3210 あほうむ びぎゃn

暁に逝ってよしとはいわなんだ、千年の幽囚を経ておなぢみあおきひとし伝説が遂に復活!飲んだら詠むな、呼んだら呑むな

囲碁よろしくネットワークだよ~地上最強の戦い、NHK杯戦

2006-12-24 18:37:52 | 囲碁

 第54回NHK杯戦三回戦第4局 結城聡九段対河野臨天元

 一週間のご無沙汰でした。司会の玉置宏です、って違うがな。
NHK杯です。
 ベスト16からベスト8に絞り込む三回戦ともなるとさすがに重量級、ビッグゲームになる。
 で、日本一の張栩を倒した山下敬吾棋聖・王座の挑戦を退けた河野臨天元に勝った結城聡は、無冠とはいえ“地上最強の棋士”という称号をあげよう。“瞬間最大風速”という、台風のアレみたいなもんだね。
 


囲碁よろしくネットワークだよ~見切り千両、天元戦

2006-12-14 22:03:20 | 囲碁
 第32期天元戦五番勝負第4局 河野臨天元対山下敬吾棋聖

 天元戦は河野臨天元が3勝1敗で防衛してしまった。中味は白番河野の白番の名局とも言うべき、あまし作戦である。
 黒23まで右下下隅の定石を切り上げて、白24と上辺のワリ打ちというよりハサミ(?!)からの一連の流れは黒5の一子を逃がしながら左右を包み込み、仕上げは52とケイマして充分という、見切りの速さである。右上をゴッテリとまるまる地にしても足りているという計算速さは師匠の小林光一元名人棋聖譲りの明るさだ。
 でも、この河野に負けた挑戦相手が、先程王座を獲得して勢いに乗っているかに見えた山下敬吾棋聖だった、ということはその河野に山下敬吾棋聖に負けた張栩元王座がいかに今落ち目か、ということが分かる。
 つまりは、今の日本碁界が戦国時代というよりは、山下敬吾棋聖・王座も高尾紳路名人・本因坊も国際的にはたいしたことがない、つまりはニッポン低迷を象徴しているってことかよ。
 

囲碁よろしくネットワークだよ~水に墜ちた犬、阿含・桐山杯

2006-12-12 23:21:45 | 囲碁

 第8期阿含・桐山杯日中決戦 張栩碁聖(日本)対劉星七段(中国)

 いやぁ、地に落ちた星というのか、落ち武者狩りというのか、日本碁界のトップスターも一度その座から落ちるとみじめなもんですなぁ。なまじ国際戦、日中阿含・桐山杯のタイトル保持者同士の対決となると、相手は聞いたこともない若武者劉星七段(22歳)であっても、かっこうの餌食、賞金がいくらか知らないが、むこうさんにしてはけっこうな外資導入、お小遣い稼ぎっていうか、約束されたご褒美ってことになってんだろうなぁ。

 張が調子を落としていることは、棋譜を並べているだけでもひしひしとわかってしまうほどの重傷だぜ、おいおい。白22と黒23の交換ってどうみても悪手で、序盤22手目で敗着。あとは薄~く、薄~く足早に稼ぐものの、なんせ安普請だからマラソンでいえは20kmで捕えられ、身をバリバリと齧られてながら逃げてる感じ。これじゃ、このあおきひとしだって勝てるかもしんないとまでいう...。うん、津軽海峡冬景色ってゆーか、トンネルに潜ったってゆ~。困ったもんだ。

 


