みなさん。今年に入って初めてのTFレビューです。
元旦の更新から随分経過していますが、何故今まで更新なかったかと言うとですね…?TFファンならご存知と思いますが、去年の年末に今年テレビ放送される新作“TFプライム”、その新製品が発売されました。私が購入したのはそのうちの二種で、その中に司令官は含まれていませんでした。当初の予定ではその二種からレビューを開始して司令官はスルーする予定だったのですが、予定を変更し司令官を購入してきました。今回の新製品は“ファーストエディション”と言うカテゴリー名で、それに限り通し番号は押されていません。ですから、どのキャラからレビューを始めても支障は無いのですが、やはりレビュー一番手は司令官にしたいと思いまして、司令官のレビューが完成するまではそれまで撮影していた二種はお蔵入りとなり、それで更新がストップしていたのです。
ではご覧頂きましょう。今回のTFプライム版オートボット司令官“オプティマスプライム”。TFプライムはムービーとアニメイテッドの中間とでも言った
独特のデザインラインで、この司令官も我々が慣れ親しんだ正統派TFデザインと比べるとどっか違う、なんと言うかはっきり言葉で言い表せないデ
ザインをしていますね。それでいて上半身のマッシブさとか、司令官らしい特徴はしっかり押さえています。そしてユナイテッドやアニメイテッドでや
ったメタリック塗装では無く、今回はパーツそのものをメタリック成形しているので、以前の様に派手な色彩では無く、落ち着いた自然な光沢が特徴。
ご尊顔拝見…今回の司令官はなんか目つきが悪いです。
顔だけ見ると、正統派デザインに見えますね。造型もカッチリとしていて、
目つきの悪さを除けばとても男前。
今回のファーストエディションとは、本来TFプライムは聞く所によると2010年にはすでに海外展開されていて、日本ではそれから2年遅れて国内展開されるようになりました。アメリカの放送体制は第1シーズンを経て一時休み期間を置き、それから第2シーズンが始まるというのが定番ですが、ファーストエディションはその第1シーズン時に海外販売されたアイテムに当たります。日本ではこんなシーズン制は玩具販促作品では敷いていないので、第1第2シーズン一気に放送するわけですが、それ故に春のTFプライム放送時期に合わせ第2シーズン時に販売された製品を発売するのだとか。つまり、ファーストエディションと春の新製品は完全に別物であり、春にこのファーストエディションが再販される訳ではありません。当初、私は「どうせ本放送時に再販されるんだから今回はスルー」のつもりでしたが、この事を知り慌てて買いに行きました。そしてもう一つ、プライム製品はTFジェネレーションズ、日本で言う所の“TFユナイテッド”の時期に開発されたらしいです。つまり、実写映画第3弾に当たるDOTMよりやや古いんですね。
では、そのDOTMのスペース司令官と比較してみましょう。同じヴォイジャークラスですが、その体格は全く違います。プライム司令官は上半身
がマッシブなのに対し、スペース司令官は下半身が太くなっています。
ご尊顔拝見…スペース司令官の弱点の一つが顔ですが、プライム
司令官は何ともカッチリした造形。
同じヴォイジャークラスですが、メックテックウェポンによる露骨なコストダウンも見られず、従来のヴォイジャークラスの
伸長を維持しています。よって、メックテックウェポンに栄養取られた感があるスペース司令官より伸長が高め。正しく
は、スペース司令官の方が小さいんです。しかし、こうして見ると身長差はそんなに分かりませんね…上半身のボリュ
ームを見れば、明らかにプライム司令官の方が大きく見えるんですけど。
可動は中々優秀です。首ボールジョイント、肩、脇、肘上ロール軸、手首ロール軸、腰、股関節、膝上ロール軸、膝、そして足首が前後左右
に可動します。この足首は前後用と左右用とで二重の関節が設けられており、非常に設置性が高いです。しかし今回の司令官の弱点の一
つに、肩関節の外れやすさがあります。ご覧の通りビークルモードのタイヤが肩と密着していますが、これはタイヤの中心に肩のジョイントが
