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ねこブログ ろばのみみ

突然やってきた二匹のねこ、茶とら「との」と三毛猫「ひめ」との暮らし♪&TEAM NACS♪THE ALFEE&MTB

「背の眼」「獏の檻」道尾秀介著

2018-01-10 19:18:42 | 本と雑誌



道尾氏の本は以前に読んだ「カラスの親指」がとても面白かったので
そのあとは眼につく限り大分読み倒しました(笑)
実はこのカラスの親指は映画化されてまして、それにシゲちゃん(TEAN NACS/戸次重幸)が出演するので原作を探して読んだのですww

氏の作品はプロットの組み立て方やシーンの見せ方、伏線、
ラストへの流れがとても私好み(^^)
それまでは彼の本は未読だったので、この嬉しい出会いはシゲちゃんに感謝www


ですが流石にデビュー作である「背の眼」は
なんと言うか最近のものとは少々作風の違いが感じられました。
丁寧にしっかり作り込んではあるのですが、ちょいちょい甘い。
やっぱりデビュー作だなあ・・という印象(笑)
出版にあたっては大分直しも入ったのでしょうが、なんというか漂う京極臭ww
最近のものには全く感じられないので
今はしっかり道尾秀介としての基盤が確立しているのでしょう。

と、、、しったような事を何様!な感じでほざいておりますが(苦笑
作品フルコンポしているわけじゃないので
まだまだ読み込みたい作家さんです(^^)


STAR WARS EP8 最後のジェダイ

2017-12-25 11:13:05 | 映画


待ちに待った最新作!
観てきました!

が!!!


なんか今イチだった・・・(´Д`;)


何だよ、やっぱりディズニーだよ・・という感じで(´Д`;)


まずなんといっても詰め込み過ぎ!
あれもこれもと詰め込みすぎた結果
煩雑な場面転換を余儀なくされ
結局、上滑りの2時間半。

たしかに技術力のアップで画面は綺麗だし
「絵」としてのクオリティは素晴らしかったけどねぇ・・・
上映時間だけは長かったけど、飢餓感は解消されず(苦笑)


ルークは安定のヘタレだったし
スノークは歴代シスの最高指導者の中でも呆れるほどアホだったし
レイとレンの二人の世界は退屈だったし
フィンの冒険?は子供だましのアニメみたいだったし
反乱軍の最後のアレは「さらば宇宙戦艦ヤマト」だし(笑)
今回はポーのやくどころが中々いい味をだしてたかな。
ふふふ・・オーガナ将軍、私も嫌いじゃないですよ、彼(笑)

でも「フォース」がなんかへんな超能力みたいになってるのが
なんだかねぇ・・・・・


まあ、マスターヨーダにまた会えた事と
ボーグが可愛かったというだけの映画かな、私にとっては。
7が面白かっただけに、とても残念。



地を這う虫 高村薫著

2017-11-11 21:42:23 | 本と雑誌


この人の文章は合わない合わないといいつつも
つい見かけたら買ってしまう・・・
結局好きなんじゃーん(´Д`;)


天空の蜂 東野圭吾著

2017-11-07 09:41:35 | 本と雑誌


この「天空の蜂」は映画化されておりまして
観たいなー観たいなーと思いつつ
忙しさにかまけて観そこねちゃってたんですよ(´Д`;)

で、ふと古市で見つけて即買。

内容はまあ、一言でいっちゃえば原発テロのクライシスサスペンス。
色んな人間の深層部や思惑や建前やなんかが複雑に絡み合った人間ドラマ。
でも一番のテーマは
この国に住まう人々に向けての問題提起でしょうねぇ・・・


全般にわたって専門用語たっぷりの
なかなかに重厚な読み物になっておりますが・・・
ストーリーはミステリー要素も含みつつ読み手をしっかりと引っ張ります。
速読な私にしては珍しく、じっくりと拝読いたしましたデスよ。

311前にこの本は出版されていたとかで
まさに東野氏の慧眼に脱帽ですが、
反対賛成などを含めて事実の積み重ねを淡々と
東野氏独特の乾いた筆致で描き出しています。


最後の灯台のシーンは秀逸。


まあ、欲を言えばもう少し主要人物の描写に掘り下げが欲しかったけど
テーマからして各説明や専門用語は欠かせないし
これ以上ページ数を増やすと京極夏彦になっちゃうからなぁ(笑)




