第31期名人戦挑戦手合七番勝負第1局 張栩名人対高尾紳路本因坊
解説の武宮正樹九段によると張栩名人は「(左上隅の攻防で)黒89のハネ一本によるダメ詰まりを見落とし」てはいないと否定していたが、先に左辺の白を半分取られ、隅はコウ残りという結果では、白は58と深入りした時の意図と結末が異なっていただろうことは否めないように思う。
かくして高尾はこの左上隅での読み合いを制し、どこまでいっても詰まらない厚い半目勝負をモノにして、名人戦挑戦手合第1局を幸先のいい白星で飾った。
解説の武宮正樹九段によると張栩名人は「(左上隅の攻防で)黒89のハネ一本によるダメ詰まりを見落とし」てはいないと否定していたが、先に左辺の白を半分取られ、隅はコウ残りという結果では、白は58と深入りした時の意図と結末が異なっていただろうことは否めないように思う。
かくして高尾はこの左上隅での読み合いを制し、どこまでいっても詰まらない厚い半目勝負をモノにして、名人戦挑戦手合第1局を幸先のいい白星で飾った。