ある為。そこで接続されている肩が、とても外れやすいです。が、胸部フレームに繋がっているので外れてももげるわけじゃありません。気に
なる人は、凸ジョイントを接着剤で太らせてみては?ただし自己責任でよろしく。あと手首、回転すると書きましたが360度では無く、パーツ干
渉により実際は内側にのみ100度前後です。
腰を見てみましょう。捻ることは可能ですが、それをやると上半身と下半身が大幅にずれてしまいます。非常に見た目
が悪い…。後ろから見ると原因は一目瞭然で、回転軸が後方にあるからです。これは変形ギミックの都合で…詳しくは
後述。
そしてもう一つ。ご覧の通り肩ですが、タイヤの中央と肩ジョイントで接続されているというのは上記の通り。その肩ジョイント
が肩パーツ中心からややズレており、肩を回すとご覧の通り下にズレてしまうのでこちらも見た目が悪い。
TFで一番やるポージングは、やはり銃を構えるポーズでしょう。ご覧の通り、肩が下に下がっていてかっこ悪いです。
武器はパッケージ表記によると“プラズマキャノン”。こちらもメタリック成形で自然な光沢が。グリップにカバーが付いて
いて、装備すると拳が隠れるので腕そのものが武器になったように見えるのが特徴。
下から見るとこんな感じで、カバーに拳がスッポリ覆われているのが分かります。しかし、これは逆を言うと“拳の小さい
TFしか装備出来ない”事を意味しますので、プレイバリューを下げてまでカバー付ける必要があったのかは甚だ疑問。
そしてもう一つが“サイバートロニアンバトルソード”、定番となりつつあるソードです。
こちらもグリップで握り、カバーで拳が隠れるとプラズマキャノンと同じ仕様です。しかし…
これ刃の向きが逆では???
こう持たせるのが正解だと思うんですが…幸い逆方向からでも装備出来ます。そしてこのソード、材質が異様に柔らかい
のが特徴の“エラストマー”なので、非常に歪みやすいです。グリップも柔らかすぎるので装備しにくいし、個人的にもあま
り好みの形状ではありません。画像には映ってませんが反対側に目立つ肉抜き穴もあるし、だからと言って非使用時に
体に取り付けられる5ミリジョイントは脛の内側だし、これじゃ役に立たん。背中の隙間にでも刺しておくしかなく、あまりに
も使えんので私はとっとと箱に戻してしまいました。これだったら司令官らしく、ソードでは無く伝統的なエナジーアックス
にした方が良かったんじゃ?
プラズマキャノンと合体ギミックもあり、銃剣モードにも出来ます。が、上記の通りソードの材質はエラストマー、グリップ
さえグニャグニャなので付けるのメンドいです。そしてやってもそんなにかっこいい訳でも無いので、やっぱりこのソードは
箱の中だなぁ。
せっかくだから、スペース司令官のエナジーバトルカノンも持たせてみました。おお、かっこいいじゃないか。
ビークルモードはいつものトラック、そろそろボンネットが出っ張ってない車種の新作司令官が見たいですがそれは置い
といて。ロボットモードはあんなにかっこよかったのに、ビークルモードはなんと言うか悪い意味で玩具っぽくなってます。
そして屋根の丸い盛り上がりが、車体のフォルムに不相応な丸みを帯びさせバランスを崩している感が有って、これが
玩具っぽさを感じさせる最大の原因なんじゃないかなー?と。そして後方には武器二種が付いていますが、これもただ
付けているだけなので収まりが悪いです。余談ですがこのジョイント、ロボットモードでは塞がるので使用不能です。
武器を外してみても、やっぱり玩具っぽさは拭えません。この屋根邪魔だ…。
スペース司令官と比較すると、件の屋根の功罪がよく分かります。
しかしそれだけでは無く、ボンネットも微妙に丸みを帯びてますね。
ビークルモードでも、プライム司令官の方が若干大きめ。しかし、スペース司令官はパーツ表面の情報量が多いせいか、
密度じゃこっちの方が勝ってます。
車体後方には先ほどの武器接続用5ミリジョイントと、中央にコンテナ牽引用ジョイントが。しかしTFプライムにはヴォイ
ジャークラスのコンテナは無いので、実際はコンテナ牽引は想定されていないでしょう。単純に5ミリジョイント。
5ミリジョイントですから、メックテックウェポンなどをつけることが可能です。もう何度も言ってますが、画像に使っている
