3210 あほうむ びぎゃn

暁に逝ってよしとはいわなんだ、千年の幽囚を経ておなぢみあおきひとし伝説が遂に復活!飲んだら詠むな、呼んだら呑むな

囲碁よろしくネットワークだよ~張栩トヨタ&デンソー杯決勝進出

2006-09-01 19:59:30 | 囲碁

 トヨタ&デンソー杯準々決勝 孔傑(中国)対張栩(日本)
 
 
トヨタ&デンソー杯準決勝 朴永訓(韓国)対張栩(日本)

 やった。やってくれました。我らが張栩名人が孔傑(中国、23歳)、朴永訓(韓国、21歳)を連破してのトヨタ&デンソー杯決勝進出である。

 [準々決勝]中味も白を持って堂々の布陣、足早に地を稼いで先手先手と回るスピーディな碁で孔傑を翻弄、黒は武宮宇宙流もどきに中央を囲うが、白78からの打ち込みから80のコウはアッサリと譲って(左辺のこのコウはいわば決着がほぼついている所であり、黒に連打されても白はさほどの損はしていないのが憎い)82、84とこちらを連打すれば、右辺では白黒は互角の争い。その際どい攻め合いも中央を譲って白が先手で右辺を渡っては勝負があったというもの。黒は中央の地が大きく目減りしては白25目は形勢が良い。張栩華麗な逃げ切りだ。

 [準決勝]黒番張栩。右上で流行定石が出て互いに研究の成果をお披露目?黒29と左上に黒手を戻すが、白は30と右辺に打ち込む。そして左上、左下、右辺とせわしなく立ち回るが、その最後の白54~70は白やや手厚すぎたかもしれず、黒が71に回っては黒一歩リードしたか?白72から80は順当なところとして、黒81が果敢な打ち込み。これが楽生きしては勝負あった、らしいです。
 
 トヨタ&デンソー杯は国籍(あるいは出身国)別ではなく“現住所”別の対戦になっているので張栩もレッキとした“日本代表”なのだ。これが、農心杯なんかだったら張栩は“台湾”のくくりになるところだ、あぶないあぶない。でもこれでいいのだ。子供の頃から日本に来て生活も言葉も“純和風”。呉清源、趙治勲、張栩という昭和~平成の日本囲碁界をリードしてきた人たちの系譜は、これはもう立派な日本人である。
 決勝戦はあの李昌鎬(韓国ではこのかっての10代の世界一だった天才も最早30歳にしてアンシャンレジームなんだねぇ(´Д`))を破った
李世石(韓国、23歳)である。我らが日本代表の張栩(26歳、といことは20代前半が主流の世界潮流の中では“オジン”かもね)の奮闘を祈るばかりである。