🌸徒然日記🌸

日々の出来事を綴ります

悪夢ー33

2023-06-26 00:24:00 | 日記
その根底にあるのは

かずを救ってくれる人には

感謝の気持ちで満たされるが

かずを苦しめる人に対しては

不信感でいっぱいになる

ということだ。

実に単純なのだ。

私の心が少し上向き加減になったとき

ふと痙攣と痙攣の合間にもらした

かずの言葉を思い出した。

「寝ていても、お母さんの顔が

見えたほうがいね」

私はそのことをすぐに看護師さんに伝え

希望通りにベッドを動かしてもらうことができた。

これでいつでもかずの様子が

見られるようになった。

このとき、すでに時計の針は夕方の

4時を回っていた。

かずの意識はまだ戻らない。

こんな状態が、かなり長時間に渡っていた。

E先生は言った。

「最悪、このまま意識が戻らない

ことをあり得ます」

ーそんなはずはない、かずはこうして

息をしているじゃないか。