ヴォイジャーセンチネルのロングレンジフュージョンカノンは融通が利いて本当に扱いやすいです。
それでは変形シークエンス。まず武器各種を外した、この状態からスタートします。
ここを忘れやすいんですが、5ミリジョイントのジョイントを外します。
別に今やらなくてもいいんですが、これを内側に折り込みます。尚、これ車体後部を一度分割しなきゃ入りません。
だから、後でやっても構いません。
屋根のジョイントを外し、そのまま後方に引き出します。すると、運転席
の内側からロボット脛も一緒に出てきます。
そのままアームに沿って移動させつつ屋根パーツを開き、後輪部のジョイントと接続します。この屋根パーツがロボット
足首となる訳ですね。
後輪部を下に90度倒し、直立させます。下半身の変形は非常にシンプルで、これだけで完成してしまいます。
これは後方から撮影した画像です。運転席内側からロボット頭部を出し、エキゾースト
パイプのついた側面ガワを斜め上に引き出します。
その状態で前から見ると…かっこわるー!でも変形途中なんてそんなものか。
続いてグリル部。ここを中央のジョイントを外し、前輪と一緒に外側に90度回転させます。
この状態で、更に上に90度曲げつつ今度は後方に90度曲げます。この画像だと分かりにくいですが、紫の矢印が上に90度曲げた事を示し
ていて、それをやった後に後方に曲げるとイメージしてもらえれば。
今度はボンネットです。フロントガラス部のジョイントを外し、ボンネットを前方に倒します。
今度は、ボンネット内に隠されていたフレームに沿って上に持ち上げます。形状を見れば一目瞭然ですが、持ち上げることで
ロボットモード肩が現れます。
この状態で腰の部分をアップ撮影すると、前後に大幅にズレているのが分かります。これは先ほどロボットモードで
触れた“可動軸がズレている腰”と同じ部分であり、肩パーツが上に90度移動したことでこのズレている腰が分かる
様になった、つまりこの肩パーツの収納スペースを確保する為に腰をズラす必要があった、そう言う事でしょう。
だったら、普通に回転する腰を作って、後方にスライドさせて腰を逃がせば良かったんじゃ?そうすれば可動と変形を
両立できたろうに…コストダウンのせい?
話を戻しまして、この状態から腰を180度回転させます。でないと干渉して回転しないので注意。
次に、司令官の背中にある赤いガワを90度倒して背中の穴をふさぎ、パイプのついた青いガワを下に一時倒します。
その状態から、タイヤ&グリルをヒンジに沿って90度後方に折り、ジョイントで固定します。こうする事で、グリルが背中に移動しました。
先ほど倒したガワ、これを再び90度戻し定位置に収めます。ここは特にジョイント類が無いので、ちょっと不安。
今度はボンネット部、これをジョイントを外し中央から二分割します。これがロボット両腕と言うのは先ほど
触れたとおりですが、胸部に“合わせた両腕”がフレーム越しに配置されていると言うのは、その昔タカラ
が1991年に販売した玩具「太陽の勇者ファイバード」にも見られた処理です。
そのまま開いていき、肩中央のジョイントでタイヤと固定します。胸部にある青いクリアパーツとグレーのパーツが先ほど少し触れた
フレームなのですが、ここヒンジが多めで位置合わせがちょっと難しく、ヘンに力が加わるとクリアパーツに亀裂が入ったり、ヒンジの
角度を上手く定位置に合わせないと肩が外れやすかったりと、地味に難しいです。
最後に腕の変形を。ボンネットカバーを斜め後ろに倒しつつ、手首を90度持ち上げます。ガワが大きいので、派手に変化した様に見えます。
これは反対側から撮影した画像で、ガワを180度倒してジョイントで固定します。ガワ内部の平たい板状ジョイントを肘付近
にあるスリットにはめ込むので、ここが位置合わせがちょっと難しい上にきもち固いです。
今度は、ロール軸に沿って180度回転させます。
ここをやる際、脇を少し開いておかないとパーツが干渉して回転しないので注意。
そして両腕を下ろし、ロボットモード変形完了。こうして見ると、その変形シークエンスはスペース司令官と似ていますね。
