、アーマーパーツにホルスターを付けるなりの工夫をして欲しかったのです。全身にポケットが配されているというのは上記の通りですが、それらはあくまでそういう形をしているだけで実際に物を入れることは出来ません。まぁ出来た所で入れるものなんか素体の腕スペーサーくらいしかありませんが、せっかくポケットに拘ったんだからホルスターくらいは…ねぇ?


ヴァッフェバニーの代表的な武器が、この“STR6ミニガン”。細身のガトリング砲で、こちらはバイポッドや銃身が別パーツになっており可動します。ちなみに塩ビで、製品の品質
によっては銃身が曲がっている事もあるので要注意。部分的に分割されている構造で、各パーツの接続に神姫ジョイントが使われているので、カスタマイズにも応用出来ます。
ただ銃身側面にはジョイントが無いので、やっぱり装備時は手に持つ以外に選択肢はありません。アーンヴァルタイプのレーザーライフルでさえ、側面に凹ジョイントがあったのに…。

カロッテと同じマシンガン系銃器ですが、バトルロンド内での威力は当然ながらカロッテを上回っています。もちろん、当てられればですけど。これは個人的感想なんですけど、発射時
のSEが他のマシンガンと比べて微妙に歯切れが悪いのは何とかなりませんか。スキルは“バレットシャワー”、真上に発射し相手の頭上に銃弾の雨を降らせる技で、ダメージ1200
は下らない中々に強力な技です。ただ、これも中々使ってくれませんけどね…強力なスキルに頼らず自分の力で戦いたいと言う性格の現れでしょうか?ラストキッスはよく使うくせに。


“WFブーツ・タイプ・クレイグ”、こちらも実際にありそうな説得力溢れるデザイン。
マオチャオタイプの天舞靴やストラーフタイプのサバーガと違い小型のレッグパーツで、それでいて
アーンヴァルタイプのランディングギアとも違い足首があるので、遊ぶ際は最高の性能を誇るレッグ
パーツと言えるでしょう。デフォルト設定では脹脛ジョイントに独立したポケットパーツを付けるのですが、
それをやると太もも後部に干渉し可動範囲が狭まってしまうので、それを取り付けるのはまぁ好みで
充分でしょう。

バトルロンドでは、こちらも天舞靴同様にスキルが備わった珍しいレッグパーツです。
スキル名は“ハンティングエッジ”、近距離の相手に回し蹴り2発&サマーソルトキックを見舞う、
ヴァッフェバニータイプ唯一の近接スキルです。威力は700~900とやや頼りないですが、ラストキッス
同様に発動率が高いので事実上ヴァッフェバニータイプの主力スキルとなっています。


ヴァッフェバニータイプ唯一の近接装備“バグタンド・アーミーブレード”、特殊部隊装備となるとコンバットナイフ
が来ると思いましたが、意外に剣でした。私はミリタリー知識にかけては全くの素人なのですが、こういう長剣
は軍事装備にもあるんでしょうか?マシェントとかの密林行軍事に使う草刈り用の剣とかならまだしも…?
こちらもハンドガン系同様にギミックはありません、ABSの塊ですが刀身に貫通穴=神姫ジョイントがあるので、
カロッテ2種の様に未使用時に持て余す事はありません。一応、設計段階でそのことには気付いていたみたい
ですね。

バトルロンドでは、重量も1と軽く命中率もそこそこあり、そして両手装備出来るので使い勝手がいいです。
ただしスキルはありませんけど…。それに、フィギュアのものと違い刀身が短く、なんかブレードと言うより
ダガーにしか見えないので、ストラーフタイプのアングルブレードとかと比べると地味極まりないです。


バックパックは“リアブースターJRv21”、これまでのリアパーツに比べて随分と小型です。これが意外に優れたパーツ
で、未使用時のバグダンド・アーミーブレードを取り付けられたり、オプションパーツのウイングスラスターは二重の
神姫ジョイントで接続されているので縦横無尽に可動させられたり、同梱されたオプションパーツ三種“エンジンユニット”、
“増加タンク”、“バッグ”を取り付けることにより手軽にバリエーションを増やすなんてことも出来ます。

バトルロンドでは、地味に見えますが意外に性能は高く、装備すると特に回避率が格段にアップします。
どれ位増加するかというと、なんとアーンヴァルタイプのリアウイングよりも増加率は高いです。まぁ流石に機動性は
そちらに遠く及びませんが、ヴァッフェバニータイプは間合いを制するって戦法を取るタイプじゃありませんから、縦横
無尽にバトルフィールドを駆け回るための機動性よりも、相手の攻撃を避ける運動性の方が向いています。もちろん
他の神姫にも装備させられますので、見た目は地味ですが重宝します。


総評としては、第一弾も初商品にしては高水準に纏まっていましたが、ヴァッフェバニータイプも水準は高いと思います。
でも動かしていると手首や上腕部が外れやすかったりと、まだまだツメが甘い…そこが惜しい所。銃のホルスター云々は
これまでも同様なので気にするしないは個人の判断に委ねるとして、可能な限り素体の可動を殺さず、コンパクトに
纏まった特殊部隊兵という設計コンセプトは充分に消化していると思います。

キャラ設定については、前回のマオチャオ編同様に次回に続きます。


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