「一度は蜂に刺された方がいい・・・」

下腹にずっしりくる言葉でした




ブレードランナー2049

2017-10-31 09:30:36 | 映画


ブレードランナー2049

観てきました!!
待ちに待ったブレードランナー続編!
しっかりと前作を踏襲した納得の映像でした〜(*´∇`*)
前作の30年後という時間経過も交えてのあの町並みの再現ですから
イマジネーションMAXで臨まないと難しい。
前回のあのままではダメですからね。
まあ、映像が綺麗になりすぎて前の雑多なカオス感は大分薄れてしまっていましたが
それはまあ30年後という事で相殺かな(^^;
あくまでもパラレルワールドですから
あれは日本を誤解しているとかいうのは全く以て野暮。
あくまでもブレードランナーの世界感、リドリースコットの世界感ですから。

そして今回もやはりメインテーマになるのは
人間とレプリカントの境界。
前作では人間(レプリカントでは?という説も多々有りますが・・)のデッカード刑事が
今作では新型レプリカントの「K」捜査官が
それぞれにブレードランナーとして「解任」する対象である違法存在のレプリカントとの関わり合いの中で
その境界線の曖昧さに翻弄されます。
また、ホログラムとして存在する電子頭脳ジョイの存在も「心」と言う点で
人との曖昧さを見るものに問うてきます。

この下、ネタバレオンパレード!!
未見の方はご注意ください!!


前回の曖昧さは「心」に焦点が当たっていたように思いますが
今回は「繁殖」、生命の創造です。
昔何かで読んだ事があるのですが(何だったか忘れた^^;)
人とロボットの差は子供を作れるかどうか、だと。
生き物であればどんな下等生物であっても子孫を残せる。
ですがレプリカント、作り物の動物類はその身限り。
どんなにあらゆる面が人間と同じでも
所詮はシリアルナンバーの入った作りものであるレプリカントは自動人形と同じなのです。
なのに!
奇跡が!
30年前にデッカードと行方不明になったレクサス8型のレイチェルが出産していた事が明らかになります。
さあ、困った人間!
でもレプリカントをお手軽に量産したい自称「神」のウォレス氏は大喜びww
手に入れたいと子供争奪戦が始まります。
人間サイドは「k」を使って一切の抹殺を。
ウォレスは同じく新型レプリカントの「ラブ」を使って回収を。
この新型同士の最後の戦いはまあ、ターミネーター?(こらw
いらんちゅーたらいらんわなw
デッカードあっぷあっぷしてるだけだし・・orz

ハリソン・フォードはなかなか出てこなくて
ようやく出て来たと思ったら今回もぼこぼこにされちゃって(笑)
デッカードはスマートでカッコいいという役どころではないので
まあ仕方ない(笑)
でも、登場が余りにもとって付けた感があってなんだかなあ・・・(´Д`;)
犬も出来れば羊であって欲しかったww
(それをやると狙った感満々で野暮ww)
レイチェルも何のために出て来たのやら・・・

彼はなんの為に連れ去られて、どこへ連れて行かれようとしていたのか・・・
ウォレス氏健在だし、またまた次作作る気満々だなあと思ったけど
次は多分レプリカント戦争になりそうで今イチ興味は惹かれないなあ・・

子供の正体も早い時点で「K」でしょ「K」だよね
と思わせ匂わせ散々煽って
え〜〜〜!あの子?!
みたいな(笑)
言われてみたら思い出にダダ泣きしてたわwと。
でも、あの研究所みてたら人間の協力者がいないと出来ないと思うけど。
それも次作か?

ラストシーンは前作のロイのオマージュ??うーん・・・(==)

ブレードランナーは「曖昧」が売りなので(笑)
今回もきっちり「曖昧」に始まり「曖昧」に終わったのです。

それでも私は観てよかった(^^)
いい映画でした!ときっちり言える!


最後にー
あくまでも私見ではありますが
今作は監督の依頼で作られたという短編3作をネットで視聴して行くのがおすすめです。
これはきっと本編に入れたかったエピソードなのでしょうが時間の制限でしょうかねぇ・・(^^;
なにしろ本編で3時間弱という軸ですから。
でも、この短編3本のエピソードを知っていると知らないとでは
この世界への「同期」度が変わってきます。
是非!