しかし開発はプライム司令官の方が先、かつ複雑化しています。メックテックウェポンによるコストダウン、その弊害でスペ
ース司令官は若干のサイズダウンと簡略化を余儀なくされた訳ですが、スペース司令官の変形もよく考えられていて扱い
やすいです。あと、回転軸もズレてませんしね。
手にどの武器を持たせるかはまぁお好みで…ただしソードはお勧めできませんけど。
今回はヴォイジャークラスに限り、パッケージの内箱がディスプレイスタンドとして使用可能です。サイバーバースにも
これに似たものがありましたねそう言えば。しかし、今回のヴォイジャーはどちらもオートボットなので、ディセプティコン
仕様の物が無いと言う…。
総評としては、基本的な部分は素晴らしく人に勧められる出来には仕上がっていますが、細かいところが融通が利かず、若干遊びにくい印象。まぁ肩と腰のズレの事を
言っているんですが、そのどちらも細かい所まで見なければ許せるレベルですし、それが原因でスルーすると言うのも勿体ない話。弱点ではありますが致命的では無い
ので、それが原因で“買って後悔した!”なんて人はまずいないでしょう。可動軸がズレていても、固定よりはずっとマシなんですから。だがサイバートロニアンバトルソー
ド、てめーは駄目だ。流石にこればっかりは…。ただデメリットの多い付属品に留まっているので、使わなきゃ良いだけですからこれもまた司令官自体の評価を下げる事
には繋がらないでしょう。それにこのファーストエディション司令官、春に発売される司令官とは別物ですから、今しか買えないので押さえておくべし。でも、スペース司令
官持ってる人だったら無理に買わなくてもいいかもしれません。このプライム司令官はロボットモードは非常にかっこいいですが、可動はスペース司令官の方が勝ってま
すし変形も似てますから。出来が良くて従来のヴォイジャーサイズの司令官が欲しい人ならお勧めです。
元旦の更新から随分経過していますが、何故今まで更新なかったかと言うとですね…?TFファンならご存知と思いますが、去年の年末に今年テレビ放送される新作“TFプライム”、その新製品が発売されました。私が購入したのはそのうちの二種で、その中に司令官は含まれていませんでした。当初の予定ではその二種からレビューを開始して司令官はスルーする予定だったのですが、予定を変更し司令官を購入してきました。今回の新製品は“ファーストエディション”と言うカテゴリー名で、それに限り通し番号は押されていません。ですから、どのキャラからレビューを始めても支障は無いのですが、やはりレビュー一番手は司令官にしたいと思いまして、司令官のレビューが完成するまではそれまで撮影していた二種はお蔵入りとなり、それで更新がストップしていたのです。
ではご覧頂きましょう。今回のTFプライム版オートボット司令官“オプティマスプライム”。TFプライムはムービーとアニメイテッドの中間とでも言った
独特のデザインラインで、この司令官も我々が慣れ親しんだ正統派TFデザインと比べるとどっか違う、なんと言うかはっきり言葉で言い表せないデ
ザインをしていますね。それでいて上半身のマッシブさとか、司令官らしい特徴はしっかり押さえています。そしてユナイテッドやアニメイテッドでや
ったメタリック塗装では無く、今回はパーツそのものをメタリック成形しているので、以前の様に派手な色彩では無く、落ち着いた自然な光沢が特徴。
ご尊顔拝見…今回の司令官はなんか目つきが悪いです。
顔だけ見ると、正統派デザインに見えますね。造型もカッチリとしていて、
目つきの悪さを除けばとても男前。
今回のファーストエディションとは、本来TFプライムは聞く所によると2010年にはすでに海外展開されていて、日本ではそれから2年遅れて国内展開されるようになりました。アメリカの放送体制は第1シーズンを経て一時休み期間を置き、それから第2シーズンが始まるというのが定番ですが、ファーストエディションはその第1シーズン時に海外販売されたアイテムに当たります。日本ではこんなシーズン制は玩具販促作品では敷いていないので、第1第2シーズン一気に放送するわけですが、それ故に春のTFプライム放送時期に合わせ第2シーズン時に販売された製品を発売するのだとか。つまり、ファーストエディションと春の新製品は完全に別物であり、春にこのファーストエディションが再販される訳ではありません。当初、私は「どうせ本放送時に再販されるんだから今回はスルー」のつもりでしたが、この事を知り慌てて買いに行きました。そしてもう一つ、プライム製品はTFジェネレーションズ、日本で言う所の“TFユナイテッド”の時期に開発されたらしいです。つまり、実写映画第3弾に当たるDOTMよりやや古いんですね。
