ねこブログ ろばのみみ

突然やってきた二匹のねこ、茶とら「との」と三毛猫「ひめ」との暮らし♪&TEAM NACS♪THE ALFEE&MTB

天空の蜂 東野圭吾著

2017-11-07 09:41:35 | 本と雑誌


この「天空の蜂」は映画化されておりまして
観たいなー観たいなーと思いつつ
忙しさにかまけて観そこねちゃってたんですよ(´Д`;)

で、ふと古市で見つけて即買。

内容はまあ、一言でいっちゃえば原発テロのクライシスサスペンス。
色んな人間の深層部や思惑や建前やなんかが複雑に絡み合った人間ドラマ。
でも一番のテーマは
この国に住まう人々に向けての問題提起でしょうねぇ・・・


全般にわたって専門用語たっぷりの
なかなかに重厚な読み物になっておりますが・・・
ストーリーはミステリー要素も含みつつ読み手をしっかりと引っ張ります。
速読な私にしては珍しく、じっくりと拝読いたしましたデスよ。

311前にこの本は出版されていたとかで
まさに東野氏の慧眼に脱帽ですが、
反対賛成などを含めて事実の積み重ねを淡々と
東野氏独特の乾いた筆致で描き出しています。


最後の灯台のシーンは秀逸。


まあ、欲を言えばもう少し主要人物の描写に掘り下げが欲しかったけど
テーマからして各説明や専門用語は欠かせないし
これ以上ページ数を増やすと京極夏彦になっちゃうからなぁ(笑)




「一度は蜂に刺された方がいい・・・」

下腹にずっしりくる言葉でした




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