🌸徒然日記🌸

日々の出来事を綴ります

悪夢ー19

2023-06-12 00:32:50 | 日記
時計の針は20時あたりを指していた。

私はできるだけかずの横に付き添い

離れなかった。

かずに特に変わった様子はなく

時折他愛のない会話をしながら

穏やかな時間を過ごしていた。

ただひとつ気になったのは

かずの口調に心がないように思え

まるでロボットのような

受け応えをすることだった。

あれだけの手術を二回も受けたのだ。

むしろ全く平静でいられる方がおかしい。

悪夢は終わったのだ。

そう信じたかった。

だがこのときすでに

かずの心は壊れる寸前だったのだ。