では、そのDOTMのスペース司令官と比較してみましょう。同じヴォイジャークラスですが、その体格は全く違います。プライム司令官は上半身
がマッシブなのに対し、スペース司令官は下半身が太くなっています。
ご尊顔拝見…スペース司令官の弱点の一つが顔ですが、プライム
司令官は何ともカッチリした造形。
同じヴォイジャークラスですが、メックテックウェポンによる露骨なコストダウンも見られず、従来のヴォイジャークラスの
伸長を維持しています。よって、メックテックウェポンに栄養取られた感があるスペース司令官より伸長が高め。正しく
は、スペース司令官の方が小さいんです。しかし、こうして見ると身長差はそんなに分かりませんね…上半身のボリュ
ームを見れば、明らかにプライム司令官の方が大きく見えるんですけど。
可動は中々優秀です。首ボールジョイント、肩、脇、肘上ロール軸、手首ロール軸、腰、股関節、膝上ロール軸、膝、そして足首が前後左右
に可動します。この足首は前後用と左右用とで二重の関節が設けられており、非常に設置性が高いです。しかし今回の司令官の弱点の一
つに、肩関節の外れやすさがあります。ご覧の通りビークルモードのタイヤが肩と密着していますが、これはタイヤの中心に肩のジョイントが
ある為。そこで接続されている肩が、とても外れやすいです。が、胸部フレームに繋がっているので外れてももげるわけじゃありません。気に
なる人は、凸ジョイントを接着剤で太らせてみては?ただし自己責任でよろしく。あと手首、回転すると書きましたが360度では無く、パーツ干
渉により実際は内側にのみ100度前後です。
腰を見てみましょう。捻ることは可能ですが、それをやると上半身と下半身が大幅にずれてしまいます。非常に見た目
が悪い…。後ろから見ると原因は一目瞭然で、回転軸が後方にあるからです。これは変形ギミックの都合で…詳しくは
後述。
そしてもう一つ。ご覧の通り肩ですが、タイヤの中央と肩ジョイントで接続されているというのは上記の通り。その肩ジョイント
が肩パーツ中心からややズレており、肩を回すとご覧の通り下にズレてしまうのでこちらも見た目が悪い。
TFで一番やるポージングは、やはり銃を構えるポーズでしょう。ご覧の通り、肩が下に下がっていてかっこ悪いです。
武器はパッケージ表記によると“プラズマキャノン”。こちらもメタリック成形で自然な光沢が。グリップにカバーが付いて
いて、装備すると拳が隠れるので腕そのものが武器になったように見えるのが特徴。
下から見るとこんな感じで、カバーに拳がスッポリ覆われているのが分かります。しかし、これは逆を言うと“拳の小さい
TFしか装備出来ない”事を意味しますので、プレイバリューを下げてまでカバー付ける必要があったのかは甚だ疑問。
そしてもう一つが“サイバートロニアンバトルソード”、定番となりつつあるソードです。
こちらもグリップで握り、カバーで拳が隠れるとプラズマキャノンと同じ仕様です。しかし…
これ刃の向きが逆では???
こう持たせるのが正解だと思うんですが…幸い逆方向からでも装備出来ます。そしてこのソード、材質が異様に柔らかい
のが特徴の“エラストマー”なので、非常に歪みやすいです。グリップも柔らかすぎるので装備しにくいし、個人的にもあま
り好みの形状ではありません。画像には映ってませんが反対側に目立つ肉抜き穴もあるし、だからと言って非使用時に
体に取り付けられる5ミリジョイントは脛の内側だし、これじゃ役に立たん。背中の隙間にでも刺しておくしかなく、あまりに
も使えんので私はとっとと箱に戻してしまいました。これだったら司令官らしく、ソードでは無く伝統的なエナジーアックス
にした方が良かったんじゃ?
