時計の針は20時あたりを指していた。
私はできるだけかずの横に付き添い
離れなかった。
かずに特に変わった様子はなく
時折他愛のない会話をしながら
穏やかな時間を過ごしていた。
ただひとつ気になったのは
かずの口調に心がないように思え
まるでロボットのような
受け応えをすることだった。
あれだけの手術を二回も受けたのだ。
むしろ全く平静でいられる方がおかしい。
悪夢は終わったのだ。
そう信じたかった。
だがこのときすでに
かずの心は壊れる寸前だったのだ。
私はできるだけかずの横に付き添い
離れなかった。
かずに特に変わった様子はなく
時折他愛のない会話をしながら
穏やかな時間を過ごしていた。
ただひとつ気になったのは
かずの口調に心がないように思え
まるでロボットのような
受け応えをすることだった。
あれだけの手術を二回も受けたのだ。
むしろ全く平静でいられる方がおかしい。
悪夢は終わったのだ。
そう信じたかった。
だがこのときすでに
かずの心は壊れる寸前だったのだ。