囲碁よろしくネットワークだよ~張栩のラストチャンス、王座戦

2006-12-11 22:18:40 | 囲碁

 第54期王座戦五番勝負第4局 山下敬吾棋聖対張栩王座

 やはり、この碁は下辺のコウを放置したのが敗因だ。『週刊碁』(2006.12.18)によれはそれを回避する方法は少なくともふたつあって、
①黒71が生ぬるい。これでは白72取りと替わって、隅の白は生きて、黒はコウ残りという最悪の結果になっている。だから、黒71では参考図Eと最強に打ってコウを力ずくで続行する(幸い、右下隅には白からのコウ材はもい無い!)、か
②黒91、白92の交換は保留(ということは隅の白はまだ生きてなく、コウは実戦の黒の生死のみを争うものではなく、黒白双方の死活をかけた壮烈な天下コウになり、実戦より一手黒は得をしている勘定になる)して単に参考図FC-6の立ち(実戦の93)と打って白からの手段を牽制する(封じる)こともできた。(もっとも、それなら白も94で黒一子を抜いて黒にも生きを強要し、上辺へは白が回ることもできるのではあるが...)
 上記いずれかの方法をとれば、勝負を先伸ばしすることができたろう、という。
 成る程ねぇ。
 もっともこの説は対局中に中野Pが唱えていた一説に過ぎないから、この碁の結論という訳ではない。だから、碁ってむつかしい。でも、面白い、とはいえるよね。
 


最強伝説金総書記

2006-12-08 16:28:36 | マンガ

 金総書記ホールインワン11達成

 ↑記事はすぐに消失してしまうだろうから、下に記事をコピペしておく。

 
【平壌/北朝鮮 6日 AFP】金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong Il)総書記は、世界でも類をみないスポーツ施設であろう会員限定のPyongyang Golf Clubで、1ラウンドのうち合計11ホールでホールインワンを達成したという。金総書記の卓越した才能は、核兵器による瀬戸際外交にとどまらない。「将軍様」の個人崇拝の徹底化に尽力する北朝鮮の宣伝機関は、パー72、7700ヤードのコースで成し遂げた金総書記の偉業に、熱狂的な称賛を送った。写真は北朝鮮の外務省入口に飾られた金総書記の肖像(2002年8月26日撮影)。(c) AFP/Shingo ITO

 ショートホールでもなく、「パー72 7700ヤード」というレッキとしたコースでの「1ラウンド」での記録だという。おいおい、1ホール平均パー4だよ。パー3のホールは6つしかない。それで1ラウンドで11のホールインワンかよ。つまり、5ホールほどは428ヤードパー4のホールでホールインワンした計算だ。これは、凄い。スゴすぎる。プロゴルファー猿でさえなしえなかった、これはもう暴挙といってさしつかえない。あっぱれである。 
 よし、決まりだなw。金クン、キミには“黒沢の後継者”という名誉ある称号を与えよう。

 


囲碁よろしくネットワークだよ~模様は囲わない、NHK杯戦

2006-12-03 21:51:25 | 囲碁

 第54回NHK杯戦3回戦第1局 山下敬吾棋聖対趙治勲十段

 いやぁ、録画とはいえ中継碁は迫力がある。棋聖と十段という横綱級のがっぷり四つに組んだ囲碁は充分楽しめました。
 最初から最後までハイレベルの戦いが続き、それを解説の武宮正樹九段というトッププロが明解に解説してゆく。対局者と解説が見事にリンクしての生きた囲碁は、ダイナミックでスリリング、まさに一瞬たりとも気が置けないナイスゲームだった。
 序盤の白14の囲いを巡る模様論は流石宇宙流の元祖だけあって説得力に富む解説で堪能満足した。
 そして中盤の妥協を知らぬギリギリの取っ組み合いで対局者は解説の理解を超えた深遠な読みを披露していたが、我々アマチュアはプロの一歩も譲らぬ鍔競り合いに勝負師の奥深さを見て感銘こそすれ解説のアサハカさを憐笑する気はとうていおこらない。
 勝負のあまりの物凄さに、VTRを二度見直した。こんなことは初めての経験である。

 蛇足だが、放送時間をオーバーしたためのダイジェストの早送りの場面で、ポイントとなる場面では後入れの一言解説があった。初めて見たが、コロンブスの卵でなかなか良い工夫だ。やればできるじゃないか、NHK。