プラズマキャノンと合体ギミックもあり、銃剣モードにも出来ます。が、上記の通りソードの材質はエラストマー、グリップ
さえグニャグニャなので付けるのメンドいです。そしてやってもそんなにかっこいい訳でも無いので、やっぱりこのソードは
箱の中だなぁ。
せっかくだから、スペース司令官のエナジーバトルカノンも持たせてみました。おお、かっこいいじゃないか。
ビークルモードはいつものトラック、そろそろボンネットが出っ張ってない車種の新作司令官が見たいですがそれは置い
といて。ロボットモードはあんなにかっこよかったのに、ビークルモードはなんと言うか悪い意味で玩具っぽくなってます。
そして屋根の丸い盛り上がりが、車体のフォルムに不相応な丸みを帯びさせバランスを崩している感が有って、これが
玩具っぽさを感じさせる最大の原因なんじゃないかなー?と。そして後方には武器二種が付いていますが、これもただ
付けているだけなので収まりが悪いです。余談ですがこのジョイント、ロボットモードでは塞がるので使用不能です。
武器を外してみても、やっぱり玩具っぽさは拭えません。この屋根邪魔だ…。
スペース司令官と比較すると、件の屋根の功罪がよく分かります。
しかしそれだけでは無く、ボンネットも微妙に丸みを帯びてますね。
ビークルモードでも、プライム司令官の方が若干大きめ。しかし、スペース司令官はパーツ表面の情報量が多いせいか、
密度じゃこっちの方が勝ってます。
車体後方には先ほどの武器接続用5ミリジョイントと、中央にコンテナ牽引用ジョイントが。しかしTFプライムにはヴォイ
ジャークラスのコンテナは無いので、実際はコンテナ牽引は想定されていないでしょう。単純に5ミリジョイント。
5ミリジョイントですから、メックテックウェポンなどをつけることが可能です。もう何度も言ってますが、画像に使っている
ヴォイジャーセンチネルのロングレンジフュージョンカノンは融通が利いて本当に扱いやすいです。
それでは変形シークエンス。まず武器各種を外した、この状態からスタートします。
ここを忘れやすいんですが、5ミリジョイントのジョイントを外します。
別に今やらなくてもいいんですが、これを内側に折り込みます。尚、これ車体後部を一度分割しなきゃ入りません。
だから、後でやっても構いません。
屋根のジョイントを外し、そのまま後方に引き出します。すると、運転席
の内側からロボット脛も一緒に出てきます。
そのままアームに沿って移動させつつ屋根パーツを開き、後輪部のジョイントと接続します。この屋根パーツがロボット
足首となる訳ですね。
後輪部を下に90度倒し、直立させます。下半身の変形は非常にシンプルで、これだけで完成してしまいます。
これは後方から撮影した画像です。運転席内側からロボット頭部を出し、エキゾースト
パイプのついた側面ガワを斜め上に引き出します。
その状態で前から見ると…かっこわるー!でも変形途中なんてそんなものか。
続いてグリル部。ここを中央のジョイントを外し、前輪と一緒に外側に90度回転させます。
この状態で、更に上に90度曲げつつ今度は後方に90度曲げます。この画像だと分かりにくいですが、紫の矢印が上に90度曲げた事を示し
ていて、それをやった後に後方に曲げるとイメージしてもらえれば。
今度はボンネットです。フロントガラス部のジョイントを外し、ボンネットを前方に倒します。
今度は、ボンネット内に隠されていたフレームに沿って上に持ち上げます。形状を見れば一目瞭然ですが、持ち上げることで
ロボットモード肩が現れます。
この状態で腰の部分をアップ撮影すると、前後に大幅にズレているのが分かります。これは先ほどロボットモードで
触れた“可動軸がズレている腰”と同じ部分であり、肩パーツが上に90度移動したことでこのズレている腰が分かる
様になった、つまりこの肩パーツの収納スペースを確保する為に腰をズラす必要があった、そう言う事でしょう。
だったら、普通に回転する腰を作って、後方にスライドさせて腰を逃がせば良かったんじゃ?そうすれば可動と変形を
両立できたろうに…コストダウンのせい?
