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『安楽死を遂げた日本人』-7 「よい死とは」-医療者の提言-『1000人の看取りに接した看護師が教える後悔しない死の迎え方』

2019-07-20 17:57:48 | 安楽死・尊厳死・緩和ケア


 


 















安楽死で死なせて下さい (文春新書)
橋田 壽賀子
文藝春秋

 


 脚本家の橋田寿賀子さんの,〝92歳の私が認知症になって,何もわからず,ベッドに縛り付けられて生きるなどということは考えるだけで恐ろしい。そうなったら,自分は誰にも迷惑をかけないで安らかに逝きたい,"との「私は安楽死で逝きたい」(『文藝春秋』2016年12月号)と題するエッセイは大きな反響を呼び,「安楽死の是非」を論議するきっかけともなった。


 1000人の看取りに接した看護師が教える 後悔しない死の迎え方』 ダイヤモンド社刊は,1000人以上の患者に関わってきた看護師が,自ら体験した,さまざまな死の迎え方を紹介しつつ,死に際した本人や家族にとって後悔を残さない「よい死」最期の迎え方の秘訣を具体的に説いている。

 著者の後閑愛実さんは,自らの看護師体験から,死に関する,
 「死ぬことは悪いこと」
 「死に目には会うべき」
 「死ぬ時は苦しむ」
 「命は引き延ばすべき」
 「最後まで治療はするべき」
 といった、「常識」に捉われることなく,患者やその家族にとって後悔を残さない最期の迎え方の秘訣を具体的に説明している。
 その要点は,自分の価値観を医師,看護師といった医療者に上手に伝え,患者自身の価値基準で,幸せの総量の多い最期の迎え方を選ぶべきする。そして,その前提として,日ごろから死について考えることが大切と提言し,死に際した本人や家族にとって後悔を残さない最期の迎え方の秘訣を具体的に説明している。


 















1000人の看取りに接した看護師が教える 後悔しない死の迎え方

 


人は自分の死を自覚した時、
あるいは死ぬ時に何を思うのか。
15年間にわたり医療現場で
1000人以上の患者に関わってきた看護師が体験した、
現実でのさまざまな死の迎え方を紹介しつつ、
死に際した本人や家族にとって
後悔を残さない最期の迎え方の秘訣を
具体的に説いていく。


 


ダイヤモンド社発行 後閑 愛実著 ¥ 1,404

 



 


 


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安楽死を遂げた日本人
欧州を拠点とし活躍するジャーナリスト,
宮下洋一氏が自殺幇助団体の代表である
スイスの女性医師と出会い,欧米の安楽
死事情を取材し,「理想の死」を問うノ
ンフィクションである。
小学館刊 宮下 洋一著

    内容紹介  ”講談社ノンフィクション賞受賞作品!”

 安楽死,それはスイス,オランダ,ベルギー,ルクセンブルク,アメリカの一部の州,カナダで認められる医療行為である。超高齢社会を迎えた日本でも,昨今,容認論が高まりつつある。しかし,実態が伝えられることは少ない。

安らかに死ぬ――。本当に字義通りの逝き方なのか。患者たちはどのような痛みや苦しみを抱え,自ら死を選ぶのか。遺された家族はどう思うか。

79歳の認知症男性や難病を背負う12歳少女,49歳の躁鬱病男性。彼らが死に至った「過程」を辿りつつ,スイスの自殺幇助団体に登録する日本人や,「安楽死事件」で罪に問われた日本人医師を訪ねた。当初,安楽死に懐疑的だった筆者は,どのような「理想の死」を見つけ出すか。第40回講談社ノンフィクション賞を受賞した渾身ルポルタージュ。    


       ◇  ◇  ◇















安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと (岩波ブックレット)

 


 安楽死や尊厳死をめぐる議論はなぜ混乱するのか? 知っておくべき
歴史や背景、言葉のからくりを指摘し、「死の自己決定権」「延命
治療」といった言葉も吟味し直しながら、その議論が陥りやすい落
とし穴を明らかにする。「よい死」を語る前に私たちが真に議論す
べきことは何か。人間らしい尊厳ある生き方を求めて、医療文化、
社会のあり方を問い直す。


 


岩波書店発行 安藤 泰至著 520円+税

 

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