話を戻しまして、この状態から腰を180度回転させます。でないと干渉して回転しないので注意。
次に、司令官の背中にある赤いガワを90度倒して背中の穴をふさぎ、パイプのついた青いガワを下に一時倒します。
その状態から、タイヤ&グリルをヒンジに沿って90度後方に折り、ジョイントで固定します。こうする事で、グリルが背中に移動しました。
先ほど倒したガワ、これを再び90度戻し定位置に収めます。ここは特にジョイント類が無いので、ちょっと不安。
今度はボンネット部、これをジョイントを外し中央から二分割します。これがロボット両腕と言うのは先ほど
触れたとおりですが、胸部に“合わせた両腕”がフレーム越しに配置されていると言うのは、その昔タカラ
が1991年に販売した玩具「太陽の勇者ファイバード」にも見られた処理です。
そのまま開いていき、肩中央のジョイントでタイヤと固定します。胸部にある青いクリアパーツとグレーのパーツが先ほど少し触れた
フレームなのですが、ここヒンジが多めで位置合わせがちょっと難しく、ヘンに力が加わるとクリアパーツに亀裂が入ったり、ヒンジの
角度を上手く定位置に合わせないと肩が外れやすかったりと、地味に難しいです。
最後に腕の変形を。ボンネットカバーを斜め後ろに倒しつつ、手首を90度持ち上げます。ガワが大きいので、派手に変化した様に見えます。
これは反対側から撮影した画像で、ガワを180度倒してジョイントで固定します。ガワ内部の平たい板状ジョイントを肘付近
にあるスリットにはめ込むので、ここが位置合わせがちょっと難しい上にきもち固いです。
今度は、ロール軸に沿って180度回転させます。
ここをやる際、脇を少し開いておかないとパーツが干渉して回転しないので注意。
そして両腕を下ろし、ロボットモード変形完了。こうして見ると、その変形シークエンスはスペース司令官と似ていますね。
しかし開発はプライム司令官の方が先、かつ複雑化しています。メックテックウェポンによるコストダウン、その弊害でスペ
ース司令官は若干のサイズダウンと簡略化を余儀なくされた訳ですが、スペース司令官の変形もよく考えられていて扱い
やすいです。あと、回転軸もズレてませんしね。
手にどの武器を持たせるかはまぁお好みで…ただしソードはお勧めできませんけど。
今回はヴォイジャークラスに限り、パッケージの内箱がディスプレイスタンドとして使用可能です。サイバーバースにも
これに似たものがありましたねそう言えば。しかし、今回のヴォイジャーはどちらもオートボットなので、ディセプティコン
仕様の物が無いと言う…。
総評としては、基本的な部分は素晴らしく人に勧められる出来には仕上がっていますが、細かいところが融通が利かず、若干遊びにくい印象。まぁ肩と腰のズレの事を
言っているんですが、そのどちらも細かい所まで見なければ許せるレベルですし、それが原因でスルーすると言うのも勿体ない話。弱点ではありますが致命的では無い
ので、それが原因で“買って後悔した!”なんて人はまずいないでしょう。可動軸がズレていても、固定よりはずっとマシなんですから。だがサイバートロニアンバトルソー
ド、てめーは駄目だ。流石にこればっかりは…。ただデメリットの多い付属品に留まっているので、使わなきゃ良いだけですからこれもまた司令官自体の評価を下げる事
には繋がらないでしょう。それにこのファーストエディション司令官、春に発売される司令官とは別物ですから、今しか買えないので押さえておくべし。でも、スペース司令
官持ってる人だったら無理に買わなくてもいいかもしれません。このプライム司令官はロボットモードは非常にかっこいいですが、可動はスペース司令官の方が勝ってま
すし変形も似てますから。出来が良くて従来のヴォイジャーサイズの司令官が欲しい人ならお勧めです。
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